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反政府分子
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私がアクーニナとの手合わせを終え修練場を後にすると、時間は正午に近くなっていた。午後は街にまた出ようと思っていたので、馬屋に赴き、馬を引いて城を出た。
空を見上げると、どんよりと曇っていた。ズーデハーフェンシュタットからここまで、ずっと天気が良かったが、今にも雨が降りそうな空模様だ。
今日は、首都の中央部からやや北部を流れる川を渡り、街の北側に行ってみようと思っていた。私は、街を馬で進む。街中は相変わらず、活気にあふれている。今日も市場の屋台で昼食を取った。
昼食を取った後、さらに街を進み北側に通じる橋の近くまでやって来た。周りは住民の住居のようだ。ここまでくると、道には人通りも少なくなっていた。
街の北側に続く大きな橋を渡っていく。
橋を渡り切って、周りを見回した。これまで居た橋の反対側の区域とは、家の作りが簡素で少々雰囲気が違う。貧民街だろうか。街の中心部の繁栄を見なれると、ちょっと予想できない光景だった。ちなみにズーデハーフェンシュタットにはこのような地域はない。
家の前で老人が座って眠っていたり、小さな子供たちが数人、通りで遊んでいるのを見かけた。皆、みすぼらしい恰好をしている。
ある家の前に、初老の男性が座っていた。彼は、私を珍しい者を見るような目で、見つめているに気が付いた。よく見ると、片足が無い。
その男が話しかけてきた。
「やあ」。
「こんにちは」。
「こんなところに何か用ですか?」
「いえ、首都に始めてきたので、いろいろ珍しくて、街の中をうろついているだけです」。
男は猜疑心に満ちた目で私を見ている。
「外の人がこの区域に来るのは、とても珍しい。どちらからですか?」
「ズーデハーフェンシュタットです」。
「ほほう!共和国の方ですか。これは本当に珍しい」。
男は驚いて目を見開いた。瞳から猜疑心が少し和らいだように見える。
「私もズーデハーフェンシュタットの近くまで行ったことがあります。私は、二年前まで帝国軍の兵士でした。“グロースアーテッヒ川”の戦いで大けがをしましてね。右足をなくしました」。
彼は右足のひざ下が無かった。
「そうでしたか」。
私はそれだけ言う。彼を上手く慰める言葉が出なかった。
「この辺りは、川の反対側とだいぶ雰囲気が違いますね」。
「川のこっち側は、昔から貧しい地域で、今は老人や子供、負傷した戦争帰りの元兵士が多く住んでいます。元気な大人は兵士になるか出稼ぎに行っている者が多くて。もともと農業をやっている者が多かったのですが、首都の北側に広がる平原の土地はあまり土が肥えていないので、農業だけでは生計が立たなくて」。
彼はため息をついた後、話を続ける。
「ここの住民の多くが、生計が立たなくて、私のように仕方なく兵士になっています。兵士になれば、少なくとも生活できるほどの給金が出ますからね。でも、このように大けがをししまったら、仕方ないのですが…。大けがをして退役しても、わずかばかりの恩給しか出ませんので、ほかの家族の者には負担をかけてしまって…」。
「そうなんですか」。
私は言葉少なく彼の話を聞いていた。
「ところで、あの戦争の時は、あなたはどうされていたんですか?」
彼が私に質問をしてきた。
「私はズーデハーフェンシュタットの防衛隊にいました。ですので、戦闘には参加していません」。
「そうですか、それは何よりですね」。
彼は一旦話を止め、再びため息をついた。しばらく静寂が続いた後、彼は話を続けた。
「私は共和国軍に恨みはないですよ。どちらかと言えば私が兵士にならざるを得なかったこの状況の方が憎いです」。
私は返す言葉もなく、無言でそれを聞いていた。
彼は話題を変えて、話を続ける。
「この辺の住民は、貴族や街の中心部に住んでいる人に反感を持っている人も多いですから、気を付けてください。夜は特に治安が悪くなって危ないから陽が落ちる前に中心街に戻った方が良いですよ」。
「わかりました、お話を聞かせてもらって、ありがとうございます。お元気で」。
私は頭を下げるとその場を後にした。
さらにしばらく馬を進めると広場のようなところで、人だかりができているのが見えた。
三百名ばかりいるだろうか、若い男たちに混ざって少なからず老人や女性、子供も見える。その人だかりの中央で何者かが大声で話をしていた。私は人だかりの後ろ、少し離れた所からその様子を眺めてみた。馬上で高い位置に居るため、中央の人物が良く見えた。
年齢は私と同じ三十歳代半ばぐらい。茶色い髪、茶色い目で、痩せて無精ひげで精悍な顔つきの男がこぶしを振り上げながら、観衆に呼びかける様に大声で話をしていた。
「川向こうの貴族や金持ちのための戦争に駆り出され、戦って死んでいくのは我々だ。先の戦争でも多くの死者はこの地域の住民だった人々だ。生きて戻ってきた者でも腕や足をなくして不便な生活を強いられている者も多い。恩給はごくわずかで生活は苦しい。国のために戦ってもこのような仕打ちだ。我々には、この状況を許すことができるのか?いや、もう我慢の限界だ。我々にも川向こうの奴らと同じような安全で安定した生活を送る権利がある。いまこそ、帝政を倒し、安定と公正を私たちの手中へ」。
男がそこまで話しを終えると、私に気が付いたようだ。
私は馬上の高い位置に居るから、目立ってしまったようだ。
「そこに居る君」。
彼は、私を指さして叫んだ。観衆が一斉に振り返り私をにらみつける。
「どう思う?君らは私達の上に立ち、私達を踏みつけている」。
この付近に来てから馬に乗っている者を見ていない。身なりも彼らに比べると小綺麗だ。これは目立つだろう。それで、どうやら、首都中心部の住民か貴族だと誤解を受けているようだ。しかし、この状況では、その誤解を解くのは難しそうだ。
聴衆からも私に罵声が飛び始めた。この場は立ち去った方が良いなと思い、手綱を引いて馬の向きを変えようとしたところ、私がやって来た方向から馬に乗った五十名ばかりの一団が向かって来るのが見えた。それは、制服から帝国軍の兵士だとわかった。
兵士達に気が付いた聴衆は蜘蛛の子を散らすように、悲鳴を上げながら広場から逃げ去ろうとした。兵士達は剣を抜き、逃げ遅れた者、女性や老人も構わず 斬りつけている。
「やめろ!」
私は思わず声を上げた。
すると、兵士達の長であろう人物が私の横に馬を着けた。
「誰かと思えば、クリーガーさんですね。私は、このあたりの治安維持を任されている、アレクサンドル・スピリゴノフです。先日の翼竜の討伐の際は、私も城内に居たので、お姿を拝見しました」。
彼は私の方を向いて敬礼をしつつ言う。
「この区域に一人で来るのは危ないです。中心部にお戻りください」。
「これは一体?」
私はあたりの混乱ぶりに指をさして尋ねた。ほかの兵士たちは、まだ人々を追って剣で斬りつけている。
「彼らは反政府分子です。最近、表立った活動が増えているので、ああやって集まっているのを確認したら、強制的に解散させています」。
「しかし、老人まで斬るのは、酷くないか?」。
私は柄にもなく声を荒げた。
「集会をしている者は、老若男女構わず斬れと命令が出ています」。
「誰の?」
「もちろん皇帝陛下です」。
なんと言うことだ。
すると、たまたま、老人とその孫だろうか少年が私の馬の近くに逃げてきた。スピリゴノフは剣に手を掛けるが、私が手でスピリゴノフを制した。
老人と少年は、私を一瞥した後、走って路地へあわてて逃げて行った。
改めて私があたりを見回すと、既に人々の姿はほとんど見えなくなっていた。目に留まるのは兵士達と兵士に斬られて倒れている者が数十名。
私は怒りを抑えながら尋ねる。
「聴衆に話をしていた男は?」
「おそらくそれは、ヴィクトル・ナタンソーンです。反政府活動をしている中心人物で、お尋ね者です。逃げ足が速く、以前、一度捕らえたことがあるのですが、その時はこのように中心人物になるとは思っておらず、短い期間の収監で釈放しました。その後は、この地域で中心人物となり違法な集会をたびたび行っています」。
あのように反政府活動が行われているとは、特にこの区域の住民の不満はかなり高いのだなと感じた。こんな状況が帝国の首都内にあるとは予想だにしていなかった。
私は何とか自分を落ち着かせ、深いため息をついて手綱を打った。
「すまないが、戻るよ」。
「そうされた方がよろしいですね」。
スピリゴノフに背後から言われたが、私はその後は無言で馬を進めた。
再び橋を渡り、街の中心部に向かおうとした。川の向こう側の状況をもっと知りたいと思ったが、誰に聞くのが良いだろうか。
空を見上げると、どんよりと曇っていた。ズーデハーフェンシュタットからここまで、ずっと天気が良かったが、今にも雨が降りそうな空模様だ。
今日は、首都の中央部からやや北部を流れる川を渡り、街の北側に行ってみようと思っていた。私は、街を馬で進む。街中は相変わらず、活気にあふれている。今日も市場の屋台で昼食を取った。
昼食を取った後、さらに街を進み北側に通じる橋の近くまでやって来た。周りは住民の住居のようだ。ここまでくると、道には人通りも少なくなっていた。
街の北側に続く大きな橋を渡っていく。
橋を渡り切って、周りを見回した。これまで居た橋の反対側の区域とは、家の作りが簡素で少々雰囲気が違う。貧民街だろうか。街の中心部の繁栄を見なれると、ちょっと予想できない光景だった。ちなみにズーデハーフェンシュタットにはこのような地域はない。
家の前で老人が座って眠っていたり、小さな子供たちが数人、通りで遊んでいるのを見かけた。皆、みすぼらしい恰好をしている。
ある家の前に、初老の男性が座っていた。彼は、私を珍しい者を見るような目で、見つめているに気が付いた。よく見ると、片足が無い。
その男が話しかけてきた。
「やあ」。
「こんにちは」。
「こんなところに何か用ですか?」
「いえ、首都に始めてきたので、いろいろ珍しくて、街の中をうろついているだけです」。
男は猜疑心に満ちた目で私を見ている。
「外の人がこの区域に来るのは、とても珍しい。どちらからですか?」
「ズーデハーフェンシュタットです」。
「ほほう!共和国の方ですか。これは本当に珍しい」。
男は驚いて目を見開いた。瞳から猜疑心が少し和らいだように見える。
「私もズーデハーフェンシュタットの近くまで行ったことがあります。私は、二年前まで帝国軍の兵士でした。“グロースアーテッヒ川”の戦いで大けがをしましてね。右足をなくしました」。
彼は右足のひざ下が無かった。
「そうでしたか」。
私はそれだけ言う。彼を上手く慰める言葉が出なかった。
「この辺りは、川の反対側とだいぶ雰囲気が違いますね」。
「川のこっち側は、昔から貧しい地域で、今は老人や子供、負傷した戦争帰りの元兵士が多く住んでいます。元気な大人は兵士になるか出稼ぎに行っている者が多くて。もともと農業をやっている者が多かったのですが、首都の北側に広がる平原の土地はあまり土が肥えていないので、農業だけでは生計が立たなくて」。
彼はため息をついた後、話を続ける。
「ここの住民の多くが、生計が立たなくて、私のように仕方なく兵士になっています。兵士になれば、少なくとも生活できるほどの給金が出ますからね。でも、このように大けがをししまったら、仕方ないのですが…。大けがをして退役しても、わずかばかりの恩給しか出ませんので、ほかの家族の者には負担をかけてしまって…」。
「そうなんですか」。
私は言葉少なく彼の話を聞いていた。
「ところで、あの戦争の時は、あなたはどうされていたんですか?」
彼が私に質問をしてきた。
「私はズーデハーフェンシュタットの防衛隊にいました。ですので、戦闘には参加していません」。
「そうですか、それは何よりですね」。
彼は一旦話を止め、再びため息をついた。しばらく静寂が続いた後、彼は話を続けた。
「私は共和国軍に恨みはないですよ。どちらかと言えば私が兵士にならざるを得なかったこの状況の方が憎いです」。
私は返す言葉もなく、無言でそれを聞いていた。
彼は話題を変えて、話を続ける。
「この辺の住民は、貴族や街の中心部に住んでいる人に反感を持っている人も多いですから、気を付けてください。夜は特に治安が悪くなって危ないから陽が落ちる前に中心街に戻った方が良いですよ」。
「わかりました、お話を聞かせてもらって、ありがとうございます。お元気で」。
私は頭を下げるとその場を後にした。
さらにしばらく馬を進めると広場のようなところで、人だかりができているのが見えた。
三百名ばかりいるだろうか、若い男たちに混ざって少なからず老人や女性、子供も見える。その人だかりの中央で何者かが大声で話をしていた。私は人だかりの後ろ、少し離れた所からその様子を眺めてみた。馬上で高い位置に居るため、中央の人物が良く見えた。
年齢は私と同じ三十歳代半ばぐらい。茶色い髪、茶色い目で、痩せて無精ひげで精悍な顔つきの男がこぶしを振り上げながら、観衆に呼びかける様に大声で話をしていた。
「川向こうの貴族や金持ちのための戦争に駆り出され、戦って死んでいくのは我々だ。先の戦争でも多くの死者はこの地域の住民だった人々だ。生きて戻ってきた者でも腕や足をなくして不便な生活を強いられている者も多い。恩給はごくわずかで生活は苦しい。国のために戦ってもこのような仕打ちだ。我々には、この状況を許すことができるのか?いや、もう我慢の限界だ。我々にも川向こうの奴らと同じような安全で安定した生活を送る権利がある。いまこそ、帝政を倒し、安定と公正を私たちの手中へ」。
男がそこまで話しを終えると、私に気が付いたようだ。
私は馬上の高い位置に居るから、目立ってしまったようだ。
「そこに居る君」。
彼は、私を指さして叫んだ。観衆が一斉に振り返り私をにらみつける。
「どう思う?君らは私達の上に立ち、私達を踏みつけている」。
この付近に来てから馬に乗っている者を見ていない。身なりも彼らに比べると小綺麗だ。これは目立つだろう。それで、どうやら、首都中心部の住民か貴族だと誤解を受けているようだ。しかし、この状況では、その誤解を解くのは難しそうだ。
聴衆からも私に罵声が飛び始めた。この場は立ち去った方が良いなと思い、手綱を引いて馬の向きを変えようとしたところ、私がやって来た方向から馬に乗った五十名ばかりの一団が向かって来るのが見えた。それは、制服から帝国軍の兵士だとわかった。
兵士達に気が付いた聴衆は蜘蛛の子を散らすように、悲鳴を上げながら広場から逃げ去ろうとした。兵士達は剣を抜き、逃げ遅れた者、女性や老人も構わず 斬りつけている。
「やめろ!」
私は思わず声を上げた。
すると、兵士達の長であろう人物が私の横に馬を着けた。
「誰かと思えば、クリーガーさんですね。私は、このあたりの治安維持を任されている、アレクサンドル・スピリゴノフです。先日の翼竜の討伐の際は、私も城内に居たので、お姿を拝見しました」。
彼は私の方を向いて敬礼をしつつ言う。
「この区域に一人で来るのは危ないです。中心部にお戻りください」。
「これは一体?」
私はあたりの混乱ぶりに指をさして尋ねた。ほかの兵士たちは、まだ人々を追って剣で斬りつけている。
「彼らは反政府分子です。最近、表立った活動が増えているので、ああやって集まっているのを確認したら、強制的に解散させています」。
「しかし、老人まで斬るのは、酷くないか?」。
私は柄にもなく声を荒げた。
「集会をしている者は、老若男女構わず斬れと命令が出ています」。
「誰の?」
「もちろん皇帝陛下です」。
なんと言うことだ。
すると、たまたま、老人とその孫だろうか少年が私の馬の近くに逃げてきた。スピリゴノフは剣に手を掛けるが、私が手でスピリゴノフを制した。
老人と少年は、私を一瞥した後、走って路地へあわてて逃げて行った。
改めて私があたりを見回すと、既に人々の姿はほとんど見えなくなっていた。目に留まるのは兵士達と兵士に斬られて倒れている者が数十名。
私は怒りを抑えながら尋ねる。
「聴衆に話をしていた男は?」
「おそらくそれは、ヴィクトル・ナタンソーンです。反政府活動をしている中心人物で、お尋ね者です。逃げ足が速く、以前、一度捕らえたことがあるのですが、その時はこのように中心人物になるとは思っておらず、短い期間の収監で釈放しました。その後は、この地域で中心人物となり違法な集会をたびたび行っています」。
あのように反政府活動が行われているとは、特にこの区域の住民の不満はかなり高いのだなと感じた。こんな状況が帝国の首都内にあるとは予想だにしていなかった。
私は何とか自分を落ち着かせ、深いため息をついて手綱を打った。
「すまないが、戻るよ」。
「そうされた方がよろしいですね」。
スピリゴノフに背後から言われたが、私はその後は無言で馬を進めた。
再び橋を渡り、街の中心部に向かおうとした。川の向こう側の状況をもっと知りたいと思ったが、誰に聞くのが良いだろうか。
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