【R18】嘘から本気にさせられちゃった恋のおはなし。

浅岸 久

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第1話 嘘から本気にさせられちゃった恋のおはなし。

1−19 *

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「動かすが……大丈夫か?」

 ラルフが囁くように聞いてきて、わたしはこくこくと頷く。
 その反応を見ながら彼が腰を動かすと、なんだか、ローションのせいかな? ぽかぽかしてるとこが、もっと熱くなるような感覚がして。

「ぁ……、ら、ラルフ……」
「ん?」
「すご……なんか、すご……っ」

 奥にごちごちぶつけられると、なんだかお腹の奥がきゅんきゅん疼く。
 円を描くようにしばらく揺すられてから、彼はゆっくりと、腰を前後に振りはじめて――。
 彼の太いモノがわたしのなかを擦るような感覚に、体がびくびくと跳ねそうになる。

「っ、っ、っ、っ……!」
「これがいいのか……?」
「ぁっ、まっ……」
「そーか」

 にやあ、と彼はゆっくりとモノを引き抜いていく。かと思うと、ギリギリで動きを止めてから、今度は一気にモノを奥まで押し込んで。

「あっ!」

 長いストロークでなかを擦られるのも、それがドンって奥に当たるのも全部気持ちよくて、わたしは仰け反った。

「オマエのなか、めちゃくちゃ締めつけてくる」
「すご、くて……」

 どんっ、ともう一度突かれ、体が震えた。

「イイみてーだな……?」

 味をしめたのか、彼はそうやって腰を前後に大きく振りはじめる。
 わたしはひゃあ、とか、ふぁ、とか……意味をなさない言葉しかいえなくて、わけもわからないまま必死でしがみついてる。
 でも、そのうち、たくさんの刺激の中から気持ちいい感覚をひろいはじめて、そしたら、もっと、っておねだりしたくなる。

 ラルフは昔からずっと、いじわるだったけど。でも。

「も……っと……」
「!」
「もっと、き、て……?」

 いまだったら、甘やかしてくれるような気がして。

「ラルフが、もっと……ぁ……」
「くっ……」
「ほしい……よぉ……っ……」

 口づけをねだるように唇をとがらせると、彼は一度そっぽむいて、かわいすぎるだろ、と言葉をもらしてて。

 ねっとりとしたキスで舌を絡めあいながら、彼は強く腰を振る。
 いつの間にかわたしのなかは、彼のモノをすっかりと受け入れていて、彼を離すまいときゅんきゅんと締めつけて。

「すげ……きもち……ィ」
「ほんと……?」
「オマエんなか、ヤベエ……」
「うれし……い……」

 彼が気持ちよくなってくれていることも嬉しくて、わたしの体は幸せで、上りつめてく。

 わたしだけじゃなくて、ラルフも余裕なくなってきちゃったのかな。
 気がつけば、必死に腰を振ってて。それが、めちゃくちゃ気持ちよくて。

 激しくて。
 ……たぶん。これ。全然初心者用じゃない。
 唇も、耳も、胸も、おへそも、そして繋がった場所も。全部全部、いっぱい触られて、擦られて、高められて、わけがわかんなくなる。

 なんかこのまま溶けちゃいそうで。でも、彼が気持ちよさそうなの見てると、幸せだなって。うれしいなって、思う。

 小さい頃からずっと隣にいて、いるのが当たり前すぎて気がつかなかったけど。
 ほんとに、彼はずっと、わたしのこと好きでいてくれたんだっていうなら。
 わたしも、その気持ちに応えたいなって。

 おもう。
 わけで。


「ラルフ……ラルフ……」

 手を伸ばして、触れて、笑って。
 彼の頭を抱えて、もう世界がちかちか、トびそうになってて。

「わたし……なんか、もうっ」
「ん。イけ。オレも、そろそろ――」
「ぅ……ん! あっ、ラルフっ、らるふっ」

 ちかちか。
 ちかちか。

 はじける。

「くっ、イク…………っ!」

 びゅくって、体の奥底に、彼の精が吐き出される。
 どくっどくってそれは強く脈打ってて。あ、彼のがなかにあるんだなーって、ぼんやり思う。

 わたしの視界はまだちかちか、ちかちか、なんかまばらで。でも、幸せで、笑う。

「リリー、かわいい」
「?」
「オマエ、エッチのとき、スゲエ素直なんだな……?」
「ぅ……?」

 そうかな。
 そうかも。

 もうとろとろとした心地よさのなかで、意味も頭に入ってこないからパチパチと瞬いて。

「きす……」

 欲だけがでる。

「くっ……!」

 彼はぐしゃって顔を強ばらせてから、何が面白いのか笑って。

「リョーカイ。オレの、かわいいリリー?」
「ん…………もっと、しよ?」
「くくくっ――オマエ、ほんと、素直だな」

 なんて鼻頭つままれるけど、ただ、わかっただけだよ?

 アナタに甘えていいんだって。
 アナタはちゃんと受け止めてくれるからって。
 それがわかったから、好きに甘えてるだけ。


 たぶん。
 きっと。

 そういうことなんじゃないかなと思う。
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