雑司ヶ谷高校 歴史研究部!!

谷島修一

文字の大きさ
263 / 495
悪夢の奴隷生活編

ギャルに囲まれる

しおりを挟む
 上杉先輩、前田さん、妹と僕は、渋谷から帰宅した。
 上杉一行は妹の部屋に行く。
 僕も妹の部屋に入り、担いでいた15個の福袋を床に置く。
 間髪入れずに上杉先輩からジュース持ってこいという指令が出たので、渋々、台所でコップ3つにジュースを注いで持って行った。

 ジュースを手渡すと、前田さんが不思議そうに尋ねてきた。
「お兄さんは、どうして、上杉さんの命令を何でも聞くんですかー?」

「それはね」
 上杉先輩が答える。
「私の奴隷だからだよ」

「奴隷!? いいなー」

「そう、奴隷。まあ、その契約も今日で最後なんだけどね」

「次は、私の奴隷をやってくださーい」

「嫌だよ」
 僕は答えた。

「いいじゃん、やれば?」
 上杉先輩は、また適当なことを言う。
「奴隷に目覚めたんじゃない?」

「目覚めてません」

 アホな会話も適度に終了し、女子たちは福袋の中身を開けて、物々交換会を開始するからと言うので、僕は妹の部屋を追い出され、自分の部屋に戻った。
 しばらくの間、ベッドに寝転がって、くつろいでいる。
 隣の部屋からは、上杉先輩たちの話し声とか、時折笑い声なんかも聞こえてきた。楽しそうにやっている。

 女子たちの福袋を買うための軍資金は、お年玉だったようだ。
 僕はお年玉で買うものが決まっていないのだが、何を買おうかな…?
 そして、1時間半ほど経っただろうか、いきなり部屋の扉が開いた。

「「チョリース!」」

「えっ!?」
 僕は驚いてベッドから身を起こした。
 扉の方を見るとド派手な金髪ギャルが2人立っていた。

「ええっ!? 美咲!?」
 よく見ると、妹と前田さんがギャル化していた。
 2人は、ヘソだしのクロップドトップスに、ラメ入りの短いスカート。さらにカールの金髪、さらに化粧もケバいギャルメイクになっている。
 上杉先輩でも、ここまで派手にやってないでしょ?

「お兄ちゃん、チョベリバー」

“チョベリバー”って、いつの時代のギャルだよ。江戸時代か?
 しかも、意味わかって使ってる?
「お前ら、なんで、ギャルになってるんだよ? その服はどうしたんだ?」

「福袋に入ってたしー」
 妹は、しゃべり方がギャルになっている。

「金髪は?」

「ウイッグだしー」

「メイクは?」

「上杉先輩にやってもらったしー」

「言葉遣いは?」

「雰囲気を出すためだしー」

 頭痛くなってきた。

 2人に続いて、上杉先輩が僕の部屋に入ってきた。
「いやー、2人とも立派なギャルになれるよ」
 上杉先輩の容姿はいつもの通りのギャルのまま。
 そして、立派なギャルって、なんやねん。

 前田さんが上杉先輩を褒め始めた。
「上杉先輩にギャルについて色々教えてもらったんですー。カリスマギャルですよねー」

 どこが?
 前田さん、カリスマの意味わかってる?

 その後、ギャル3人組は、何故か僕の部屋で座り込んで、ローテーブルを囲んで談笑し始めた。
 なんで、僕の部屋でくつろいでいるんだよ…。
 上杉先輩から、ジュースのおかわりとお菓子を持ってこいと言う指令が再び下ったので、再び1階へ降りて台所でそれらを持って部屋に戻った。

 ジュースを上杉先輩に手渡すと、僕に質問をしてきた。
「そういえば、明日と明後日、織田ちゃんと毛利ちゃんの奴隷やるじゃん? なんか言われてる?」

「ええ。なんか、明日と明後日を合わせて、2日間、雪乃と毛利さんの2人の奴隷をやらされるってことになりました」

「へー。何やらされるか聞いてるの?」

「出かけるから、そのコースを考えろって言われてます」
 そうだ、思い出した。後で、デート(?)コースを考えないといけないのだった。

「どこ行くの?」

「これから考えます。それから、出かけたあと、織田さんの家に泊まることになってます」

「えっ!?」
 妹が驚いて僕の方をにらみつけた。
「泊まるって…。それって…、織田さんの家族は?」

「誰もいないって言ってた」

「それは楽しそうだね」
 上杉先輩がニヤつきながら言う。

「ダメですよ!」
 妹が大声をあげた。
「そんな、お兄ちゃんと織田さんと毛利さんの3人だけってヤバすぎるでしょ?!」

 まあ、ヤバいかもな。

「私も泊まる!!」
 妹が怒鳴った。

「え? 良いかどうか、織田さんに聞いてみないと」
 僕は、妹が妙なことを言い出したので、ちょっと困って返事した。

「絶対に私も行くから、ちゃんと言っといて!!」
 妹は、何故かすごい剣幕だ。

「わ、わかったよ。怒鳴らなくてもいいだろ」

 上杉先輩はまだニヤついている。
「面白い展開になりそうだね」

 絶対に厄介な展開だよ、これは。

「どうしてヤバいんですかー?」
 僕の周りの人間関係を全然知らない前田さんが、不思議そうに尋ねた。

「それはね」
 上杉先輩が解説をする。
「武田君は、織田ちゃんって人と、毛利ちゃんって人の2人に好かれていて、特に織田ちゃんは武田君のドーテーを狙っているんだよ」

「いやいやいやいや。別に雪乃は、そんな狙うとか…、ないですよ」

「でも、旅館で一緒に寝てたじゃん」

 そう上杉先輩が言うと、妹が驚いて叫んだ。

「はぁ!? 一緒に寝てた!?」

「そう、寝てたんだよ」

「お兄ちゃん、どう言うこと!?」
 妹は立ち上がって、僕に詰め寄ってきた。

「あ、あれは、雪乃が勝手に布団に潜り込んで来たんだよ…」

「ヤったの!?」

「ヤるわけないだろ」

「本当?!」

 妹は何でここまで詰めてくるんだよ。
 それに、別にヤってってもいいだろうに。

「まあ、ヤってはいなかったみたいだね」
 上杉先輩が証言してくれた。

「2人から好かれてるって、お兄さんモテるんですねー」
 横で聞いていた前田さんが関心したように言う。

「モテてないよ」
 僕は答える。

「モテてるでしょ」
 上杉先輩は言う。

「ただのスケコマシだよ!!」
 妹は、まだ怒っている。

「すごーい」
 と、前田さんは言う。
 でも、あんまり凄いと思ってないだろ。

 ともかく、妹は明日、デートからの織田邸お泊まり会についてくることになった。

 その後も、ギャル3人は僕の部屋でくつろいでいた。
 しばらくしたら、前田さんと妹はメイクを落とし、妹の部屋で着替えて最初の格好に戻った。前田さんと上杉先輩は一緒に帰って行った。

 今日も面倒な一日だったな。
 渋谷まで荷物持ちは疲れたよ。
 さて、明日のデート(?)コース考えないと。
 僕は椅子に座って、ノートパソコンの電源を入れた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

処理中です...