上 下
33 / 34
エルドラド編

33話 破壊と再生のマグニ生物

しおりを挟む
クインツ
「メトロに先を越されてメタ構築されるとはな

メトロは異空間マグニと機械マグニによって
死後もエルドラドで意識がある状態だったのだな

そして私より先に死者の意識をメタ構築したのか」

しかしそれも遅いとクインツは死神竜をある場所へ差し出す

そこは祭壇だった
炎の祭壇

ミュウ
「メタ構築をお望みのようだな」

破壊と再生のクラゲ ミュウ

クインツ
「良質な世界を望んでいるのだ」

死神竜を差し出す
しかしミュウの意識を察知したライル

魔獣
「良質には変えられないのだな」

ミュウ
「破壊と再生のマグニ生物だからな
それがこの世界と私という存在だ

だから良質な世界など在ってはならないのだ
恐怖依存型のマグニ生物キューシーは私の中の細胞なのだよ」

エルドラドとはミュウというマグニ生物の体内の話だった




クインツ
「私はマグニ生物に世界を変えてもらおうとしていたのか」

ミュウ
「哀れだな 破壊と再生は存在し続ける
私がいる限りな」

そう、ミュウが全ての黒幕である
これは世界を破壊と再生で繰り返させているからこそだ

魔獣
「ギア博士は間違っていなかった
ブリキシステムとは、破壊と再生を壊すシステムの事だったのだ」

ギア博士が目論んでいたブリキシステムはそういう事だ

魔獣
「だからこそギア博士は現実の世界で生存する事を求めたのだ」

エリスがギア博士が変わったと感じたのは間違いでは無い
しかし目的意識は同じだった

魔獣
「変わらない思い入れのある世界の実現のために変わったのだよ ギア博士は」

クインツには魔獣は語り掛けた

魔獣
「クインツ お前もそうしたかったのだろう」

クインツ
「私は…力を失ってエルドラドを夢見ていた
それがこういう真実だったとはな
私は、許されるのか?」

魔獣
「それは死神竜と一緒に俺達とトランスレイドしてくれればいい
力を貸せよ クインツ」

クインツ
「そうだな 私もな 世界を構築し直す為に力を貸してやろうか!」

死神竜と共に

クインツ・魔獣
「トランスレイド!!」




合体をした
悪魔の姿と共にマグニ者達のそれぞれの上半身が出てくる

リングランド王
「我のいる世界に安寧の地へと!」

フェアラン
「呪われた国を平和にしたいから」

クード
「先生!俺達と一緒に力を貸してくれ!」

マリオネット
「ではいきましょうか!」

クラリ
「そうだな!いっちょお見舞いしてやろうぜ!」

ドライ
「来たぞ!こういう力の解放をしたかったんだ!」

ロード
「友よ もう少し静かにしてはどうかな?
だが、それも悪くないな」

エリス
「ギア博士 私はあなたを信じていました だから私も最後に戦うの!」

カルヒナ
「世界を変えれる展開 最高に楽しいぜ!」
「そうね 私達で世界を変えましょう」

メトロ
「機械神となって私は様々な体験をしたが
これほど胸の高鳴る光景は見た事が無い
ならばこそ、任務を遂行しよう」

ライルは魔獣の中でミアナを呼び続ける




ライル
「ミアナ!意識はあるか!」

ミアナ
「私…私は」

ドラウン
「大丈夫だ 僕もついてるさ」

ミアナ
「ありがとうドラウン 母竜を失った事であなたは心を構築し直した
私も心を構築し直す時なのね」

シャーク
「そうだ 俺達はこの破壊と再生のマグニ生物を倒して
世界を変えてやろうぜ!」

クインツ
「それでは やるとしようか マグニファイってやつをな」




ミュウ
「破壊と再生の私に勝負を挑むのか
よかろう!では私も最大限の攻撃をふるってやろうか!」

ミュウは最大限の攻撃を繰り出す為にエルドラドを崩壊させていく
背景が無くなっていくのと同時に

魔獣の中で意識がぶっ飛んでいくのを感じる
エルドラドが消滅する手前だからだ

それでもトランスレイドで魔獣となったマグニ者たちは一言言った


魔獣
「マグニファイ!!」

その最大攻撃は、
破壊と再生のマグニ生物とエルドラドを包み込んだのだった
しおりを挟む

処理中です...