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#4 文系種族と暗い過去
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デスクの上にできた書類の山は減っている気がまるでしない。コピー、入力、ファイリング。コピー、入力、ファイリング。特段複雑なものを押し付けられたことはないが、こういった単純作業の方がメンタルが削れる。
「クロマルさーん、これチェックお願いしまーす」
クロマルはカラスマの業務を手伝いながら部下の仕事のチェックなども行う必要があるため忙しそうだ。一人押し付けられた仕事をこなすカラスマの周りでは沢山のタヌキたちが忙しそうに歩き回っている。
「クロマルさーん、この書類なんですけど…」
「おう、見せてみ?」
「クロマルこれ」
「悪い、そこ置いといてくれ」
「クロマルー」
「部長!?今行きます」
こんなに忙しそうにしているクロマルが自分の業務の為に時間を割いてくれていると考えると、カラスマは少し申し訳ない気持ちになった。
「⸺よし、会議の資料とかもあらかた片付いたかな」
そうこうしている内にクロマルが山の資料の半分を終わらせた。本当に仕事の早いやつである。
「もうちょっと手伝うぞ、ほれ貸せ」
そう言うとクロマルはカラスマのデスクから書類を取り上げてしまった。
「いや、そんなにやらせるのは悪い⸺」
「いいって」
クロマルは軽く笑い、すぐに業務に戻った。しかし、カラスマからそれだけ仕事をクロマルはカラスマとほぼ同時に仕事を終わらせることになる。
「先輩、俺の倍はやってましたよね…?」
「まあ、多分」
「仕事、速すぎじゃないですか!?」
休憩室で温かいお茶を飲みながら、カラスマはそんなふうに話題を振る。
「俺も一応タヌキだし、まあこんなもんだろ」
「いや、種族云々とかじゃなくて速すぎですって!」
商社や法曹などの世界とタヌキたちは相性が良い。理由は明らかになっていないがタヌキは基本、皆文系の道に進むのだ。
「…なら、俺の努力だ」
クロマルはそう言うが、誇らしげな顔をしていない。どちかというと、後ろめたい過去に触れているときのような、トラウマを思い出したときのような。そんな顔だ。
「少し、自分語りしていいか?」
そう前置きして、クロマルは自分の過去を語り出す。
「クロマルさーん、これチェックお願いしまーす」
クロマルはカラスマの業務を手伝いながら部下の仕事のチェックなども行う必要があるため忙しそうだ。一人押し付けられた仕事をこなすカラスマの周りでは沢山のタヌキたちが忙しそうに歩き回っている。
「クロマルさーん、この書類なんですけど…」
「おう、見せてみ?」
「クロマルこれ」
「悪い、そこ置いといてくれ」
「クロマルー」
「部長!?今行きます」
こんなに忙しそうにしているクロマルが自分の業務の為に時間を割いてくれていると考えると、カラスマは少し申し訳ない気持ちになった。
「⸺よし、会議の資料とかもあらかた片付いたかな」
そうこうしている内にクロマルが山の資料の半分を終わらせた。本当に仕事の早いやつである。
「もうちょっと手伝うぞ、ほれ貸せ」
そう言うとクロマルはカラスマのデスクから書類を取り上げてしまった。
「いや、そんなにやらせるのは悪い⸺」
「いいって」
クロマルは軽く笑い、すぐに業務に戻った。しかし、カラスマからそれだけ仕事をクロマルはカラスマとほぼ同時に仕事を終わらせることになる。
「先輩、俺の倍はやってましたよね…?」
「まあ、多分」
「仕事、速すぎじゃないですか!?」
休憩室で温かいお茶を飲みながら、カラスマはそんなふうに話題を振る。
「俺も一応タヌキだし、まあこんなもんだろ」
「いや、種族云々とかじゃなくて速すぎですって!」
商社や法曹などの世界とタヌキたちは相性が良い。理由は明らかになっていないがタヌキは基本、皆文系の道に進むのだ。
「…なら、俺の努力だ」
クロマルはそう言うが、誇らしげな顔をしていない。どちかというと、後ろめたい過去に触れているときのような、トラウマを思い出したときのような。そんな顔だ。
「少し、自分語りしていいか?」
そう前置きして、クロマルは自分の過去を語り出す。
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