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輪廻転生編

14話 天下統一の時代

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美しい町はユリンとコリンによって終わりを遂げていた
ユリンとコリンの子は王女として代々受け継がれていた

ジェニス
「そして美しい町が終わったのと引き換えに
天下統一の時代という訳か」

掲示板には「殿様殺せ」と張っていた

ジェニス
「物騒だな」


「物騒ではあるが、殿様は天下統一の為に肉親を殺して友人を騙して女をはべらかした悪党だよ」

ジェニス
「そうしなければ天下統一が出来なかったのか」


「そりゃそうさ」
「実力をランクで買えなくなった町では天下統一というものに変わった」

ジェニス
「覇者→美しさによるランク付け→天下統一された時代か
ループしている気がするのだが」

掲示板の
殿様殺せ を張った人物を探し当てた

「俺に何だ?殿様殺してくれるのか?」

ジェニス
「お前は殿様に何かされたのか?」

「俺は殿様の友人だったが、騙された
ついでに親も殺された」

その友人とやらの取り巻きも同じように撲殺されたらしい

ジェニス
「殿様はやりたい放題か」

「やりたい放題だね
極悪人だ だけど、天下統一を果たしたから誰も逆らえない
それでいいと思ってるんだ」

ジェニス
「そういうのはよくある話だな」

だが、気が変わったのでジェニスはそれを受ける事にした



殿様をただ殺す為に

~殿様のいる部屋~

殿様
「女子、ちこうよれ」

女が擦り寄る

殿様
「おら、てめぇもだこの女
世を愚弄する気か 殺すぞ」

女の生首を切断して笑いまくる殿様

ジェニス
「こいつ頭イカれてるな」

ジェニスは天井裏で忍者のように隠れて見ていた

殿様
「そしててめぇもだ天井裏に潜んだ野郎が!」

殿様は刀をそのまま天井に投げつける
ジェニスの一寸先に投げ貫く

ジェニス
「バレたのなら仕方ない――」

と向かおうとしたが
それよりも先に天井裏に潜んでいた忍者が地面についてそのまま殿様目掛けて首を取ろうとする

忍者の刃は
あぐらをかいていた殿様の両足で受け止められていた

殿様
「楽勝なんだけど、何それお前
そんなので俺様殺せるとでも?」

両足でグラグラ揺らせて忍者を愚弄する

殿様
「それならてめぇが死ねや!おら!」

殿様は両足で忍者の刃を引っこ抜いて
足指で刃を回転させてから、忍者へと突き刺す

殿様
「うっひょーーー!血みどろ制裁おつかれちゃーん!
足指でこねこねしただけであの世に堕ちちゃう忍者くん弱いっすねー」

殿様はそのまま倒れた忍者の背中に両足で掴んだ刃を突き刺しまくる

殿様
「おらおら!もっと涙と後悔で俺様をよろこばせろや!」

笑いながら殿様は突き刺し続けた

ジェニス
「これは我でも引くぞ…
命の侮辱は許さぬぞ」

ジェニスはそのまま天井裏から光の剣を直線状で貫く
殿様を貫いた

殿様
「う…なんだこりゃ…!嘘じゃん…俺様死ぬのかよ…!
まだいたのかよ…!」

殿様は激しく後悔した

殿様
「俺様また後悔したよ…戦場にした時もそうだったそうだった
死ぬ間際、俺様は後悔したんだ
そんで、後悔した分強くなったよ…へへ、戦場の人間の弔い合戦 それが俺様の救いの源さ!」

殿様は突き刺されたはずだが笑って回復していた

ジェニス
「呪刑は人間の亡骸か…その弔い合戦の為の後悔と共に殿様の中で存在しているんだな」

ジェニスは地面に降り立つ

殿様
「貴様かー?世を殺そうとした罪は重いぞ?」

殿様の護衛が来る

護衛
「殿様!ここは私達が」

殿様
「うるせぇ いらねぇっつうんだよ」

殿様はそのまま護衛を残りの護衛が持っていた薙刀を掴んでそれを突き刺した

護衛
「殿様…何をしているので?」

殿様
「え?邪魔した護衛を殺してやったんだよ
あ、てめぇも邪魔したら…殺すぞ?(笑)」

殿様は薙刀で威嚇して護衛を遠ざける

殿様
「おら来いよ
こいつらの弔いをしてやるからよ」

弔いの魂が殿様に乗り移る

ジェニス
「貴様の強さは紛い物で弱いぞ」

ジェニスは光の剣で殿様へと襲い掛かる

殿様
「おせぇよ!」

ジェニスは余裕で戦っていたので隙がたっぷりだった
殿様の薙刀は地面を貫いて、そのまま畳を弾いた

ジェニス
「しまった!」

殿様は薙刀を回転させて長い矛先でジェニスを突いた
ジェニスは傷を負った

殿様
「よえーな、一瞬の命の駆け引きで何考えてんだ?
まあいいや、そんじゃお前は死ね――」

その瞬間、殿様の首は切断されていた

暗殺者
「一瞬の隙を見つけたり
殿様殺せ ミッション完了」

暗殺者が別にいた
護衛の中で隠れていたのだ

ジェニスは暗殺者と一緒に逃げていた
同業者だと思われたからだ



暗殺者を追う形で逃げていると
そこは暗殺者が囲んでいた

ジェニス
「我を殺すのか?」

暗殺者
「殺されるか殺すかを選ぶがいい」

ジェニス
「じゃあ殺す」

暗殺者をそのまま殺した
しかし、何か足りない気がした

そこは地場が緩んでいた

暗殺者
「この時を待っていただけだ」

囲んでいた暗殺者は逃げて
暗殺者とジェニスが地場の影響で滝に落とされた
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