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第三章 魔族と人間と
第191話
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カミルが放った魔法は先ほど草むらに隠れていた何者かをひたすらに追いかけ続けていた。
「はぁっ……はぁっ!!クソッ!!なんで見つかったんだ!?」
鬱蒼とした森の中を男は悪態を吐きながらひたすらに走り続ける。その後ろからはいくつもの火の玉が彼を追いかけ続けていた。
彼は王都に常駐する王国騎士の一人で、数いる王国騎士の中でも最も暗殺……という分野に優れていた。故に隠密は得意中の得意だったのだが……。何故かカミルにはそれがあっさりとバレてしまった。
「ちくしょう……どこか隠れる場所を……。」
辺りをキョロキョロと見渡しながら彼は隠れる場所を探す。すると目の前に隠れるにちょうどいい背丈の草が生い茂った草原が現れた。
「へっ、ついてるな。あそこならまず見付からないだろ。」
彼は一気に加速すると、火の玉を置き去りにして草原の中に飛び込んだ。そして息を潜め気配を消す。
そんな彼の頭上を火の玉がヒュンヒュンと音を立てて通りすぎていく。
頭上を火の玉が通りすぎていってからしばらくして彼はホッと一息……安心してため息を吐き出した。
「ちょろいもんだ。さて、さっきはバレたが……今度はバレないように……っと。」
再び奇襲を仕掛けるため彼は立ち上がった。すると、立ち上がった彼の顔の前には、先ほどの火の玉がゆらゆらと揺らめいていた。
「なっ!!くっ……。」
急いで後ろに走り出そうと体の向きを変えるが、無情にも彼を取り囲むように火の玉は展開していた。……まるで意思でもあるかのように。
逃げ場がなくその場で様子を伺うしか手立てがない彼はその場で武器を構えて火の玉の動きに警戒する。
すると、彼を取り囲んでいた火の玉が一つにまとまり、大きな炎へと変化を遂げた。
「な、なにが起こって……。」
目の前で起こっていることに頭の理解が追い付かず、呆然としていると、大きな炎が徐々に人の形を象り始めた。
そして……。
「ふむ、やはり小鼠であったか。」
彼の前に炎の中から、先ほどの自分の隠密を見破ったカミルが現れる。
「小鼠だと?ナメんなよ、俺は暗殺だけでのしあがってきたわけじゃないんだぜ。」
愛用の短刀を二刀、逆手に持ち彼はカミルに相対する。
「それに……俺より身長がチビな野郎に小鼠なんざ、言われたくねぇ……なっ!!」
カミルに対し悪態を吐きながら彼は、カミルの喉元に短刀を突き立てる。
しかし……。
キィィィ~~~ン!!
「なにっ!?」
確かに喉元を捉えた必殺の一撃は、まるでとんでもなく固い金属に弾かれたように弾かれてしまう。
「くっくっく……短刀か、いかにも小鼠らしい武器じゃな。そんなちっぽけな武器で妾に傷をつけられると思っておるのかの?」
くつくつと不敵な笑いを溢すカミルは両手を広げ、無防備な姿勢を相手に見せつける。
「ほれ、妾は守りはせんぞ?遠慮なく切りかかってこい。」
「~~~ッ!!……ここまでナメられたのは初めてだぜ。だから……。」
彼はカミルとの間合いを一歩で詰めると……
「マジで殺す。」
その言葉と同時に人体の急所を全て短刀で切りつけた。並の人間や魔族であれば即死級の一撃であるが……彼が相手をしているのは……。
「ふむ、今のが全力かの?」
「ウソ……だろ?」
カミルには一切キズがついていないどころか、身に纏っている服すらかれの短刀は貫けずにいた。
「まさか、お前が魔王なのか!?」
圧倒的な強さに彼は思わずそう問いかけてしまう。
「くっくっく、妾が魔王様じゃと?勘違いも甚だしいのぉ~。じゃが悪い気はせんな。」
まるで散歩でもするかのような足取りでカミルは彼に近付くと……。
「さて……寛大な妾はお主に二つ選択肢をやろう。大人しく降伏するか、それとも降伏すると言葉にするまで妾にボコボコにされるかじゃ。」
「はんっ!!そんなの決まってらぁ……。」
彼は再び短刀をギュッと握り締め、カミルのことを睨み付ける。そして再び戦いだすのかと思いきや……。
「すんませんでした。」
次の瞬間にはカミルの足元に短刀を置き、土下座して許しを乞っていた。
「ほぅ?賢明な判断じゃ……じゃがお主、まだ武器を隠しておるな?」
「ギクッ!!!」
カミルの言葉にビクリと彼は震える。図星だったのだ。彼の服には数えきれないほどの暗器が仕込まれている。
それをカミルは見抜いていたのだ。
「生憎妾は鼻が良くてのぉ~。毒の臭いをよくかぎ分けられるのじゃ。……例えば、お主が口に含んでおる毒針とかのぉ~?」
「ッ!!クソッ……フッ!!」
仕込み針がバレた彼はカミルの網膜に向かって毒針を吹き付ける。しかし、アッサリとその毒針もカミルに受け止められてしまう。
「ふん、くだらん。」
カミルはその毒針をアッサリと溶かしてどろどろにしてしまう。そして改めて問いかけた。
「お主もこうなりたいのかの?」
カミルの言葉に彼は顔を一気に青ざめさせ、勢い良く首を何度も横に振った。
「ではどうすれば良いか……わかるの?」
今度は縦に首を振った彼は仕込んでいた暗器を1つ残らずカミルに差し出したのだった。
「はぁっ……はぁっ!!クソッ!!なんで見つかったんだ!?」
鬱蒼とした森の中を男は悪態を吐きながらひたすらに走り続ける。その後ろからはいくつもの火の玉が彼を追いかけ続けていた。
彼は王都に常駐する王国騎士の一人で、数いる王国騎士の中でも最も暗殺……という分野に優れていた。故に隠密は得意中の得意だったのだが……。何故かカミルにはそれがあっさりとバレてしまった。
「ちくしょう……どこか隠れる場所を……。」
辺りをキョロキョロと見渡しながら彼は隠れる場所を探す。すると目の前に隠れるにちょうどいい背丈の草が生い茂った草原が現れた。
「へっ、ついてるな。あそこならまず見付からないだろ。」
彼は一気に加速すると、火の玉を置き去りにして草原の中に飛び込んだ。そして息を潜め気配を消す。
そんな彼の頭上を火の玉がヒュンヒュンと音を立てて通りすぎていく。
頭上を火の玉が通りすぎていってからしばらくして彼はホッと一息……安心してため息を吐き出した。
「ちょろいもんだ。さて、さっきはバレたが……今度はバレないように……っと。」
再び奇襲を仕掛けるため彼は立ち上がった。すると、立ち上がった彼の顔の前には、先ほどの火の玉がゆらゆらと揺らめいていた。
「なっ!!くっ……。」
急いで後ろに走り出そうと体の向きを変えるが、無情にも彼を取り囲むように火の玉は展開していた。……まるで意思でもあるかのように。
逃げ場がなくその場で様子を伺うしか手立てがない彼はその場で武器を構えて火の玉の動きに警戒する。
すると、彼を取り囲んでいた火の玉が一つにまとまり、大きな炎へと変化を遂げた。
「な、なにが起こって……。」
目の前で起こっていることに頭の理解が追い付かず、呆然としていると、大きな炎が徐々に人の形を象り始めた。
そして……。
「ふむ、やはり小鼠であったか。」
彼の前に炎の中から、先ほどの自分の隠密を見破ったカミルが現れる。
「小鼠だと?ナメんなよ、俺は暗殺だけでのしあがってきたわけじゃないんだぜ。」
愛用の短刀を二刀、逆手に持ち彼はカミルに相対する。
「それに……俺より身長がチビな野郎に小鼠なんざ、言われたくねぇ……なっ!!」
カミルに対し悪態を吐きながら彼は、カミルの喉元に短刀を突き立てる。
しかし……。
キィィィ~~~ン!!
「なにっ!?」
確かに喉元を捉えた必殺の一撃は、まるでとんでもなく固い金属に弾かれたように弾かれてしまう。
「くっくっく……短刀か、いかにも小鼠らしい武器じゃな。そんなちっぽけな武器で妾に傷をつけられると思っておるのかの?」
くつくつと不敵な笑いを溢すカミルは両手を広げ、無防備な姿勢を相手に見せつける。
「ほれ、妾は守りはせんぞ?遠慮なく切りかかってこい。」
「~~~ッ!!……ここまでナメられたのは初めてだぜ。だから……。」
彼はカミルとの間合いを一歩で詰めると……
「マジで殺す。」
その言葉と同時に人体の急所を全て短刀で切りつけた。並の人間や魔族であれば即死級の一撃であるが……彼が相手をしているのは……。
「ふむ、今のが全力かの?」
「ウソ……だろ?」
カミルには一切キズがついていないどころか、身に纏っている服すらかれの短刀は貫けずにいた。
「まさか、お前が魔王なのか!?」
圧倒的な強さに彼は思わずそう問いかけてしまう。
「くっくっく、妾が魔王様じゃと?勘違いも甚だしいのぉ~。じゃが悪い気はせんな。」
まるで散歩でもするかのような足取りでカミルは彼に近付くと……。
「さて……寛大な妾はお主に二つ選択肢をやろう。大人しく降伏するか、それとも降伏すると言葉にするまで妾にボコボコにされるかじゃ。」
「はんっ!!そんなの決まってらぁ……。」
彼は再び短刀をギュッと握り締め、カミルのことを睨み付ける。そして再び戦いだすのかと思いきや……。
「すんませんでした。」
次の瞬間にはカミルの足元に短刀を置き、土下座して許しを乞っていた。
「ほぅ?賢明な判断じゃ……じゃがお主、まだ武器を隠しておるな?」
「ギクッ!!!」
カミルの言葉にビクリと彼は震える。図星だったのだ。彼の服には数えきれないほどの暗器が仕込まれている。
それをカミルは見抜いていたのだ。
「生憎妾は鼻が良くてのぉ~。毒の臭いをよくかぎ分けられるのじゃ。……例えば、お主が口に含んでおる毒針とかのぉ~?」
「ッ!!クソッ……フッ!!」
仕込み針がバレた彼はカミルの網膜に向かって毒針を吹き付ける。しかし、アッサリとその毒針もカミルに受け止められてしまう。
「ふん、くだらん。」
カミルはその毒針をアッサリと溶かしてどろどろにしてしまう。そして改めて問いかけた。
「お主もこうなりたいのかの?」
カミルの言葉に彼は顔を一気に青ざめさせ、勢い良く首を何度も横に振った。
「ではどうすれば良いか……わかるの?」
今度は縦に首を振った彼は仕込んでいた暗器を1つ残らずカミルに差し出したのだった。
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2025/12/7
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