たいして好みでは無い、と言われたので婚約解消した令嬢は、伯爵様と交渉する。

らりささ

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2.新婚編

6.寝言

今日は、ものの見事に、

 寝不足です!!


 それでも、いつの間にか寝てしまったようだった。
 
 起きた時に、目の前にアスラン様のお顔があって、飛び起きましたわ…

「おはようございます」
アスラン様は、朝から爽やかだった。

「お、おはようございます…い、いつから起きてました…?」
私は、あまり頭が働いていなかった。

「少し前ですよ」
アスラン様の笑顔が眩しい。

「起こしてくださったらよかったのに…」
「寝顔が可愛いかったので、起こせなかったんです」
アスラン様は、真顔だった。

これは、どう受けとめればよいか分からんやつだわ…


もしかして、私が寝不足だと分かってのことだったのかもしれない…

何て、良い人。

というか、きたない寝顔みせちゃってごめんなさい。


 さて、朝食を食べて、心を落ち着けたら、出発だーー!

「行ってきまーす!」
私は、キースたちに手を振った。

今回は、約三日かけて領地まで行く予定だ。

私がいるからか、多少余裕のある旅程なのだろう。

まずは、1日目に宿泊する街、サウザンムーンを目指す。

「日が暮れる前には、サウザンムーンに着きたいですね」
馬車に乗ってすぐ、アスラン様が言った。

「何かあるのですか?」

「ちょっと街をルシンダと歩きたいな、と思っています」

え、それって、

デート!

じゃない?

「わーー!すごく楽しみです!」
アスラン様とデートなんて、初めてだ。
「僕もすごく楽しみです」
アスラン様は優しく微笑んでくれた。

日が暮れる少し前に、無事、サウザンムーンに着くことができた。

途中、私は爆睡してしまったので、あまり会話出来なかったのが残念でならない。

そして、またすごい寝顔を見られてしまったのだろう…

「すごく、気持ちよさそうに寝てましたね」
アスラン様が楽しそうに言った。
「もしかして、寝言か何か言ってました?!私??」
「ええ。まぁ」
アスラン様は言葉を濁した。

「ちょっと、それって…!私、何か変な寝言いってましたよね?絶対!」
私が焦って聞くと、
「“アスラン様、もう食べられません”って言ってましたよ。可愛かったです」
アスラン様は笑いを堪えるように言った。

夢で何食べてたんだよ~わたし~

恥ずかしい~

「ルシンダもお腹空いてるみたいですし、屋台で何か食べますか?」
馬車を降りてすぐ、アスラン様が聞いた。

「ちょっと、もういいですって…」
恥ずかしすぎて泣ける。

「この街の屋台には、美味しいものがたくさんありますよ」
アスラン様がそう言った時、

 ぐ~

私のお腹がなった。

恥ずかしすぎて、声も出なかった。

「お腹が返事してくれましたね。行きましょう!」
アスラン様が私の手を取った。
そして、私たちは、手を繋いで歩いた。

ほ、本当に

デート

みたいだーー!!

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