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逡巡する初冬編
大奥〜その1
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北条先輩に脅された翌日。
ショックで体調が悪いのと、怖くて学校に行く気力が全く起きず、休むことにした。
中学の頃は休んだことが無かったのに。
そう言えば、高校に入って1学期も伊達先輩に罠にはめられたショックで休んだよな。
そして、今回だ。
自分、メンタル弱すぎるのかな?
この日は1日中、自室でベッドで横になって教科書読んだり、マンガ読んだりして時間を過ごした。
そして、放課後の時間になって、妹が帰ってきたようだ。
ドタドタと階段を登ってくる音。
ノックがあって扉が開かれると、そこには妹だけでなく、雪乃と毛利さんがいた。
「調子、どう?」
雪乃が開口一番尋ねて来た。
「うん。だいぶいいよ」
僕は横になったまま答える。
「よかった。ちょっと演劇部抜けさせてもらってるから、また学校に戻るよ」
家まで学校から5分だからな。簡単に行ったり来たりできる。
雪乃と毛利さんはベッドの横に座った。
「忙しい時期に申し訳ない」
一応、礼を言う。
「彼氏優先なのは、当たり前でしょ」
「ところで、妹とは、どこで一緒になったの?」
「家の前よ」
「じゃあ、私はこれで」
妹はニヤつきながら言い放った。
「あとは、正妻と側室のお2人におまかせします」
「お前、何、言ってるんだよ」
大奥かよ。
妹は僕の文句に聞かず部屋を出て行った。
「正妻? 側室? 私たちの事?」
雪乃が困惑しつつ言う。
「え? どっちが正妻?」
なんという質問だ。
「いや、雪乃が彼女で、毛利さんは友達」
僕は断定する。
「じゃあ、私が正妻ってことね。毛利さんが側室」
雪乃は満足そうに言うが、それでいいのか?
それじゃあ、雪乃だけでなく毛利さんともヤることになるけど…?
体調が万全でないのに、疲れるツッコミを入れたくないので、放置する。
「今日の授業で配られた資料」
毛利さんは雪乃の発言に構わずにそう言って、何枚かの紙を机の上に置いた。
「ありがとう」
「ところで、雪乃、学校で何かトラブルはない?」
「え? 無いよ。なんで?」
「そうか。なんでもない」
今日のところは大丈夫のようだが、今後、北条先輩が雪乃に危害を加えるようなことをやるかどうか不安だ。
僕が反抗したりしなけば、とりあえずは大丈夫なのか…。
これは、誰かに相談した方が良いのだろうか。
でも、相談したのがばれて、報復されて雪乃も巻き添えを食うかもしれないと考えると迂闊に動けない。
すると、やっぱり、言うことを聞くしかない。
いや、待てよ…。ずっと学校を休み続ければ、もう関係しなくてもいいのではないか?
「明日は学校来れそう?」
雪乃が尋ねる。
「わからないなあ…。でも、だいぶ体調は良くなってるよ」
「それは、よかった。でも、無理しないでね」
「ありがとう」
「キス、しとく?」
雪乃が唐突に変なことを言うので、飛び起きた。
「ええっ?! 毛利さんが見てるじゃん?!」
「別にいいじゃん。私たちが付き合ってるの、知ってるんだし」
「いやいやいやいや。ダメだって」
「そう…。純也が元気出るかなと思って…」
「気持ちだけで充分」
まったく。雪乃は、もう少し人の目を気にしてほしいな。
その後も少し世間話をして、雪乃と毛利さんは帰って行った。
ショックで体調が悪いのと、怖くて学校に行く気力が全く起きず、休むことにした。
中学の頃は休んだことが無かったのに。
そう言えば、高校に入って1学期も伊達先輩に罠にはめられたショックで休んだよな。
そして、今回だ。
自分、メンタル弱すぎるのかな?
この日は1日中、自室でベッドで横になって教科書読んだり、マンガ読んだりして時間を過ごした。
そして、放課後の時間になって、妹が帰ってきたようだ。
ドタドタと階段を登ってくる音。
ノックがあって扉が開かれると、そこには妹だけでなく、雪乃と毛利さんがいた。
「調子、どう?」
雪乃が開口一番尋ねて来た。
「うん。だいぶいいよ」
僕は横になったまま答える。
「よかった。ちょっと演劇部抜けさせてもらってるから、また学校に戻るよ」
家まで学校から5分だからな。簡単に行ったり来たりできる。
雪乃と毛利さんはベッドの横に座った。
「忙しい時期に申し訳ない」
一応、礼を言う。
「彼氏優先なのは、当たり前でしょ」
「ところで、妹とは、どこで一緒になったの?」
「家の前よ」
「じゃあ、私はこれで」
妹はニヤつきながら言い放った。
「あとは、正妻と側室のお2人におまかせします」
「お前、何、言ってるんだよ」
大奥かよ。
妹は僕の文句に聞かず部屋を出て行った。
「正妻? 側室? 私たちの事?」
雪乃が困惑しつつ言う。
「え? どっちが正妻?」
なんという質問だ。
「いや、雪乃が彼女で、毛利さんは友達」
僕は断定する。
「じゃあ、私が正妻ってことね。毛利さんが側室」
雪乃は満足そうに言うが、それでいいのか?
それじゃあ、雪乃だけでなく毛利さんともヤることになるけど…?
体調が万全でないのに、疲れるツッコミを入れたくないので、放置する。
「今日の授業で配られた資料」
毛利さんは雪乃の発言に構わずにそう言って、何枚かの紙を机の上に置いた。
「ありがとう」
「ところで、雪乃、学校で何かトラブルはない?」
「え? 無いよ。なんで?」
「そうか。なんでもない」
今日のところは大丈夫のようだが、今後、北条先輩が雪乃に危害を加えるようなことをやるかどうか不安だ。
僕が反抗したりしなけば、とりあえずは大丈夫なのか…。
これは、誰かに相談した方が良いのだろうか。
でも、相談したのがばれて、報復されて雪乃も巻き添えを食うかもしれないと考えると迂闊に動けない。
すると、やっぱり、言うことを聞くしかない。
いや、待てよ…。ずっと学校を休み続ければ、もう関係しなくてもいいのではないか?
「明日は学校来れそう?」
雪乃が尋ねる。
「わからないなあ…。でも、だいぶ体調は良くなってるよ」
「それは、よかった。でも、無理しないでね」
「ありがとう」
「キス、しとく?」
雪乃が唐突に変なことを言うので、飛び起きた。
「ええっ?! 毛利さんが見てるじゃん?!」
「別にいいじゃん。私たちが付き合ってるの、知ってるんだし」
「いやいやいやいや。ダメだって」
「そう…。純也が元気出るかなと思って…」
「気持ちだけで充分」
まったく。雪乃は、もう少し人の目を気にしてほしいな。
その後も少し世間話をして、雪乃と毛利さんは帰って行った。
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