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5 冬(と二人)のはじまり
― 25 ―
三人で狭い台所に立ちながら話をしていると、背後から湊人君が覆いかぶさってきた。
「穂花サン、なに楽しそうにしてるのぉ?」
「ひぃ!」
「おい、湊人、今俺包丁持ってるんだから気を付けろよ!」
「湊人君、もう酔ってる?」
優奈が後ろから「ごめん、結構飲ませちゃった」と声をかけてくる。
「お前、そんなに強くないんだから……」
「あの、ワインって僕たちの分残ってます?」
「大丈夫。もう一本あるし」
「洋輔、何とかして」
「はーい。ほら、湊人君危ないから戻ろう?」
そういってYOSUKE君が湊人君をつれてリビングまで戻してくれる。
「へえ、優奈サンって弁護士なの? もしかして、穂花サンの離婚もやってるの?」
「うん、そうだよ。もし何かありましたら、鈴木弁護士事務所までご相談ください」
「わぁ! 弁護士さんの名刺とか僕初めてもらう!」
あっちが何やら盛り上がっている。それを尻目に、私たちは鍋の用意をどんどん進めていった。鶏団子だけでは足りないと思ったけれど、KOTA君とYOSUKE君が鶏肉を買ってきてくれたのでそれも鍋に入れていく。
「あ、この鍋のつゆ使ってもいい? 二人が買ってきたやつ」
「どうぞどうぞ。洋輔が好きなんですよ、それ」
二人が買ってきたのは豆乳のつゆ。私はそれを鍋に流し込む。
「Oceans結成してから、初めて鍋にキノコ入れます……」
「あ、そっか」
「本当にホノカさん様々ですよ。あの放送、評判が良くて公式配信の動画も再生数すごい伸びてるし、SNSでも話題になったんですよ」
「私、ネットニュースで見たよ」
ネットニュースは【SNSで話題沸騰! OceansのMINATO、ついにアレを克服!?】という見出しだった。それを見てほくそ笑んだのをまだ覚えている。あれ以来、湊人君はお弁当に入っているキノコも食べるようになってきたらしい。彼らの役に立てて本当に良かった。
KOTA君の助けもあってすぐに調理が終わった。振り返ると、3人が紙コップでワインを分け合っている。私はハッと思い出し、今日買ったばかりの荷物を開ける。中に入っているのは湊人君が買ってくれたグラスのセット。ちょうど5つある。私は大急ぎでそれを洗い、土鍋を運ぶKOTA君の後に続いた。
「ほら、できたぞ」
「やったー!」
「おそいぞ、航太」
「お前の家の包丁がすぐに見つからないのが悪い」
小さなテーブルは5人で囲むとすぐにいっぱいになってしまう。湊人君とは肩が触れ合うくらい近い。心臓が高鳴るのを感じながら、私はグラスを配っていく。
「へぇー、いいねこれ。買ったの?」
優奈がそう言うので、それに私は頷く。
「うん。湊人君が買ってくれたの」
その言葉に、KOTA君は「ほぉー」と、YOSUKE君は「ふーん」もそれぞれ感嘆の声を上げた。
「湊人君もそんなことするんだねぇ」
「それだけじゃないよ!」
「え?」
湊人君がぐらりと立ち上がる。それを見たKOTA君が「お前、舌回ってないぞ。どんだけ飲んだんだよ」と支えた。確かに、彼のおでこのあたりが赤くなっている。
「これも、穂花サンにどうぞ!」
「へ?」
彼が差し出す袋は、今日行った家具屋の物だった。彼は赤い座布団を買っていて……それを私に差し出す。
「穂花サンの家のやつ、俺が使って平べったくしちゃったから、これ使って」
「いや、あれはもともと安かったから……」
「いつも穂花サンには世話になってるから! お礼!」
湊人君が押し付けてくる。私が困っていると、KOTA君が「貰ってやってください」と言ってくれた。
「コイツがこんなことするの珍しいですし、お礼だって本人言ってますから」
「そうそう、貰っておきな、穂花」
優奈はなぜかニコニコとほほ笑んでいる。私はお言葉に甘えて、それを受け取った。
「湊人君、あの……ありがとうございます」
きゅっと抱きかかえると、ふんわりとした感触が伝わってくる。私の言葉に湊人君は満面の笑みで頷いた。私はそれを床に敷いて、その上に座る。家で使っている座布団とは大違いだった。
鍋をそれぞれによそっていると、YOSUKE君が何かを思い出したかのように「そうだ!」っと声を上げた。
「これ、渡しに来たんですよ。例のブツです」
「例のって……アイドルジャパンフェスのチケット?」
封筒に入っていたそれを取り出す。確かに『アイドルジャパンフェス』と書かれていた。
「なにそれー」
「11月――もう来月ですね――にやるライブイベントです。もうチケットもないんですけど、ホノカさんにキノコのお礼です」
「僕が頑張って2枚ゲットしたんですよ! 優奈さんもどうですか?」
「え? 私もいいの?」
優奈はチケットの日付を見て、カバンからスケジュール帳を取り出した。どうやら仕事の都合を確認しているみたい。私の事を少し見て……一瞬だけ、優奈の顔が険しくなったように見えた。
「それ、夕方からだもんね?」
その声も少し強張っているような気がする。その変化に気づいているのは私だけのようで、YOSUKE君は「そうでーす」といつもと変わらない返事をした。
「それなら大丈夫。穂花、一緒に行こう」
「う、うん」
優奈はにっこりと笑うけれど、私の脳裏には先ほどの表情が焼き付いてしまった。どうしたの? と聞こうとしたけれど、その前に湊人君が私に擦りついてきた。
「ひえっ!」
「穂花サン、フェス来るの?」
「い、い、行くけど……」
「おい、湊人! 困ってるだろ!」
KOTA君が怒ってくれるけれど、湊人君の耳にはそれは届いていないみたいだった。私が持つチケット、そして私の顔を見て満面の笑みを見せる。
「じゃー、俺、すごい頑張る! めっちゃ頑張るから、楽しみにしてて」
「う、うん」
「よし! まずは体力をつけるぞ! いただきます!」
湊人君が鶏団子をバクバクと食べていく。そして、KOTA君もYOSUKE君もお腹が空いていたのか、ドンドンお腹の中に流し込んでいった。優奈は負けじとついて行くけど、私はなんだかその勢いに負けてしまっていた。
「――おいしい! 鶏団子ふわふわ~」
湊人君の頬が緩んでいくのを見ると、私の顔まで力が抜けて行ってしまう。KOTA君もYOSUKE君も同様に「おいしい」と言ってくれた。優奈はまた私を見てにっこりとほほ笑む。
「良かったね、穂花。穂花の作ったものを美味しいって言ってくれる人が増えて」
「……うん」
優奈に突拍子のない提案をされた時は、まさかこんな風にみんなと鍋を囲んで、みんなに作ったものを美味しいと言われる日が来るなんて思わなかった。私も鶏団子にかじりつく。ひさしぶりに、自分が作った物なのに美味しいと思えた。
鍋はなくなり、〆の雑炊までぺろりと平らげてしまった。男の人が三人もいるとあっという間だった。KOTA君は酔っぱらった湊人君の介抱、優奈は明日朝が早いらしく帰ってしまい、私とYOSUKE君の二人で片づけをしていた。鍋を洗い終わって、私はグラスを洗っていく。それをYOSUKE君が丁寧に拭いてくれた。
「でも、湊人君がこんなに女の子にプレゼントするなんて……なんか不思議。あんまりそういうことをするタイプじゃないし」
「そうなの? 交友関係広いから、そういうことさらりとするタイプだと思ってた」
「あー……ホノカさん、知ってたのか。でも、元々女の子にサービスするタイプじゃないし、あんまりファンサもしないんだよ。すごい塩ってわけじゃないけどね。でも、最近、少し変わってきたような気がして」
私たちはリビングで寝っ転がっている湊人君を見た。
「レッスンも結構真剣にやってくれるし、ボイストレーナーさんにも歌い方が良くなったって褒めてもらってたし。僕も聞いてて、湊人君の声が優しくなったなって思うもん。それにね」
YOSUKE君が私をじっと見た。
「ん?」
「なんか、ホノカさんの話をしてるときの顔が、すごい優しいの。ホノカさんの料理が湊人君の事を変えたのかなぁ?」
「……そうだと嬉しいけど」
何だか恥ずかしい。YOSUKE君は隣でニヤリと笑った。
KOTA君はこのまま湊人君の家に泊っていくと言っていた。きっと二日酔いで明日起きられないであろう湊人君の事を起こすために残るらしい。私とYOSUKE君は帰るために家を出る。隣だったけど、YOSUKE君は家の前まで送ってくれた。
「あのさ、湊人君からホノカさんの事、少し聞いてるんだけど……早く離婚できるといいね」
「うん、あ、ありがとう」
「離婚出来たらさ、今日みたいにみんなで鍋パしよ?」
「……うん!」
また次の約束ができる。それが嬉しくて仕方がない夜だった。私は帰ってグラスを窓辺に並べ、赤い座布団に座ってそれを眺めた。月明かりにきらきらと反射しているそれが、少しはしゃぎ気味の私の心の中みたいだった。
「穂花サン、なに楽しそうにしてるのぉ?」
「ひぃ!」
「おい、湊人、今俺包丁持ってるんだから気を付けろよ!」
「湊人君、もう酔ってる?」
優奈が後ろから「ごめん、結構飲ませちゃった」と声をかけてくる。
「お前、そんなに強くないんだから……」
「あの、ワインって僕たちの分残ってます?」
「大丈夫。もう一本あるし」
「洋輔、何とかして」
「はーい。ほら、湊人君危ないから戻ろう?」
そういってYOSUKE君が湊人君をつれてリビングまで戻してくれる。
「へえ、優奈サンって弁護士なの? もしかして、穂花サンの離婚もやってるの?」
「うん、そうだよ。もし何かありましたら、鈴木弁護士事務所までご相談ください」
「わぁ! 弁護士さんの名刺とか僕初めてもらう!」
あっちが何やら盛り上がっている。それを尻目に、私たちは鍋の用意をどんどん進めていった。鶏団子だけでは足りないと思ったけれど、KOTA君とYOSUKE君が鶏肉を買ってきてくれたのでそれも鍋に入れていく。
「あ、この鍋のつゆ使ってもいい? 二人が買ってきたやつ」
「どうぞどうぞ。洋輔が好きなんですよ、それ」
二人が買ってきたのは豆乳のつゆ。私はそれを鍋に流し込む。
「Oceans結成してから、初めて鍋にキノコ入れます……」
「あ、そっか」
「本当にホノカさん様々ですよ。あの放送、評判が良くて公式配信の動画も再生数すごい伸びてるし、SNSでも話題になったんですよ」
「私、ネットニュースで見たよ」
ネットニュースは【SNSで話題沸騰! OceansのMINATO、ついにアレを克服!?】という見出しだった。それを見てほくそ笑んだのをまだ覚えている。あれ以来、湊人君はお弁当に入っているキノコも食べるようになってきたらしい。彼らの役に立てて本当に良かった。
KOTA君の助けもあってすぐに調理が終わった。振り返ると、3人が紙コップでワインを分け合っている。私はハッと思い出し、今日買ったばかりの荷物を開ける。中に入っているのは湊人君が買ってくれたグラスのセット。ちょうど5つある。私は大急ぎでそれを洗い、土鍋を運ぶKOTA君の後に続いた。
「ほら、できたぞ」
「やったー!」
「おそいぞ、航太」
「お前の家の包丁がすぐに見つからないのが悪い」
小さなテーブルは5人で囲むとすぐにいっぱいになってしまう。湊人君とは肩が触れ合うくらい近い。心臓が高鳴るのを感じながら、私はグラスを配っていく。
「へぇー、いいねこれ。買ったの?」
優奈がそう言うので、それに私は頷く。
「うん。湊人君が買ってくれたの」
その言葉に、KOTA君は「ほぉー」と、YOSUKE君は「ふーん」もそれぞれ感嘆の声を上げた。
「湊人君もそんなことするんだねぇ」
「それだけじゃないよ!」
「え?」
湊人君がぐらりと立ち上がる。それを見たKOTA君が「お前、舌回ってないぞ。どんだけ飲んだんだよ」と支えた。確かに、彼のおでこのあたりが赤くなっている。
「これも、穂花サンにどうぞ!」
「へ?」
彼が差し出す袋は、今日行った家具屋の物だった。彼は赤い座布団を買っていて……それを私に差し出す。
「穂花サンの家のやつ、俺が使って平べったくしちゃったから、これ使って」
「いや、あれはもともと安かったから……」
「いつも穂花サンには世話になってるから! お礼!」
湊人君が押し付けてくる。私が困っていると、KOTA君が「貰ってやってください」と言ってくれた。
「コイツがこんなことするの珍しいですし、お礼だって本人言ってますから」
「そうそう、貰っておきな、穂花」
優奈はなぜかニコニコとほほ笑んでいる。私はお言葉に甘えて、それを受け取った。
「湊人君、あの……ありがとうございます」
きゅっと抱きかかえると、ふんわりとした感触が伝わってくる。私の言葉に湊人君は満面の笑みで頷いた。私はそれを床に敷いて、その上に座る。家で使っている座布団とは大違いだった。
鍋をそれぞれによそっていると、YOSUKE君が何かを思い出したかのように「そうだ!」っと声を上げた。
「これ、渡しに来たんですよ。例のブツです」
「例のって……アイドルジャパンフェスのチケット?」
封筒に入っていたそれを取り出す。確かに『アイドルジャパンフェス』と書かれていた。
「なにそれー」
「11月――もう来月ですね――にやるライブイベントです。もうチケットもないんですけど、ホノカさんにキノコのお礼です」
「僕が頑張って2枚ゲットしたんですよ! 優奈さんもどうですか?」
「え? 私もいいの?」
優奈はチケットの日付を見て、カバンからスケジュール帳を取り出した。どうやら仕事の都合を確認しているみたい。私の事を少し見て……一瞬だけ、優奈の顔が険しくなったように見えた。
「それ、夕方からだもんね?」
その声も少し強張っているような気がする。その変化に気づいているのは私だけのようで、YOSUKE君は「そうでーす」といつもと変わらない返事をした。
「それなら大丈夫。穂花、一緒に行こう」
「う、うん」
優奈はにっこりと笑うけれど、私の脳裏には先ほどの表情が焼き付いてしまった。どうしたの? と聞こうとしたけれど、その前に湊人君が私に擦りついてきた。
「ひえっ!」
「穂花サン、フェス来るの?」
「い、い、行くけど……」
「おい、湊人! 困ってるだろ!」
KOTA君が怒ってくれるけれど、湊人君の耳にはそれは届いていないみたいだった。私が持つチケット、そして私の顔を見て満面の笑みを見せる。
「じゃー、俺、すごい頑張る! めっちゃ頑張るから、楽しみにしてて」
「う、うん」
「よし! まずは体力をつけるぞ! いただきます!」
湊人君が鶏団子をバクバクと食べていく。そして、KOTA君もYOSUKE君もお腹が空いていたのか、ドンドンお腹の中に流し込んでいった。優奈は負けじとついて行くけど、私はなんだかその勢いに負けてしまっていた。
「――おいしい! 鶏団子ふわふわ~」
湊人君の頬が緩んでいくのを見ると、私の顔まで力が抜けて行ってしまう。KOTA君もYOSUKE君も同様に「おいしい」と言ってくれた。優奈はまた私を見てにっこりとほほ笑む。
「良かったね、穂花。穂花の作ったものを美味しいって言ってくれる人が増えて」
「……うん」
優奈に突拍子のない提案をされた時は、まさかこんな風にみんなと鍋を囲んで、みんなに作ったものを美味しいと言われる日が来るなんて思わなかった。私も鶏団子にかじりつく。ひさしぶりに、自分が作った物なのに美味しいと思えた。
鍋はなくなり、〆の雑炊までぺろりと平らげてしまった。男の人が三人もいるとあっという間だった。KOTA君は酔っぱらった湊人君の介抱、優奈は明日朝が早いらしく帰ってしまい、私とYOSUKE君の二人で片づけをしていた。鍋を洗い終わって、私はグラスを洗っていく。それをYOSUKE君が丁寧に拭いてくれた。
「でも、湊人君がこんなに女の子にプレゼントするなんて……なんか不思議。あんまりそういうことをするタイプじゃないし」
「そうなの? 交友関係広いから、そういうことさらりとするタイプだと思ってた」
「あー……ホノカさん、知ってたのか。でも、元々女の子にサービスするタイプじゃないし、あんまりファンサもしないんだよ。すごい塩ってわけじゃないけどね。でも、最近、少し変わってきたような気がして」
私たちはリビングで寝っ転がっている湊人君を見た。
「レッスンも結構真剣にやってくれるし、ボイストレーナーさんにも歌い方が良くなったって褒めてもらってたし。僕も聞いてて、湊人君の声が優しくなったなって思うもん。それにね」
YOSUKE君が私をじっと見た。
「ん?」
「なんか、ホノカさんの話をしてるときの顔が、すごい優しいの。ホノカさんの料理が湊人君の事を変えたのかなぁ?」
「……そうだと嬉しいけど」
何だか恥ずかしい。YOSUKE君は隣でニヤリと笑った。
KOTA君はこのまま湊人君の家に泊っていくと言っていた。きっと二日酔いで明日起きられないであろう湊人君の事を起こすために残るらしい。私とYOSUKE君は帰るために家を出る。隣だったけど、YOSUKE君は家の前まで送ってくれた。
「あのさ、湊人君からホノカさんの事、少し聞いてるんだけど……早く離婚できるといいね」
「うん、あ、ありがとう」
「離婚出来たらさ、今日みたいにみんなで鍋パしよ?」
「……うん!」
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