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混乱の修学旅行編
反省文
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月曜日。
眠いのを我慢して登校する。
今日は、修学旅行中に女子の部屋に忍び込もうとして見つかってしまった件で、反省文を書かされることになっている。
朝のホームルームの時間、島津先生に放課後残って反省文を書くように釘を刺された。
僕は全くのとばっちりなので、納得いかないわけなのだが。
そして、反省文なんてどうやって書くのか分からないので、昼休みのうちに図書室で反省文の書き方の本を探しに行くことにした。
というわけで昼休み。
僕と毛利さんは一緒に弁当を食べる。
今日も毛利さんは、ちょっとよそよそしい感じ。
なんでだろう?
何かやってしまったか?
毛利さんの機嫌が悪いのは修学旅行の時からだよな…。
僕は弁当を食べながら考えを巡らせる。
ひょっとしたら新幹線の中で山名さんが、僕が校外に好きな人が居る、という話を聞いたことで機嫌が悪いのかな?
まあ、毛利さんは、ちょいちょい機嫌が悪くなるから、別の理由かもしれないが。
このことを考えるのは後回しにして、僕は弁当をさっさと食べ終え、図書室で本を探そうと思って立ち上がった。
毛利さんも、探したい小説があるからといって一緒に図書室に行くことにした。
昼休みも図書室は開放されているが、相変わらず利用者は少ない。
僕は、目的の本を探し始める。
毛利さんは小説を探すため、別の本棚の方に行ってしまった。
僕の目的の本は、昨年、生徒会長選挙の応援演説の文章を考えるために本を探したが、そのあたりにあるだろうと踏んで、その本棚に向かう。
そして、その本は目的の本棚で簡単に見つけることが出来た。
”猿でもできる反省文の書き方”
よし、これを借りて昼休みの残りと、休み時間にざっと読んで放課後に備えよう。
僕は本を持って、受付の方に向かう。
図書室の一角で知っている女子を見つけた。
座って本を読んでいるのは、先日、僕が図書室で歴史研の勧誘のために声を掛けた、ちょっと痩せているメガネをかけた1年生。
あの時は、ナンパと勘違いされてしまった。
今日も、ナンパと勘違いされるのが嫌なので、気づかれないように受付で本を借りる手続きをした。
毛利さんは、まだ小説を探しているようなので、図書室の外の入り口付近で立ちながら本を読んで待っている。
5分ほど待つと、毛利さんが小説を持って出て来た。
「遅くなって、ゴメン」
毛利さんは謝った。
「全然、待ってないから大丈夫」
「ちょっと、知っている人が居たので、話してたの」
「そうなんだね。じゃあ、教室に戻ろうか?」
僕はそう言うと、2人で教室に戻った。
そして、僕は昼休みの残りを、本を読んで過ごし、その後の授業の合間の休憩時間にも本を読んでいた。
放課後。
ほとんどの生徒たちが教室を去って行ったが、反省文を書かされるために残った生徒は僕と六角君と、他にも男子生徒が2名。
島津先生の監視のもと、原稿用紙が配られ、僕らは反省文を書き始める。
僕は、”猿でもできる反省文の書き方” を読んでいたので、比較的スラスラと文章を書き進めることが出来た。
反省文を書き上げたので、早速提出。
島津先生は、僕の文章をざっと読むと言った。
「これでいいわ。武田君はクラス委員なんだから、こんなことしてないで模範になってもらわないと」
「わかりました」
僕は全然納得していないが、そう答えた。
1番で、教室を出て、先ほど借りた本を返却に図書室に行った。
今日の放課後は毛利さんが受付をやっているので、彼女に本を返却する。
振り返ると、また、ナンパされたと勘違いした女子が昼休み同様、座って本を読んでいるのが見えた。
僕は毛利さんに尋ねる。
「あの子、いつもいるの?」
「うん、よく来てるよ。私も何度も話したことがあるし」
「そっか…。じゃあ、今日は帰るね」
僕は毛利さんに別れを言うと図書室を後にした。
下駄箱の付近で、六角君に出会った。
「やあ、武田君」
「や、やあ。六角君。反省文は終わったの?」
「ああ、何とかね」
そして、申し訳なさそうに続ける。
「武田君、今回は全くの巻き添えで悪かった」
「もう、いいよ」
「例の話、ちゃんとやるからさ」
「例の話?」
「ほら、誰か女子を紹介するって話だよ」
「あ、ああ、その話ね」
あんまり期待してないけど。
「それより、歴史研の新入部員を探しているんだ。誰かいないかな?」
「じゃあ、その女子に歴史研に入部しないか聞いてみるよ」
「え? もう、当てがあるの?」
「ああ、一応。今週中に合コンのセッティングするから」
「え? 合コンなの?」
「武田君と女子2、3人ってとこかな」
「1人じゃないんだ?」
「武田君に興味あるっていう女子はそれなりにいるよ。うらやましい」
「お、おう…」
以前、新聞部がXで僕のことをある事ない事で持ち上げた影響がまだあるらしい。
「じゃあ、合コンの日程が決まったら声をかけるから」
「お、おう…」
僕と六角君は別れて、彼はサッカー部の練習へ、僕は自宅へ向かう。
眠いのを我慢して登校する。
今日は、修学旅行中に女子の部屋に忍び込もうとして見つかってしまった件で、反省文を書かされることになっている。
朝のホームルームの時間、島津先生に放課後残って反省文を書くように釘を刺された。
僕は全くのとばっちりなので、納得いかないわけなのだが。
そして、反省文なんてどうやって書くのか分からないので、昼休みのうちに図書室で反省文の書き方の本を探しに行くことにした。
というわけで昼休み。
僕と毛利さんは一緒に弁当を食べる。
今日も毛利さんは、ちょっとよそよそしい感じ。
なんでだろう?
何かやってしまったか?
毛利さんの機嫌が悪いのは修学旅行の時からだよな…。
僕は弁当を食べながら考えを巡らせる。
ひょっとしたら新幹線の中で山名さんが、僕が校外に好きな人が居る、という話を聞いたことで機嫌が悪いのかな?
まあ、毛利さんは、ちょいちょい機嫌が悪くなるから、別の理由かもしれないが。
このことを考えるのは後回しにして、僕は弁当をさっさと食べ終え、図書室で本を探そうと思って立ち上がった。
毛利さんも、探したい小説があるからといって一緒に図書室に行くことにした。
昼休みも図書室は開放されているが、相変わらず利用者は少ない。
僕は、目的の本を探し始める。
毛利さんは小説を探すため、別の本棚の方に行ってしまった。
僕の目的の本は、昨年、生徒会長選挙の応援演説の文章を考えるために本を探したが、そのあたりにあるだろうと踏んで、その本棚に向かう。
そして、その本は目的の本棚で簡単に見つけることが出来た。
”猿でもできる反省文の書き方”
よし、これを借りて昼休みの残りと、休み時間にざっと読んで放課後に備えよう。
僕は本を持って、受付の方に向かう。
図書室の一角で知っている女子を見つけた。
座って本を読んでいるのは、先日、僕が図書室で歴史研の勧誘のために声を掛けた、ちょっと痩せているメガネをかけた1年生。
あの時は、ナンパと勘違いされてしまった。
今日も、ナンパと勘違いされるのが嫌なので、気づかれないように受付で本を借りる手続きをした。
毛利さんは、まだ小説を探しているようなので、図書室の外の入り口付近で立ちながら本を読んで待っている。
5分ほど待つと、毛利さんが小説を持って出て来た。
「遅くなって、ゴメン」
毛利さんは謝った。
「全然、待ってないから大丈夫」
「ちょっと、知っている人が居たので、話してたの」
「そうなんだね。じゃあ、教室に戻ろうか?」
僕はそう言うと、2人で教室に戻った。
そして、僕は昼休みの残りを、本を読んで過ごし、その後の授業の合間の休憩時間にも本を読んでいた。
放課後。
ほとんどの生徒たちが教室を去って行ったが、反省文を書かされるために残った生徒は僕と六角君と、他にも男子生徒が2名。
島津先生の監視のもと、原稿用紙が配られ、僕らは反省文を書き始める。
僕は、”猿でもできる反省文の書き方” を読んでいたので、比較的スラスラと文章を書き進めることが出来た。
反省文を書き上げたので、早速提出。
島津先生は、僕の文章をざっと読むと言った。
「これでいいわ。武田君はクラス委員なんだから、こんなことしてないで模範になってもらわないと」
「わかりました」
僕は全然納得していないが、そう答えた。
1番で、教室を出て、先ほど借りた本を返却に図書室に行った。
今日の放課後は毛利さんが受付をやっているので、彼女に本を返却する。
振り返ると、また、ナンパされたと勘違いした女子が昼休み同様、座って本を読んでいるのが見えた。
僕は毛利さんに尋ねる。
「あの子、いつもいるの?」
「うん、よく来てるよ。私も何度も話したことがあるし」
「そっか…。じゃあ、今日は帰るね」
僕は毛利さんに別れを言うと図書室を後にした。
下駄箱の付近で、六角君に出会った。
「やあ、武田君」
「や、やあ。六角君。反省文は終わったの?」
「ああ、何とかね」
そして、申し訳なさそうに続ける。
「武田君、今回は全くの巻き添えで悪かった」
「もう、いいよ」
「例の話、ちゃんとやるからさ」
「例の話?」
「ほら、誰か女子を紹介するって話だよ」
「あ、ああ、その話ね」
あんまり期待してないけど。
「それより、歴史研の新入部員を探しているんだ。誰かいないかな?」
「じゃあ、その女子に歴史研に入部しないか聞いてみるよ」
「え? もう、当てがあるの?」
「ああ、一応。今週中に合コンのセッティングするから」
「え? 合コンなの?」
「武田君と女子2、3人ってとこかな」
「1人じゃないんだ?」
「武田君に興味あるっていう女子はそれなりにいるよ。うらやましい」
「お、おう…」
以前、新聞部がXで僕のことをある事ない事で持ち上げた影響がまだあるらしい。
「じゃあ、合コンの日程が決まったら声をかけるから」
「お、おう…」
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