たいして好みでは無い、と言われたので婚約解消した令嬢は、伯爵様と交渉する。

らりささ

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4.蜜月編

3.魔法

ルカマンドに来て、1週間が過ぎた。

私も、日中、領地内を見て回ったりと色々していたのだが、とうとう、することがなくなってしまった。

城の中のことは、カトリーナさんがほとんど取り仕切っていらっしゃるし、特に口を挟むこともなかった。

ちなみに、アスラン様とは、まだ、である。

そこで、私は、城の外を散策しようと思い立った。

「えー!ルシンダさん、ひとりで大丈夫なの?!せめて、侍女を連れて行ってください!」
カトリーナさんに何度も言われたが、丁重にお断りした。
「城の敷地内ですので、大丈夫です。道に迷ったりもしないでしょうし」
「でも…」
カトリーナさんは、意外と押しが強い。ここは、負けてはならぬ。

「本当に大丈夫です!ほんの少しの時間ですので」
私は、にっこり笑って言った。
「そうなの…じゃぁ、本当に気をつけてね!!」

城の裏庭はかなり広かった。
裏庭の先は森になっていて、そこには絶対入らないで、とカトリーナさんに言われている。

「そう言われると、入りたくなるなぁ…」
はっ!
何を考えているの?!私は!!

しかし、気になってしかたがない。

「少しだけなら、ねぇ?」
もちろん、独り言だ。

『大丈夫だよー入ってみよーよー』
「そんなこと言わないでよ~ダメなんだって」
『そんなことないよー楽しいことあるよー』
「そんな、誘わないでよ~」

 うん?

 何、今の?!

辺りを見回すと、なんと!そこにはちいさな妖精が2人いた!!

「…え?妖精…さん?」

『え!?もしかして、僕たちのこと見えるの!!?』
「つーか、君たち、私に話しかけてきたよね?」
『だって、見えてないと思ってたもん!』
妖精たちも、びっくりしてアタフタしていた。

『もしかして、あなた、魔力があるの?』
妖精は女の子と男の子の2人で、そのうちの女の子の方が聞いてきた。

「ちょっとだけだけどね。大したことはできないの」
『それで、私たちが見えるのね!そういうひとは中々いないから、びっくりしちゃった』

 あの…

 私のほうがびっくりしてますけど…

「私だって、妖精なんて会ったの初めてだから、すごく驚きましたよ…?」
『え?そうなの?その魔力、他所の妖精の加護っぽいけど?』
男の子の妖精が言った。
『そうね。誰だかは分からないけど。結構な大物っぽいわね』
女の子の妖精もそう言って、私の周りをぐるぐる回り始めた。

『あら!あなたアスランの奥さん?!』
女の子の妖精が突然言った。
『あ、本当だ。わーー!アスラン、とうとう恋したんだね!』
男の子の妖精が嬉しそうに言った。

「恋なんて…ふふふ」
私は、なんだか嬉しくなってきた。

『そうかーだから、アスランの“魔法”が切れかかってんだ~』
男の子の妖精が言った。

 うん?

 魔法?

「それって、どういうこと?」
『え、知らないの?アスラン、年取らないんだよ』

それは、知ってる

「そこじゃなくて、アスラン様にかかっているという“魔法”って何なの?そもそも、それって“呪い”じゃないの?!!」

『やだなーー!そんな訳ないじゃーん!』
男の子の妖精が言った。
『アスランがね、強く強く望んだんだよ。大人になりたくないって。だからね、私たちがね、叶えてあげたんだよ。アスランが、20歳の時に!』
女の子の妖精が笑顔で言った。

 はぁぁぁ?!!

 いま、“20歳の時に”、って言った?!

 アスラン様の年齢、20歳で止まってんの?

 あれが?あの肉体美がハタチ?!!

 まさか!!

 私と同い年じゃない!!?

感想 1

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