1 / 1
沸騰しないやかんの夜
しおりを挟む
台所の換気扇が、低い唸り声を上げている。その音の隙間を縫うようにして、古いガス湯沸かし器が「ボンッ」という小さな産声を上げ、青い火を灯した。
蛇口から流れ落ちるお湯が、ステンレスのシンクを叩き、白い湯気を立ち昇らせる。窓ガラスはすでに乳白色の結露で覆われ、外の世界を曖昧に塗りつぶしていた。
この部屋の温度は、いつも中途半端だ。暖房をつけても、どこからか忍び込む冬の湿った冷気が、足元を執拗に攻めてくる。
私は、使い古されたマグカップを手に取り、蛇口から注がれる熱をじっと見つめていた。
「ただいま。今日も寒いね」
背後でドアが開く音がし、夫の雅也が帰ってきた。
「おかえりなさい。すぐにお茶を淹れるわね」
(その冷え切ったコートのまま、二度とこの敷居を跨がなければいいのに)
雅也は私の横を通り過ぎ、リビングのソファに深く腰を下ろした。彼が吐き出した息が、部屋の湿った空気に溶けていく。彼は几帳面な男だった。脱いだ靴を揃え、鞄を定位置に置き、決まった時間に帰宅する。その「正しさ」が、この十年間、私をゆっくりと窒息させてきた。
「ああ、悪い。明日の朝、早いんだ。シャツ、アイロン掛けておいてくれるかな」
雅也はテレビのリモコンを手に取りながら、画面も見ずに言った。
「ええ、もちろん。忘れないうちにやっておくわ」
(あなたの真っ白なシャツを、この熱湯に浸して、ぐちゃぐちゃに踏みつけられたらどんなに愉快かしら)
私は、しゅんしゅんと音を立て始めたやかんを火にかけた。この「しゅんしゅん」という音は、まるで悲鳴の予行演習のようだといつも思う。沸点に達する直前の、最も苦しげな、けれど逃げ場のない振動。
「……智子? 聞いてるか?」
「ええ、聞いてるわ。明日の朝食は、昨日買ったクロワッサンでいいかしら」
「ああ、それでいい。あ、そうだ。母さんが週末、こっちに来たいって言ってたよ」
「お義母様が? 楽しみだわ。お掃除を念入りにしておかなくちゃ」
(あの老婆が来るなら、私はこの家を燃やして逃げ出す準備を始めるわ。あのねっとりとした視線で、私の家事の不備を探すあの女が)
指先が、無意識に左手の手首に残る小さな火傷の痕をなぞった。三年前、雅也に「料理の塩気が足りない」と静かに指摘された日、動揺して溢したスープの痕だ。痛みはもうないが、皮膚の引きつれだけが、あの時の私の「正解を出せなかった罪」を記録している。
やかんが、ピーという高い音を上げた。沸騰の合図だ。
私は火を止め、雅也の好む、少し高価な緑茶の茶葉を急須に入れた。お湯を注ぐと、乾いた葉がもぞもぞと動き出し、鮮やかな緑へと蘇っていく。その香りが、狭いキッチンに満ちた。
「はい、お茶」
ローテーブルに湯呑みを置く。雅也は目を上げず、スマートフォンの画面を指でなぞりながら、片手でそれを受け取った。
「ありがとう。……熱いな、少し待たないと」
「そうね。冷めるまで、少し時間がかかるかもしれないわ」
私は、自分の分のマグカップには、ただの白湯を注いでいた。
ソファの端に座り、雅也から少し離れた場所で、お湯の温もりを両手で包み込む。
雅也は、私の白湯には興味を示さない。私が何を飲み、何を考え、どんな夢を見ているのか、彼は一度も尋ねたことがない。彼にとって私は、快適な生活を提供し続ける「背景」の一部なのだ。
(ねえ、雅也さん。あなたは知らないでしょう。私が毎晩、あなたが寝静まった後に、この台所で一人、沸騰するまでお湯を沸かし続けていることを。ただ、お湯が沸く音を聞きながら、自分が消えてなくなる想像をしていることを)
窓の外で、風が鳴った。結露した雫が重みに耐えかねて、ガラスを滑り落ちていく。その一本の筋が、まるで部屋が泣いているように見えた。
「智子、来月の連休だけどさ。ゴルフの予定が入った。悪いけど、予定空けておいてくれ。接待なんだ」
「わかりました。お仕事なら仕方ないわね。お弁当、気合いを入れて作るわ」
(その日は、私の誕生日よ。あなたは一度だって、私の生まれた日を祝おうとしたことはないけれど)
雅也は、ぬるくなったお茶を一気に飲み干すと、「風呂に入ってくる」と席を立った。
彼が浴室へ向かうと、再び湯沸かし器が「ボンッ」と音を立てる。
脱衣所で服を脱ぐ音。シャワーが壁を叩く音。
そのすべてが、私の皮膚を薄く削り取っていくような感覚がした。
私は、キッチンに戻った。
シンクには、彼が飲み干した湯呑みが置かれている。私はそれを手に取り、洗剤をつけたスポンジで丁寧に洗った。キュッ、キュッ、という音が響く。
その時、ふと思った。
なぜ、私は洗っているのだろう。
なぜ、私は明日のシャツを心配しているのだろう。
なぜ、私はこの、沸騰しそうで決して沸騰しない、生ぬるいお湯のような生活を維持しようとしているのだろう。
雅也が浴室から出てくる音がした。
「ああ、さっぱりした。智子、ドライヤーどこだっけ?」
「いつもの棚の二段目よ。見当たらないかしら?」
(目の前にあるでしょう。あなたは私なしでは、自分の持ち物さえ把握できない無能な王様なのね)
私は、ガスコンロの前に立った。
そして、もう一度、火をつけた。
空になったやかんを火にかける。カチカチという点火の音がして、青い炎が踊りだす。
やかんの中に、水は一滴も入っていない。
「おい、智子。何か焦げ臭くないか?」
髪を拭きながらリビングに戻ってきた雅也が、鼻をヒクつかせた。
「ああ、ごめんなさい。空焚きしちゃったみたい」
(本当は、このまま何もかもを焼き尽くしてしまいたい。でも、そんな派手なことは私には似合わないわ)
私は落ち着いて火を消した。
熱せられたやかんから、金属の焼ける特有の、鋭い匂いが立ち上る。
それは、私の心が折れる音に似ていた。
けれど、不思議と悲しくはなかった。
むしろ、空焚きされて歪みかけたやかんを見て、私は初めて「自由」を感じたのだ。
「気をつけろよ。危ないじゃないか」
「そうね。本当に危なかったわ。……ねえ、雅也さん」
「なんだよ」
「明日、アイロンは掛けないわ。お義母様にも、来ないでいいとお伝えして。ゴルフも、勝手に行ってらっしゃい」
雅也の動きが止まった。濡れた髪から雫が滴り、彼の高級なスウェットを濡らしている。
「……何を言ってるんだ? 具合でも悪いのか?」
「いいえ、とても気分がいいの。ただ、お湯が沸きすぎちゃっただけ」
私は、キッチンにある小さな勝手口を開けた。
冷たい夜気が、一気に部屋の中へ流れ込む。
湿った、重たい、冬の匂い。
湯沸かし器の種火が、風に煽られて小さく揺れた。
「私、少し外の空気を吸ってくるわ。もう、戻らないかもしれないけれど」
「おい、冗談はやめろ。こんな夜中にどこへ行くんだ」
(どこへでも。あなたの知らない、湯気の立たない冷たい場所へ。そこならきっと、自分の足で立てる気がするの)
私はコートも羽織らず、サンダルのまま外に出た。
背後で雅也が何かを叫んでいるが、遠い波音のようにしか聞こえない。
足元のコンクリートは氷のように冷たかったが、その痛みこそが「現実」だった。
少し歩いてから振り返ると、我が家の窓は結露で真っ白に曇り、中の様子は全く見えなかった。
あの部屋の中では、今も湯沸かし器が低い唸りを上げ、誰のものでもない熱を作り続けているのだろう。
私は、自分の手のひらを見つめた。
火傷の痕が、夜の闇の中で少しだけ白く光って見えた。
もう、お湯を沸かす必要はない。
沸騰しなかった私の人生は、ここで一度、冷え切って終わる。
その代わり、明日からは私の体温だけで、この冬を越えていこう。
遠くで、除夜の鐘にはまだ早い、静かな風の音が聞こえた。
私は深く、冷たい空気を吸い込んだ。
肺の奥がツンと痛み、それがこの上なく心地よかった。
蛇口から流れ落ちるお湯が、ステンレスのシンクを叩き、白い湯気を立ち昇らせる。窓ガラスはすでに乳白色の結露で覆われ、外の世界を曖昧に塗りつぶしていた。
この部屋の温度は、いつも中途半端だ。暖房をつけても、どこからか忍び込む冬の湿った冷気が、足元を執拗に攻めてくる。
私は、使い古されたマグカップを手に取り、蛇口から注がれる熱をじっと見つめていた。
「ただいま。今日も寒いね」
背後でドアが開く音がし、夫の雅也が帰ってきた。
「おかえりなさい。すぐにお茶を淹れるわね」
(その冷え切ったコートのまま、二度とこの敷居を跨がなければいいのに)
雅也は私の横を通り過ぎ、リビングのソファに深く腰を下ろした。彼が吐き出した息が、部屋の湿った空気に溶けていく。彼は几帳面な男だった。脱いだ靴を揃え、鞄を定位置に置き、決まった時間に帰宅する。その「正しさ」が、この十年間、私をゆっくりと窒息させてきた。
「ああ、悪い。明日の朝、早いんだ。シャツ、アイロン掛けておいてくれるかな」
雅也はテレビのリモコンを手に取りながら、画面も見ずに言った。
「ええ、もちろん。忘れないうちにやっておくわ」
(あなたの真っ白なシャツを、この熱湯に浸して、ぐちゃぐちゃに踏みつけられたらどんなに愉快かしら)
私は、しゅんしゅんと音を立て始めたやかんを火にかけた。この「しゅんしゅん」という音は、まるで悲鳴の予行演習のようだといつも思う。沸点に達する直前の、最も苦しげな、けれど逃げ場のない振動。
「……智子? 聞いてるか?」
「ええ、聞いてるわ。明日の朝食は、昨日買ったクロワッサンでいいかしら」
「ああ、それでいい。あ、そうだ。母さんが週末、こっちに来たいって言ってたよ」
「お義母様が? 楽しみだわ。お掃除を念入りにしておかなくちゃ」
(あの老婆が来るなら、私はこの家を燃やして逃げ出す準備を始めるわ。あのねっとりとした視線で、私の家事の不備を探すあの女が)
指先が、無意識に左手の手首に残る小さな火傷の痕をなぞった。三年前、雅也に「料理の塩気が足りない」と静かに指摘された日、動揺して溢したスープの痕だ。痛みはもうないが、皮膚の引きつれだけが、あの時の私の「正解を出せなかった罪」を記録している。
やかんが、ピーという高い音を上げた。沸騰の合図だ。
私は火を止め、雅也の好む、少し高価な緑茶の茶葉を急須に入れた。お湯を注ぐと、乾いた葉がもぞもぞと動き出し、鮮やかな緑へと蘇っていく。その香りが、狭いキッチンに満ちた。
「はい、お茶」
ローテーブルに湯呑みを置く。雅也は目を上げず、スマートフォンの画面を指でなぞりながら、片手でそれを受け取った。
「ありがとう。……熱いな、少し待たないと」
「そうね。冷めるまで、少し時間がかかるかもしれないわ」
私は、自分の分のマグカップには、ただの白湯を注いでいた。
ソファの端に座り、雅也から少し離れた場所で、お湯の温もりを両手で包み込む。
雅也は、私の白湯には興味を示さない。私が何を飲み、何を考え、どんな夢を見ているのか、彼は一度も尋ねたことがない。彼にとって私は、快適な生活を提供し続ける「背景」の一部なのだ。
(ねえ、雅也さん。あなたは知らないでしょう。私が毎晩、あなたが寝静まった後に、この台所で一人、沸騰するまでお湯を沸かし続けていることを。ただ、お湯が沸く音を聞きながら、自分が消えてなくなる想像をしていることを)
窓の外で、風が鳴った。結露した雫が重みに耐えかねて、ガラスを滑り落ちていく。その一本の筋が、まるで部屋が泣いているように見えた。
「智子、来月の連休だけどさ。ゴルフの予定が入った。悪いけど、予定空けておいてくれ。接待なんだ」
「わかりました。お仕事なら仕方ないわね。お弁当、気合いを入れて作るわ」
(その日は、私の誕生日よ。あなたは一度だって、私の生まれた日を祝おうとしたことはないけれど)
雅也は、ぬるくなったお茶を一気に飲み干すと、「風呂に入ってくる」と席を立った。
彼が浴室へ向かうと、再び湯沸かし器が「ボンッ」と音を立てる。
脱衣所で服を脱ぐ音。シャワーが壁を叩く音。
そのすべてが、私の皮膚を薄く削り取っていくような感覚がした。
私は、キッチンに戻った。
シンクには、彼が飲み干した湯呑みが置かれている。私はそれを手に取り、洗剤をつけたスポンジで丁寧に洗った。キュッ、キュッ、という音が響く。
その時、ふと思った。
なぜ、私は洗っているのだろう。
なぜ、私は明日のシャツを心配しているのだろう。
なぜ、私はこの、沸騰しそうで決して沸騰しない、生ぬるいお湯のような生活を維持しようとしているのだろう。
雅也が浴室から出てくる音がした。
「ああ、さっぱりした。智子、ドライヤーどこだっけ?」
「いつもの棚の二段目よ。見当たらないかしら?」
(目の前にあるでしょう。あなたは私なしでは、自分の持ち物さえ把握できない無能な王様なのね)
私は、ガスコンロの前に立った。
そして、もう一度、火をつけた。
空になったやかんを火にかける。カチカチという点火の音がして、青い炎が踊りだす。
やかんの中に、水は一滴も入っていない。
「おい、智子。何か焦げ臭くないか?」
髪を拭きながらリビングに戻ってきた雅也が、鼻をヒクつかせた。
「ああ、ごめんなさい。空焚きしちゃったみたい」
(本当は、このまま何もかもを焼き尽くしてしまいたい。でも、そんな派手なことは私には似合わないわ)
私は落ち着いて火を消した。
熱せられたやかんから、金属の焼ける特有の、鋭い匂いが立ち上る。
それは、私の心が折れる音に似ていた。
けれど、不思議と悲しくはなかった。
むしろ、空焚きされて歪みかけたやかんを見て、私は初めて「自由」を感じたのだ。
「気をつけろよ。危ないじゃないか」
「そうね。本当に危なかったわ。……ねえ、雅也さん」
「なんだよ」
「明日、アイロンは掛けないわ。お義母様にも、来ないでいいとお伝えして。ゴルフも、勝手に行ってらっしゃい」
雅也の動きが止まった。濡れた髪から雫が滴り、彼の高級なスウェットを濡らしている。
「……何を言ってるんだ? 具合でも悪いのか?」
「いいえ、とても気分がいいの。ただ、お湯が沸きすぎちゃっただけ」
私は、キッチンにある小さな勝手口を開けた。
冷たい夜気が、一気に部屋の中へ流れ込む。
湿った、重たい、冬の匂い。
湯沸かし器の種火が、風に煽られて小さく揺れた。
「私、少し外の空気を吸ってくるわ。もう、戻らないかもしれないけれど」
「おい、冗談はやめろ。こんな夜中にどこへ行くんだ」
(どこへでも。あなたの知らない、湯気の立たない冷たい場所へ。そこならきっと、自分の足で立てる気がするの)
私はコートも羽織らず、サンダルのまま外に出た。
背後で雅也が何かを叫んでいるが、遠い波音のようにしか聞こえない。
足元のコンクリートは氷のように冷たかったが、その痛みこそが「現実」だった。
少し歩いてから振り返ると、我が家の窓は結露で真っ白に曇り、中の様子は全く見えなかった。
あの部屋の中では、今も湯沸かし器が低い唸りを上げ、誰のものでもない熱を作り続けているのだろう。
私は、自分の手のひらを見つめた。
火傷の痕が、夜の闇の中で少しだけ白く光って見えた。
もう、お湯を沸かす必要はない。
沸騰しなかった私の人生は、ここで一度、冷え切って終わる。
その代わり、明日からは私の体温だけで、この冬を越えていこう。
遠くで、除夜の鐘にはまだ早い、静かな風の音が聞こえた。
私は深く、冷たい空気を吸い込んだ。
肺の奥がツンと痛み、それがこの上なく心地よかった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる