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第一章 龍の料理人
第95話
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アベルに食事を作り終えて、少しゆったりと休憩を挟んでいると、私の背中にチラチラと視線が向けられていることに気が付いた。クルリと振り返ってみると、カミル達が何か言いたげに私の方にチラチラと視線を送ってきているのが目に入った。
「…………。」
「「「っ!!」」」
私が彼女達の視線に気がついて振り返ると、慌てて彼女達は視線を剃らした。明らかに何か言いたい様だが……昨日のことで申し訳無さが先に立っているのかなかなか誰も口を開かない。代わりに何か物欲しそうな視線をチラチラと向けてくるだけだ。
まぁ、正直な話……今どうしてこういう状況になっているのかはわかっている。彼女達は今日まだあるものを食べていないからな。
それをわかった上で私は少し意地悪をしてみることにした。
「…………プイッ。」
「「「……!?」」」
いたずら心にくすぐられてしまった私は、あえて彼女達の視線に気が付きながらも、もう一度背中を向けた。すると、しばらくしてこそこそと話し合う声が聞こえてきた。
「ちょっと!!話が違うわよ!?さっきみたいに視線を送ってれば気が付いてくれるんじゃなかったの!?」
「妾は何も間違ったことは言ってないのじゃ!!事実気が付いてこちらを向いておったじゃろうが!!」
「いや、それはそうだけど~……。」
「ミノル気が付いたのに背中向けた?何で?どうして?」
「うぅ~……そんな事妾にもわからんのじゃ!!」
こそこそと彼女達が話す声に耳を傾けながら、ほくそ笑んでいると……見かねたアベルが私のもとにやって来た。
「君もなかなか意地悪だよね~?まぁでもからかいがいがあるのはわかるけどさっ。」
「ふっ……ちょっといたずら心にくすぐられてな。安心してくれ、どうして欲しいのかはわかってるから。」
「ならいいんだけどね~。……で?いつまで焦らすつもり?」
「別に焦らしてるつもりはないんだが……まぁただ、食べ時が今じゃないってだけだ。」
「食べ時が今じゃないって……じゃあ、いつなの?」
「そうだな、体がぽかぽかに温まった頃かな。」
その言葉でアベルは私の意図を察したようで、はっは~ん……と目を細めながら一つ頷いた。
「なるほど……ね。」
そしてアベルはカミル達の方に歩み寄ると、彼女達の手を取りぐいぐいとある場所へと向かい引っ張っていく。
「のぁっ!?ど、どこに連れていかれるのじゃ~!!」
流石のカミル達といえどもアベルの力には敵わないらしい。カミル達の抵抗も意に介していないように鼻唄を歌いながらアベルは厨房を後にしたのだった。
「流石にカミル達もアベルの力には敵わなかったか。」
いつもは私が引きずられる側だからな。カミル達が引きずられている様を見るのはなかなか新鮮だ。苦笑いを浮かべながらポツリと溢していると、隣から声をかけられた。
「お師様、アベル様達はどこに行っちゃったんですか?」
「ん?ノノも着いていってみれば分かるよ。あ、着替え忘れないようにな?」
「……!わかりました!!」
ノノに着替えを持ってアベル達に着いていくように促すと、彼女はアベル達がどこに向かったのか気が付いたらしい。私にペコリと一礼してから駆け足でアベル達の後を追いかけていった。
「さて、じゃあ……こっちもこっちで準備を進めておくか。」
女性陣が皆厨房からいなくなったのを確認して、私はあるものの準備を進めるのだった。
◇
一方アベル達はというと……。
「さあ着いたよ~。」
「む?ここは……水浴びの部屋じゃな。」
「水浴びは好きだけど……今なの?」
アベルがカミル達を引きずってやって来たのは、先日この城に出来たばかりの浴室だった。
「今じゃないと多分カミル達が望んでる物は手に入らないと思うよ~?食べたいんでしょ?ミノルのお菓子。」
「ミノルの作る甘味と水浴びと、いったいどういう繋がりがあるのじゃ?」
「それはボクにもわかんないな~。でも、ミノルは体がぽかぽかに温まったら食べ時……って言ってたから、間違いなくこの事だと思うけどね。」
「「「……!!」」」
アベルのその言葉を聞いてカミル達の目の色が変わる。
「なんでかの~、急に水浴びがしたくなってきたのじゃ~。」
「奇遇ね、私も~。」
「ミノルのお菓子食べるためなら……水浴びでも何でもするの。」
そして一行のもとに遅れてきたノノが合流し、いざ入浴すると……皆の目にあるものが飛び込んできた。
「あれ?こんなのあったっけ?」
「わ、私も知らないわ。……こんなのあったかしら?」
いざ浴室の中へと入った皆の前に置かれていたのは、ミノルお手製の石鹸だ。
それを見て頭の上に?マークを浮かべるアベルやヴェル達を他所に、カミルはおもむろに一つそれを手に取ると水と一緒に体に擦り付け始めた。すると、もこもこと泡が大量に発生しカミルの体を覆った。
「わ!?カミル何してるの!?」
「これはミノルが作った石鹸……とかいう体を洗う物らしいのじゃ。こうして体に擦り付けて洗うといつもより綺麗になるらしいのじゃ。」
「へ~……面白そうじゃない。私もつ~かおっと。」
「ボクも使う~!!使い方教えてよ~」
そしてカミルに使い方をしっかりと学んだ一行は、いつもとはまた違う入浴を楽しんだのだった。
「…………。」
「「「っ!!」」」
私が彼女達の視線に気がついて振り返ると、慌てて彼女達は視線を剃らした。明らかに何か言いたい様だが……昨日のことで申し訳無さが先に立っているのかなかなか誰も口を開かない。代わりに何か物欲しそうな視線をチラチラと向けてくるだけだ。
まぁ、正直な話……今どうしてこういう状況になっているのかはわかっている。彼女達は今日まだあるものを食べていないからな。
それをわかった上で私は少し意地悪をしてみることにした。
「…………プイッ。」
「「「……!?」」」
いたずら心にくすぐられてしまった私は、あえて彼女達の視線に気が付きながらも、もう一度背中を向けた。すると、しばらくしてこそこそと話し合う声が聞こえてきた。
「ちょっと!!話が違うわよ!?さっきみたいに視線を送ってれば気が付いてくれるんじゃなかったの!?」
「妾は何も間違ったことは言ってないのじゃ!!事実気が付いてこちらを向いておったじゃろうが!!」
「いや、それはそうだけど~……。」
「ミノル気が付いたのに背中向けた?何で?どうして?」
「うぅ~……そんな事妾にもわからんのじゃ!!」
こそこそと彼女達が話す声に耳を傾けながら、ほくそ笑んでいると……見かねたアベルが私のもとにやって来た。
「君もなかなか意地悪だよね~?まぁでもからかいがいがあるのはわかるけどさっ。」
「ふっ……ちょっといたずら心にくすぐられてな。安心してくれ、どうして欲しいのかはわかってるから。」
「ならいいんだけどね~。……で?いつまで焦らすつもり?」
「別に焦らしてるつもりはないんだが……まぁただ、食べ時が今じゃないってだけだ。」
「食べ時が今じゃないって……じゃあ、いつなの?」
「そうだな、体がぽかぽかに温まった頃かな。」
その言葉でアベルは私の意図を察したようで、はっは~ん……と目を細めながら一つ頷いた。
「なるほど……ね。」
そしてアベルはカミル達の方に歩み寄ると、彼女達の手を取りぐいぐいとある場所へと向かい引っ張っていく。
「のぁっ!?ど、どこに連れていかれるのじゃ~!!」
流石のカミル達といえどもアベルの力には敵わないらしい。カミル達の抵抗も意に介していないように鼻唄を歌いながらアベルは厨房を後にしたのだった。
「流石にカミル達もアベルの力には敵わなかったか。」
いつもは私が引きずられる側だからな。カミル達が引きずられている様を見るのはなかなか新鮮だ。苦笑いを浮かべながらポツリと溢していると、隣から声をかけられた。
「お師様、アベル様達はどこに行っちゃったんですか?」
「ん?ノノも着いていってみれば分かるよ。あ、着替え忘れないようにな?」
「……!わかりました!!」
ノノに着替えを持ってアベル達に着いていくように促すと、彼女はアベル達がどこに向かったのか気が付いたらしい。私にペコリと一礼してから駆け足でアベル達の後を追いかけていった。
「さて、じゃあ……こっちもこっちで準備を進めておくか。」
女性陣が皆厨房からいなくなったのを確認して、私はあるものの準備を進めるのだった。
◇
一方アベル達はというと……。
「さあ着いたよ~。」
「む?ここは……水浴びの部屋じゃな。」
「水浴びは好きだけど……今なの?」
アベルがカミル達を引きずってやって来たのは、先日この城に出来たばかりの浴室だった。
「今じゃないと多分カミル達が望んでる物は手に入らないと思うよ~?食べたいんでしょ?ミノルのお菓子。」
「ミノルの作る甘味と水浴びと、いったいどういう繋がりがあるのじゃ?」
「それはボクにもわかんないな~。でも、ミノルは体がぽかぽかに温まったら食べ時……って言ってたから、間違いなくこの事だと思うけどね。」
「「「……!!」」」
アベルのその言葉を聞いてカミル達の目の色が変わる。
「なんでかの~、急に水浴びがしたくなってきたのじゃ~。」
「奇遇ね、私も~。」
「ミノルのお菓子食べるためなら……水浴びでも何でもするの。」
そして一行のもとに遅れてきたノノが合流し、いざ入浴すると……皆の目にあるものが飛び込んできた。
「あれ?こんなのあったっけ?」
「わ、私も知らないわ。……こんなのあったかしら?」
いざ浴室の中へと入った皆の前に置かれていたのは、ミノルお手製の石鹸だ。
それを見て頭の上に?マークを浮かべるアベルやヴェル達を他所に、カミルはおもむろに一つそれを手に取ると水と一緒に体に擦り付け始めた。すると、もこもこと泡が大量に発生しカミルの体を覆った。
「わ!?カミル何してるの!?」
「これはミノルが作った石鹸……とかいう体を洗う物らしいのじゃ。こうして体に擦り付けて洗うといつもより綺麗になるらしいのじゃ。」
「へ~……面白そうじゃない。私もつ~かおっと。」
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