俺の異世界転生は、どうしようもなく間違っている件

神荒威素

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異世界転生、馴染んだ次は、バトル三昧。……マジか!

第19話作戦

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化け物を倒した俺たちは、あの後りむさん、と仙歌さん。と合流。
 そのあと、留守番をしていたきるさん、わらびちゃん、そして三日月さんを初めて、パラダイスの面々と仙歌組の親睦を深める食事会をした。
 だが、ここはあえて触れない。ぶっちゃけ思い出したくもない……
 そして、食事会を終えてた俺を含めた、仙歌組とパラダイスのマギアを持ちは、バトラーとの交戦のための作戦会議をすることになった。

「それじゃぁ、対バトラーについての事を考えようか」

「あの、その前にバトラーってどんなチーム何ですか?」

とケイヤが言うと

「そうよ、りむ。私達そもそもバトラーのチームの事そんなに知らないんだけど」

それに続いて村正もそう言った。
確かにそうだよな。俺らが知ってることなんてバトラーは、スゲー強いチームって事しか知らないんだよなー。

「そうだねー。そんじゃ改めて確認のために振り返ろうかな。
 まず、バトラーって言うのは、知っての通り南のチームの代表見たいなチームなんだよね。
 そんで仙歌組、私達パラダイスと同じ初期のチームでもあるわけよ」

へー。パラダイスと仙歌組、バトラーって結構昔からあるのか。
 って事は、先代のリーダーとかいるのかな?

「で、リーダーは智異慈羅ちりじらデンカちゃん。その下に4人のマギア使いがいる訳」

へーって! えっ! そって5人のマギア使いがいるってわけかよ!
 確かにそれなら仙歌さんが戦っても負けるよな。確かに仙歌さんは強いけど、それでも仙歌組とバトラーじゃぁ戦力が違いすぎる。

「因みに、その下に男達がめっちゃいる」

男ってあのモヒカン達か。
 どう考えても数だけならパラダイスや仙歌組よりぜってー多いよな。

「プラスあちらのマギア使いの殆どがシンギュラリティに達していやがる」

と仙歌さんが言った。
新ギュラリティ? なんだそれ?俺が首を捻っていると剣が教えてくれた。

「シンギャラリティとは、本来はAIが成長して達する人間の知能を超え、人間の生活に大きな影響を与える事を指す。
 だがここでのシンギュラティとは、マギアとその持ち主がある一定の親和性に達した時にマギアが一時的に進化する事をさす」

あー、そういえば前三日月さんがそんな事言ってたよなー。
 まぁその三日月さんは、船を漕いでるんだけど。まだおいおい、まだ8時だぞ。
 ん? まてよ

「あの、そのシンギュラリティってこっちは、誰ができるんですか?」

「ハイハイ! 私と兼定君! 後、今埜っち」

へー! ていうか剣もできるんだな……ってまてーー!!!
 あーいやいや落ち着けー。俺、シンギュラリティってのができるのは、こっちは3人であっちが5人。でも、こっちの方が数は多いし。

「あっ、戦力的まだ余裕と思ってる炎乃っちにアドバイス。シンギュラリティに達したマギア使いに達していないマギア使いが何人束になっても普通勝てないよ」

マジかーーー! 聞きたくなかった! そんな事実! えーマジかよー。

「それに、さすがにここ全員をバトラー戦に投資する事はできないしねー。ほら、本拠地の整備とかあるし」

だよなー。死人とか、あのヒャッハー集団とか俺らの事情関係なくくるもんなー。

「と、そこで私に1つ提案がありまーす!」

とハイテンションでりむさんが手を上げる。
 基本この人はテンションが高い。天然っていうか、豪胆というか。ハッキリ言ってスゲー羨ましい!

「何だよ、作戦って」

「ふふふふ。それは! 話し合い!」

ガギーーン
りむさんが言い終わると同時にきるさんの黒い刀4本がりむさんの周りに突き刺さり、仙歌そんの鎌がりむさんの頬をかすめた。
 おいおい、マジかよ。まぁ、今のは、りむさんが悪いと思うけど。
 本当この世界に来て常々思うけど。ここの人達のジョークって結構命かかってんだよな。

「りむ、私の嫌いなもの知ってるからそれは、くだらねー冗談を言う事だ」

「りむ、俺は今無性に腹が立っているんだが、どうすれば良い?」

あー仙歌さんときるさんがスゲー怒ってるよ。
 こえーー!

「ま、まってまって、少しは私の話聞いてよぉー」

涙目のりむさんの懇願に2人はバツが悪そうに武器を下ろした。

「ありがと流石! 心の友よ!」

「「いいから早く言え!」」

「もぉ、2人ともせっかちなんだから。私が言っているのは話し合いはだよ」

「暗殺ってお前、どうやってするんだよ」

「ふふふ、それは」

と言い、作戦を皆んなに話し合った。
 成る程なぁー。ってか

「剣! お前そんな事できたんだな!」

「何を今更」

「いやスゲーよ」

「あんまり褒めるな!」

そう言い剣は、そっぽを向いたが顔が赤いため満更ではないのだろう。

「じゃぁ、作戦はこれで良いんだな?」

「まぁ、いいんじゃないか」

「意義なし」

「別に私は」

という事で、りむさんの作戦を実行ということになった。

その後、夜は危険ということでパラダイスの面々も今日はここに泊まることになった。
 俺は、解散するのを見計らい村正を読んだ。

「なぁ、村正少し付き合ってくれないか?」

「はっ。いやよ」

即答だった。だが諦めない! 今日こそは!

「頼む!」

「いや!」

「頼む」

というのが何度か続いたが今度放出でもらうクッキーを半分やるというので承諾してくれた。
 甘いものが手に入らないとはいえチョレーと、俺は思った。
 そして、ついたのは俺がよく仙歌さんと訓練をする場所だ。

「それで、何のようよ」

村正は、冷たくそう言った。まぁ、女子をこんなところに連れてくるとか余裕で俺不審者だよな。
 だが! 俺は!

「あの時は、ごめん! お前の気も知らずに」

と言い頭を下げた。直角90度。

「はっ、何それ?」

「いやだから前、俺お前に詰め寄って色々聞き出そうとしたじゃねーか。そのずっと悪い屠思ってて。
 俺、これ! って決めつけると周りが見えなくなる癖があって。本当にすまん!」

「はぁ、別に良いわよ。もう。」

「けどよ」

「本当に良いの。言っておくけど、別に記憶喪失って慣れると別にそう悲しくはならないわよ。別に私を知っている奴がいるわけでも、記憶を取り戻して欲しいって願う奴もいないしね。」

そう言った村正の姿は、どこか寂しそうで儚げに見えた。
 たまに俺は思う。
(あーここの人達は俺のいた世界の人と圧倒的に違うんだ、って)
 さっきの話し合いのりむさんの対応だって俺たちの世界なら犯罪だ。
 けど、それぐらいバカ騒ぎしないとこんな世界じゃぁ生きていけのだろう。
 実際俺もこんな世界に生まれてたらりむさんに同じ事をしていただろう。
 一歩外を歩けばいつ死んでもおかしくない。残酷な世界。
 きっと、村正もこうは言っているが自分を偽っている。じゃないと、俺が村正に詰め寄った時怯えたのはおかしいし、もし気にしていないのなら自分で言っていた。
 コイツは、それだけ強い女の子なのを俺は知っている。
 それに、誰もお前の記憶が戻る事を望んでいないなんてそんなの、そんなのって、悲しいだけだろう。
 俺は、そう思っていると不意に村正の手を掴んだ

「だったら俺がお前の記憶が戻る事を望んでやる!
 だからそんな、悲しそうなかおすんなよ!」

「悲しそうな顔なんして」

「してた!」

「……うるさいわね」

「俺の知ってる村正杏奈は、いつも俺らを見下している嫌な奴だ」

「悪かったわね!」

「けど、俺を見下せるくらい強い女の子だ! そんで、俺の憧れだ! だから、だからそんな香りすんなよ」

って、俺何言ってんだ! あぁ悪癖をら気を付けようって思ったそばから! クッソ! スゲー恥ずかしい!
 俺は、おずおずと村正の方を見ると何故か村正は顔を赤くしていた。
 うわー! 俺聞いてる奴の方が恥ずかしいなるセリフ言ってしまった!

「ありがと」

え?

「私をそんなふうに思っててくれて」

は?

「何でお前が俺にお礼を言うんだよ。お礼言うのは、こっちの方なんじゃ」

「だから! 私なんか憧れていてくれてありがと! って言っんの!」

「いや、逆に憧れる要素しかないだろ」

「どこにあんのよ私に。私なんかより、りむとかの方が憧れる場所沢山あるわよ」

んーまぁ、けどあの人場合性格がなー。まぁ尊敬するところも沢山あるんだけど。

「それでも俺はお前を尊敬する。お前ぐらいカッコいい女の子なかなかいないぜ」

「あっそ。まぁそんなにいうなら勝手に憧れてなさい。けど、失望しても知らないわよ」

「するかよ」

「あっそじゃぁ、せいぜい私があんたの期待に応えられるように祈っとくことね」

そう言い村正は、訓練場を出て行った。
 その背中は、どこか誇らしさというか嬉しさというか。
 まるで、小さい子が親に褒められ誇っている。そんな子供っぽさを俺は感じて、不覚にも可愛いと思ってしまった。




 




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