共犯関係

乱 江梨

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side楓馬2

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 あれから五年が経った。

 驚くことに、景の父親を殺した犯人はまだ特定されていない。五年も経ってしまったので、もうあの事件のことを報じるテレビ番組も無くなっていた。多分警察では、未解決事件として扱われているんだろう。

 あの日。景は逃げようと言った俺の手を取ってくれた。だから俺はその手を離さないように、必死に引っ張ってこれまで過ごしてきた。

 あの家から逃げて、俺たちは新しい家での生活を始めた。俺は決まっていた就職先での仕事を始め、景は転入先の中学校での生活を始めた。あの事件の犯人が景だとバレるのではないかという不安は常にあったけれど、俺たちにとって人生で一番安心できる日々だった。

 家に帰って父親からの暴力に怯えることもない。大事な弟を傷つけられる恐怖もない。こんなにも平穏を感じられたのは母が生きていた頃以来で、景にとっては初めてのことだった。

 この五年で、景は高校三年生になった。背は百八十センチに伸びて、今では見上げないと景と目を合わせることが出来ないほどだ。顔つきも以前より精悍になって、大人の男らしくなっていた。

 景は高校卒業後、俺と同じように就職する予定だ。俺としては、大学に行かせてやりたかったのだが、景がどうしても仕事がしたいと希望したので、その気持ちを尊重することにした。
 景のことだから、俺に負担をかけたくないと思ったんだろう。弟に心配されるなんて、情けない兄だと思う。でも景の気持ちを無下にはしたくなくて、俺は景に甘えることにした。

 なのでもう少しすれば、景も社会人である。

 ********

 夏の暑い日のことだ。俺は仕事から帰宅してふと、景の学生鞄からはみ出している手紙に気づき、そのあまりにも可愛らしい色合いに首を傾げた。

 どう考えても女の子から貰ったであろう手紙だった。桃色の可愛らしい封筒に女の子の丸い文字で〝長谷川景くんへ〟と書かれていた。


「……ラブレター?」


 思わず声に出してしまったが、十中八九そうだろう。これでラブレターじゃなければ差出人側の悪意を感じざるを得ない。

 それに景はモテるから、こんなラブレター何度も貰ったことがあるだろう。それにしても、景は好きな子とかいるのだろうか。そういう話を全然してこなかったから、景の好みも分からない。

 でも、景は……。

 景は人を殺してしまったから。その事実を知って、それでも景のことを好きだと、景の全てを受け入れると言える人じゃなければ、景は本当の幸せを手にすることは出来ないだろう。

 もしくは、好きな人に死ぬまでずっと嘘をつき続けるか。でもそれは、景にとって物凄く決意のいるもので、形容しがたいほど辛いものだろう。


「ふうにい、おかえり……どうかした?」
「ん?あぁ、ただいま……いや、相変わらずモテるなと思っていただけだよ」


 今まで風呂に入っていたらしい景は、髪を濡らした状態で姿を現した。我が弟ながら、見事な水も滴るいい男っぷりである。


「あぁ……それ捨てていいよ」
「こら景。人が気持ちを込めて書いた手紙をそんな風に言うな。別に付き合えって言ってるわけじゃないんだから」
「……でも興味ないし、持ってても読むことないし」


 俺に注意されたことでほんの少しばつの悪そうな顔をした景だが、根本的な考えを変えるつもりはないらしい。まぁ好きな子じゃないなら、ラブレターにどう対応していいか分からないという気持ちは理解できる。俺はモテた試しなんてないから、理解できるだけで実感は出来ないが。


「景は他に好きな子でもいるのか?」
「…………いるよ」
「え。ほんとか?」


 意外だった。景は恋愛とかに興味が無いんだと思っていたけれど、それは俺の勝手な思い込みだったらしい。だけどどうしてだろうか?長い沈黙の後に答えた景の表情は、どこか暗くて自暴自棄になっているように見えた。


「……おい、けい……」
「ふうにいだよ」
「……え?」


 俺の声に被せる形で景は言った。一瞬、何を言われたのか分からなかった。だけど景の真剣な表情だけで、それが質の悪い冗談では無いことは分かった。

 それにこの話の流れで、家族としての〝好き〟だと思う程、俺は馬鹿でも鈍くもない。


「小さい頃から、ずっと好きだよ。ふうにい」
「……そうか」


 自分に嫌気が差した。大事な弟の気持ちに今の今まで気づけなかったことも。そんな気持ちを伝えてくれた景に、こんな返事しか出来ないことも。それぐらい、驚いているということでもあるのだが。


「景……今まで気づけなくてごめん…………ちょっと、今驚いてて、何て返せばいいのか……」
「いいよ。俺とふうにいの好きが違うことぐらい、最初から分かってるから」
「……え」


 謝る俺に対して、諦めにも似た言葉を吐いた景に、何故か俺は違和感を覚えた。違和感というか、怒りにも似た釈然としない感覚だ。

 でもその感覚の正体がすぐに分かるわけでもなく、俺は景に何も言えないままその日を終えた。

 景に何か言いたかった。でも俺は、何か言えるほど景からの好意に対して考えたことが無い。さっき自覚させられたばかりなので当然と言えば当然だが。俺はその日以降、景に対する感情について悩むようになった。

 ********

 俺は景が好きだ。それは間違いない。でもそれが弟としてなのか、一人の人間としてなのか、いわゆる恋愛感情としてなのか。そんなこと、俺は考えたことも無かった。

 家族だったから、この愛情はそういうものなのだろうと勝手に決めつけて、考えようとしたことが無かった。

 そういえば俺、男同士だとかそういうことに関しては引っかかってないんだよな。不思議なぐらいに。俺ににとって肝になるのは、家族として好きなのか、恋愛感情として好きなのか。

 でも、それに気づいたところでどうなるんだろうか。俺が家族として好きでも、そうで無くても。結局俺たちはこのまま一緒に暮らしたままだ。両想いだったらまぁ、恋人同士の触れ合いをするのかもしれないけど、半分血の繋がった家族な上同性同士だ。結婚が出来る訳でも、ましてや子供が出来る訳でもない。

 俺が自分の気持ちを理解したところで、表面的に変わることは無い。

 でもこれは、景の気持ちの問題だよな。俺が言い訳をしてずっと結論を先延ばしにすれば、景はきっと苦しむ。俺がはっきりしないといけないんだ。

 俺はふと、ゴミ箱に捨てられた景宛てのラブレターに視線を向ける。

 もし景を好きになる人の中に、景の全てを受け入れてくれる人がいて。もし景がその人を好きになったら、景は俺から離れていくのだろうか。

 そりゃそうか。俺と暮らす理由なんてなくなるし、好きな人と一緒に暮らしたいと思うのは当たり前だ。

 もしそんな相手が出来たら、景には俺がいらなくなってしまう。そう気づいた途端、何も変わらないと過信していた自分を殴りたくなった。


「馬鹿みたいだ……」


 モヤモヤした。心に何かがつかえたような、そんな居心地の悪い気分。こんなの、家族に向ける感情じゃない。

 利己的で、汚くて、とても弟に向けるような感情では無い。俺は、景がいなくなってしまったら、生きる意味を見出せないから景を好きなのか?そんなの、好きって言うのか?愛と、呼べるのか?

 でも俺は、景が傷つくぐらいなら、自分が傷ついた方がいい。この感情は、愛と呼べるのだろうか?考えてきたら、よく分からなくなってしまった。

 今俺に分かるのは、俺が景のことを好きで、独占欲を抱いていることだけ。

 こんなあやふやな気持ちを伝えたところで、景を困惑させるだけだろうか?自分が嫌になってくる。こんな気持ちにさせてくる景にまで、身勝手な苛立ちを覚えてしまう。どうして景は、俺と自分の好きが違うなんて言い切れるんだ?俺の気持ちの何を知ってるって言うんだ。俺だってよく分からないのに。

 勝手に自己完結するのは、景の悪い癖だと思う。アイツを殺した時だって……。

 余計なことを思い出してしまった。俺は思考を振り払う様に頭を横に振り、決心する。

 景に伝えよう。今の俺の気持ちを。景を困惑させてしまうだけかもしれない。余計な期待を与えてしまうだけかもしれない。それでも、俺だってこの気持ちが弟に向けるものでは無いことは分かるから。その点においては、景とお揃いなんだって、分かるから。

 ********

 景に告白されてから三日後。小さなテーブルを二人で囲んで、夕食のカレーライスを食べている時だ。


「俺、景が好きだよ。分からなくて、嫌になるぐらい」
「……」


 俺は目の前にいる景にそう告げた。自嘲のような笑みを浮かべて。

 景はスプーンを止めて、ほんの少しだけ目を見開いた。俺をじっと見つめ返してくる瞳には、驚きが窺えられたけれど、それ以上の感情は複雑すぎて俺にはよく分からなかった。


「……俺と、同じ」
「えっ?」
「俺も……ふうにいのこと考えると、自分が嫌になる時がある」


 同じだ。この感情が、恋なのか家族愛なのかなんて。よく分からないけど。俺と景は、同じだ。これだけは分かる。それだけ分かれば十分だったし、俺は嬉しかった。


「ははっ……やっぱり俺たち、兄弟なんだな」
「ふうにい……」
「っ……」


 何だか笑いが込み上げてきて呑気な声を上げていると、景の顔がすぐ近くまで迫ってきていた。景の頬はほんのり赤く色づいていて、俺は瞬きも出来ないまま、降ってくる行為をそのまま受け入れる。

 遠慮がちな柔らかい感触は新鮮で、身体が硬直してしまった。身体中の熱が全部顔に集まっている気がする。景がどんな顔をしているのか見るのが怖くて、俺はぎゅっと目を閉じて時間が過ぎるのを待った。初めてのキスがカレー味なんて、ロマンの欠片も無いけれど、俺たち兄弟らしくていいと思った。

 唇の温かさがすっと引いていき、俺は恐る恐る固く閉じた瞼を開いてみる。


「ふうにい……顔真っ赤だよ?」


 そう言って破顔する景も顔を赤くしていて、俺は思わずプッと吹き出してしまう。そうしたら景も声を上げて笑い始めて、幸せを実感できるような時間が流れた。

 こんな時間が。景と当たり前の日々を過ごせる幸せが、ずっと続けばいいと思った。罪を犯した俺たちが、こんなことを望んじゃいけないのかもしれない。だけど、それでも。この時の俺たちは確かに笑い合っていて、確かに幸せを感じていて、頭のどこにも余計な思考は存在していなかった。

 一生に一度のお願いです、神様。死んだら俺は地獄に堕ちるから、どうかその時までこの幸せを受け入れてもいいですか?

 ********

 いつもの日常の中に、ほんの少しの変化が訪れた。

 朝起きると、景と口づけを交わしたり。抱きしめ合ったり。手を繋いだり。こんなことで赤くなってしまう俺たちはまるで中学生のようだったけど、とても幸せな行為だった。

 その日。ソファに腰掛けていた景は、隣の俺の肩に身体を預けて甘えてきていた。同じシャンプーの匂いが鼻腔をくすぐってくる。すると唐突に、


「ふうにい。もし俺が警察に見つかったら、どうする?」


 景はそんなことを尋ねてきた。……〝捕まったら〟ではなく、〝見つかったら〟ということは、捕まりそうになったらどうするかということだろう。

 
「もし逃げ切れなかったとしたら、どうする?素直に捕まる?」
「……景はどうしたいんだ?」


 俺としては、景の望みを叶えてやりたい。もちろんこのままずっと景と一緒にいたいけれど、それが不可能になってしまえば、どうしたいかなんて分からない。どうでも良くなってしまうのだろう。

 すぐ近くの景に尋ねると、長い沈黙の後に強い衝撃が走った。


「っ!……景?」


 景は俺の腕を掴んでソファに押し倒すと、痛いぐらいに力を入れてきた。景の表情は暗くて、その瞳は不安で揺れている。


「……俺は……ふうにいと一緒に死にたい」
「……」
「その時が来たら……俺がふうにいを殺して……俺も……」


 目の焦点が合っていない景の本音を聞いても、俺は驚くほどに冷静だった。それも良いかもしれない、と思ってしまった自分に驚いた。

 景に殺されてもいいと思っているという事実に俺が呆然としていると、景は両手を俺の首元に運んでそっと添えてくる。


「ねぇ、ふうにい。見てよ……俺、こんなに簡単に、今すぐにでもふうにいを殺せるんだよ」
「……うん」
「愛し合っていて、近しい間柄であるからこそ、簡単に殺せるなんて、皮肉だよね?」
「……景」
「なに?」


 どうしたんだろうか。ぼぉっとしていて、何か余計なことでも考えてしまったのだろうか?本当のことは分からないけど、景は今精神的に不安定だ。だから景は今、俺に甘えている。発言だけで考えると、とてもそうは思えないけど、景は今俺に縋っているんだ。


「……いいよ」
「え……」
「俺、景になら、殺されてもいい」


 今景に首を絞められかけて、それでも逃げたいだとか嫌だって思えなかった。俺は多分間違っているんだろう。弟に兄殺しを良しとするなんて、酷い兄貴だ。

 それでも殺されるのなら、俺の人生を決定づけられるのなら景が良い。それが俺の本音なんだ。


「……」
「うっ……」


 景が手に力を入れて首を絞めてきた。だけどほんの少しだけ力を抜いているように感じた。もちろん苦しいんだけど、景が本気で力を込めればこんなものでは無いと思う。

 しばらくすると俺の首を絞める景の手が震え始め、苦しさに目を閉じていた俺はそっと景の表情を窺った。景の目には涙が溜まっていて、気づいた時にはそれが俺の頬に落ちてきた。頬を伝ってソファに染みを作る感触を確かめると、首から景の手が離れていく。


「やっぱり……ふうにいをこの手で殺すなんて……できないよっ」
「……景」


 俺を押し倒しながら、子供みたいに泣きじゃくる景を愛しいと思った。不安で、余計なことを考えて、結局決断の出来ない、弱いこの存在を守ってやりたいと思った。俺も多分、同じだから。

 俺も弱くて、景に甘えているだけなんだろう。

 だから景に求められたら、それに応えてやりたいと思う。これが正解なのかなんて分からない。でも俺たちは百点を求めているんじゃない。例え間違っていても、最期の時に後悔したくないんだ。

 俺は景の顔に両手をそっと添えて、そのままキスを交わした。だけどいつもの口づけではない。応えてやりたかったから、その一歩を踏み出したんだ。俺が何を考えているのか、これから俺は何をされるのか。互いに分からないほど純粋ではなくなってしまった。


 気づいたら俺たちは一日をとっくに超えていて、窓から差し込む眩い朝陽に、何だか責められている様な気がした。

 だけど俺の隣で眠る景の顔は穏やかで、その時はそれだけで良かったんだ。世界なんてどうでも良かった。俺と景以外、どうでも良かったんだ。

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