雑司ヶ谷高校 歴史研究部!!

谷島修一

文字の大きさ
70 / 495
波乱の夏休み編

パソコン

しおりを挟む
 僕は伊達先輩に連れられて生徒会室までやって来た。
 ここには初めて訪問する。
 校舎の2階、階段のすぐそばで、歴史研の4階の端の端の部室に比べると便利がよさそうだ。

 伊達先輩に促されて中に入ると、ロの字に並べた長テーブルがあって一番奥のテーブルの前に女子が3人いる。彼女らはパソコンを覗いていた。

「あっ、会長!」

 その内の一人が、伊達先輩が部屋に入ったのに気が付いて声を掛けた。

 その女子3人は見たことがあった。
 いつだっけ…?
 そうだ、生徒会選挙の時、校舎前で伊達先輩が選挙活動をしていた時、一緒に立っていた。そして、僕が応援演説をした打ち上げでファミレスにも一緒に行った人たちだ。
 名前は以前聞いたような気がするが、選挙以来、会ってなかったし、もう忘れた。

 僕は彼女らの名前を確認するために小声で伊達先輩に確認する。
「先輩、彼女たちの名前をもう一度教えてください」

 伊達先輩も小声で答えてくれる
「いいわ。まず、右は副会長の松前さん、真ん中は会計の津軽さん、左は書記の佐竹さんよ」

 ああ、ちょっと思い出してきたぞ。
 3人とも2年生。

 松前先輩は前髪を長く伸ばし、真ん中で分けていて、ちょっと神秘的な雰囲気。確か占い研究部の部長もやっているはずだ。

 津軽先輩は、天然パーマで、小柄で小太り、小動物っぽくて、ゆるふわ系。彼女は手芸部部長。

 佐竹先輩は、ショートボブで細長い縁のメガネを掛けている。放送部の部長だったかな。

 3人の名前を僕に教えてくれた後、伊達先輩はその3人に言った。
「武田君を連れて来たわよ」

「「「おおっ!」」」

 3人は同時に歓声を上げた。

「武田君! こっちこっち!」
 松前さんが手招きして僕を呼んだ。

 僕が近づくと、パソコン前の椅子に座らされた。

「実はパソコンの調子が悪いので、見てもらえないかな。私たちはパソコンには詳しくなくて」

「分かりました。見てみます」
 と言いつつ、僕もそんなに詳しいわけじゃあないのだが…。

 僕はマウスを手にして、パソコンの様子を探る。
 動きがかなり遅いが…。
 ハードディスクの空き容量を確認すると、もう一杯で空きがほぼ無い。そもそもハードディスクの容量が少ないパソコンだった。
 多分、これのせいだな。
 容量が少ないのは、パソコンはだいぶ古そうだからだ。見た目もだいぶ年季が入っている。

「なるほど。多分データがいっぱいだからですよ。要らないデータは削除するとか、他のメディアに移したほうがいいですね。それに、パソコン自体も古いようだから、新しいのに買い換えては?」

 伊達先輩がちょっと困ったように答えた。
「予算の関係上、パソコン買い換えは難しそうなのよ。他のメディアってどういうの?」

「USBメモリとか、DVD-Rとかです」

「ごめんなさい。良く分からないわ」

「そうですか…」

「そのメディアって値段はいくらぐらいなのかしら?」

「USBメモリも、DVD-Rも、1000円以下で済むんじゃないですか」

「そのぐらいの値段なら大丈夫ね」

 価格を聞いて伊達先輩がちょっと安堵したようだった。

「早速、池袋の家電量販店まで買いに行きましょうか」

 と続けて言ったのだが、僕に対していったとは思わず、ぼーっとパソコンの画面を眺めていたら、伊達先輩に肩を叩かれた。

「武田君に言っているのよ」

「僕ですか?」

「その、USAメモリとか、良く分からないから、一緒に言ってもらわないと買えないわ」

「USAじゃなくて、USBですよ」

 伊達先輩はPCの事は不得意らしい。彼女の不得意なことをまた知った。
 今日も優越感に浸れるな。いつもやられっぱなしなので、いい気分だ。

 そんなわけで、僕と伊達先輩は池袋に繰り出すことにした。
 副会長、書記、会計の3人もついて来るという、ついでに一緒に池袋でお昼ご飯を食べようということになった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

処理中です...