キミに恋をした。

希 -ノゾミ-

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中2 春

クラス替え

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今日はクラス替え!私はもう早いことに中学2年なのだ。
今年こそは仲いい人と一緒のクラスになってることを祈りながら私は友達と長い長い学校までの道を歩く。
「今年こそみんな同じクラスになりたいね~」
私がそう言うと
「去年みんなバラバラだったもんね」
と笑いながら返してきたのは木下茉弥。
「茉弥とゆーちゃんはマジで同じクラスがいいな」
私たちよりちょっと前を歩くのが三倉はな。
いつも途中まではこの茉弥、はな、それから私長谷川ゆうの3人で行っている。
それから途中でもう1人合流するの。それが
「おはよー!」
この元気で可愛い山崎梨々。
「「「おはよ~」」」
 この4人全員が一緒じゃなくてもいいから1人くらい同じクラスになりたいなぁ…。

学校に着くとクラス発表待ちの生徒でいっぱいだった。
私たちは喋りながら発表を待つ。
ちょっと早く着きすぎたかな…?
4人で話すことも減ってきてそれぞれ自分の友達と話したりするようになってきた。
───
「あ、張り出された!」
やっとクラスが書かれた紙が貼られた。
私たちは紙の所へ行く。
人混みを掻き分け紙を見て自分の名前を探した。
周りは仲いい子が同じクラスになれて喜んでたり、離れて悲しんでいたり…。
私は横目で周りを見つつ自分の名前を探した。
(2年…長谷川ゆう……あ、あった!)
「…2組か。」
あとのみんなは何組かな…?
「茉弥~何組やった?」
「4組!ゆーちゃんは?」
「2組~。残念、違ったなクラス…。
はなは?何組なん?」
「茉弥と一緒!4組!」
と満面の笑みで返された。
なんで私は一緒になれなかったのにそんな喜べるの…?
そんなことは口には出せず
「え、いーなー。羨ましい!」
「でもゆーちゃん、さっちゃんと同じクラスやん!」
そう、茉弥の言う通り。去年初めて仲良くできた咲李は同じクラスだったのだ。
「とりあえず1人にはならなさそうでよかった」
「せやな」
…?あれ、梨々は?
「茉弥~!はな~!ゆーちゃん~!3組やった!みんなは!?」
ちょうどいいタイミングで梨々が来た。
「私とはなが4組でゆーちゃんが2組!」
「え、茉弥とはなは一緒やけど結構バラバラやな、みんな!」
「まぁでも朝と帰りは一緒に過ごそーな!」
と言って私たちは解散し机や椅子の移動の作業に移った。
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