上 下
28 / 28
帝国侵攻編

最終話 リナリアとツクヨミと世界

しおりを挟む
~リナリア側~

リナリア
「なんだ?ロジクトから力が込み上げるぞ!
これは…!
そうか あいつら死んでしまったのか…」

エルドが死んだと同時にロジクトに熱血闘士を送り込んだ
リナリアにその闘志が宿った

リナリア
「結局あいつら死んだのか
そうか、死んだか」

リナリアはそのまま歩き続けた

リナリア
「結局は私だけが
私だけの戦いになるのか」

それでも皆の顔が浮かび上がる

リナリア
「忘れはしないよ
同志だからな

それに…お前らだけじゃねえ」

リナリアは生存バイアスで味方となった人間の顔を浮かべる
ロジクトの記録にもしっかりと残っている

リナリア
「私の脳裏で全てがそうして記憶の片隅から爪先まで
ゆくっりとずっと受け継がれていくよ

私も黄金死体としてしばらく長く生き過ぎたようだ」

そして扉の先



リナリア
「やっぱり…私が倒さなければならないようだな
ツクヨミィィイイ!!」

リナリアは黄金隕石を降らせる
黄金液体を上空から現象化させた金貨複数枚犠牲能力だ

それを宇宙へ転換して惑星でガードする

ツクヨミ
「久しぶりじゃないかリナリア
帝国の支配は受けないのかい?」

リナリア
「ツクヨミが世界を支配するというのは
愉快を続行させる事だからな」




ツクヨミ
「ご名答
私は世界を楽しくしたいのだ
それに協力してくれよ」

リナリア
「断るな」

惑星に対してコーディングして
金星をぶつける

ツクヨミは木っ端みじんになる




リナリア
「そんなものでは無いのだろう
小細工無しに来いよ」

ツクヨミ
「あはは
分かってるんだ」

潰してきた惑星まるごとかぶりついて飲み込む

ツクヨミ
「あー食った食った
おいしいなー」

リナリア
「何が言いたい?」

ツクヨミ
「答えはこれだよおお」

惑星をそのまま嘔吐する
嘔吐したものは
惑星の環境自体の成分を吐いた力だ

リナリアは一瞬にして凍り付き焼き付き黄金を繰り返す




ツクヨミ
「君こそ
こんなものではないのだろう?」

リナリア
「あたりまえだ
ここまで来たのは全てを終わらせるためだからな」

リナリアもまたそれを死体となってから
金貨一枚で再生し出す

ツクヨミ
「君の能力ずるいな
金貨一枚で何でも解決出来るんだから
不老不死じゃん」




リナリア
「まあな
しかしお前の能力ほどやばいものはない
私の能力には私自体の力でどうにかしなければならんが
お前の能力は他人をもてあそぶ力だ」

ツクヨミ
「もてあそぶ?そんなのしてないよ
全部彼らの意志だよ」

ロジクトの闘いの記録を魅せる
ガーフィスとエルドの戦いだ

ツクヨミ
「君なら知ってるだろうけど
ガーフィスも帝国側の人間だ
帝国についたのはガーフィス自身だ
全員、私の力に虜となっているのだよ」




リナリア
「いや、違うな
それはお前が能力で思いのまましているからだろう
その力が愉快な能力であるに変わりない

その力によって誰もが平和にはなりはしない
だってお前が世界を能力者だらけにしたのも
またお前の愉快からが原因だからだ」

ツクヨミ
「正解
でもさ、そでもリナリアは分からないといけないよ」




リナリア
「何がだ?」

ツクヨミ
「私が全てを支配するって事をだ」

宇宙空間を作り出して
そこでビッグバンをし出す


リナリアは死んだ
そこにはロジクトの存在も全てを壊すものだからだ

ツクヨミ
「宇宙空間である必要があった
そうしないとロジクトを消せないからね
そうすれば残りの金貨も全て無くなる」




ツクヨミ
「何故…生きている…?」

リナリア
「ロジクトに残っていた戦いには
レフアンが細工を施していたんだな
思考停止のシャットダウン能力付きでの戦いの映像
そこにはエルドの能力も映って無かったんだな」

ツクヨミ
「お前は…無敵?」

リナリア
「そうだ
無敵だ
どんな超越者にも一回だけは全てを望める力だ」

リナリア
「こいつで終わりだツクヨミ!
そして世界にさよならだ!」



リナリアは思った
この日の為だけに能力開発に明け暮れた事を

リナリアは思った
この日の為だけに生きていた事を

それはリナリアにとって思い出となって記憶となって
それは楽しかった

リナリア
「世界よ さらばだ」





~モノローグ~

帝国の支配は無くなり
世界は変わっていった
そこには能力者の姿があった

逃げ出していたトレースや
敗北を知っていた者達が率先して協力し合っていたのだ

しかし能力者は能力者戦争と帝国の記憶体験によって
二度とやらないと心に決めていた

リナリアの熱血闘士に対して世界は始まりを見せていた
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。


処理中です...