農民が山にこもって修業した結果

まーらいおん

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一章~旅立ち~

7話 魔公再び②

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自分勝手なグーシオンに今度は蹴りを入れてみるが、やはりかわされてしまう。

女性に暴力を振るうなんて非人道的だとキド自身理解しているが、相手は魔公。

自分との間に圧倒的な力量の差が生じているのは明白だ。

その気になれば大陸を征服など造作もない事だろう。

しかしそれをしないのは魔公たちが他種族に興味を持っておらず、気まぐれで事を進める性格だったからである。

そんな化物に女だから遠慮しろなんてのはとても理解しがたい。

別の意味、つまり恐怖で遠慮するならまだわかるが、キドは畏怖する心など微塵もない。

キドは小さく息をつくと抜きかけた剣を鞘にしまう。

「何の用だ?意味もなく俺に会いに来たわけじゃないだろ?」

あと数十年会うことはとはないと思っていなかったが、あっさりと姿を現したグーシオンに何か事情があるのだろうと察していた。

グーシオンが何の理由もなくキドに近づいてくるとは考えられなかったからだ。

「全く…君は生意気になり過ぎだよ!可愛い顔は見せ掛けか!」

呆れた顔でぶつくさと文句を垂れ流すグーシオンは、その真っ白な頬をぽりぽりと掻く。

グーシオンに呆れられるなんてとても心外だが、このままでは話が進まないと感じ、黙った状態で話を聞く態勢をとる。

それに気づいたのかグーシオンもこちらに向き直り、真剣な面持ちで話始める。

「実は君が強くなり過ぎちゃって困ってるんだよ…」

「は?」
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