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ソローキン反乱
到着
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大陸歴1658年4月1日・公国首都ソントルヴィレ
ソローキン、キーシン率いる帝国軍は、公国首都ソントルヴィレを遥か先に一望できる丘の上に到着した。これまで、公国軍の抵抗はなかったが、用心深く進軍したので国境から八日掛かっての到達となった。
ソローキンは、この丘の上に陣を張るように指示した。
遥か前方、首都の街壁の前に公国軍が陣を張っているのが見えた。街壁に沿って左右に広く展開している。ざっと見たところ二万と言うところか。数から推測して国境で見た本隊がそのまま展開しているようだった。城内ではなく、城外に部隊が居るということは、籠城せずに戦おうと言うのか。しかし、こちらとしては、その方が都合が良い。
しかし、大きな問題が起こっていた。ペシェハノフへ依頼を掛けたはずの補給部隊が、まだ一度も到着していない。このままでは、あと数日で食料が尽きる。もし、そうなれば、やむを得ず早期で決着を付けなければならない。
ソローキンとキーシンと上級士官数名が、指令室のテントで話し合っていた。
「報告では食料があと四日で切れる」。
キーシンは渋い表情で報告した。
ソローキンは腕組みをして、不満そうにしていた。
「ペシェハノフからの補給は、一体どうしたのか」。
「途中、公国軍の攻撃を受けたのかもしれません」。
「どこかに隠れていたということか」。
ソローキン達が進軍してきた途中、近くに公国軍が潜伏していないか細かく偵察をしながら来た。しかし、公国軍は全く見当たらなかった。
「もし、補給がないのであれば、我々の採る手段は公国の首都を落とすか、撤退するかない。わが軍と街壁の前に展開する敵軍はほぼ同数。それとは別に、街の中にも敵兵が居ると見ていいだろう」。
「敵はこちらの食料が少ないというのは知らないはずです。まずは、城外の敵本体をせん滅し、その後、首都に降伏勧告をしてはどうでしょうか?」
「なるほど、以前、共和国にやったことと同じか」。
「その通りです」。
「よし、その案を採用しよう」。
ソローキンは、膝を打った。キーシンは話を続ける。
「では、敵本隊への攻撃の方法ですが、敵は左右に広く陣を展開しています。各旅団が左右の端から攻撃し、徐々に中央に向かって移動しながら攻撃します。敵は幅広く薄く分散されている形になりますので、こちらが有利に戦闘を進めることができるでしょう」。
「うむ。気になるのは、城から援軍が出てきた場合だな」。
「おそらく、城内の援軍はそう多くないでしょう。逆に、私が気がかりなのは本隊が城に逃げ込んで、籠城に転じた場合です。我々の食料は少ないため、籠城されると当方に不利です」。
「短時間で決着を付けないといけない、ということだな」。
「そうです。先ほどの、端から中央に進みつつ攻撃するという作戦で進め、敵が城に逃げ込んだら、我々も撤退する。そもそも、我々の目的は公国軍の帝国への侵入を防ぐことでした。公国のカタパルトを減らし、騎兵も数百討ち取りました。当初の目的はすでに達成されていると考えてもよろしいのでは。そして、今のところこちらの損害はわずかです。明日の戦いで公国にある程度被害を与えることができれば、わが軍が撤退することになっても勝利したと言えるのではないでしょうか」。
「なるほど、その通りだな。しかし、ここまで進軍してきたのだ。敵を少しでも多く叩いて帰国しないと、命令を背いてここまで来た甲斐がない。とりあえず、キーシンの案で明日早朝攻撃を開始する」。
「わかりました」。
キーシンと上級士官達はそう返事をして、解散した。
ソローキン、キーシン率いる帝国軍は、公国首都ソントルヴィレを遥か先に一望できる丘の上に到着した。これまで、公国軍の抵抗はなかったが、用心深く進軍したので国境から八日掛かっての到達となった。
ソローキンは、この丘の上に陣を張るように指示した。
遥か前方、首都の街壁の前に公国軍が陣を張っているのが見えた。街壁に沿って左右に広く展開している。ざっと見たところ二万と言うところか。数から推測して国境で見た本隊がそのまま展開しているようだった。城内ではなく、城外に部隊が居るということは、籠城せずに戦おうと言うのか。しかし、こちらとしては、その方が都合が良い。
しかし、大きな問題が起こっていた。ペシェハノフへ依頼を掛けたはずの補給部隊が、まだ一度も到着していない。このままでは、あと数日で食料が尽きる。もし、そうなれば、やむを得ず早期で決着を付けなければならない。
ソローキンとキーシンと上級士官数名が、指令室のテントで話し合っていた。
「報告では食料があと四日で切れる」。
キーシンは渋い表情で報告した。
ソローキンは腕組みをして、不満そうにしていた。
「ペシェハノフからの補給は、一体どうしたのか」。
「途中、公国軍の攻撃を受けたのかもしれません」。
「どこかに隠れていたということか」。
ソローキン達が進軍してきた途中、近くに公国軍が潜伏していないか細かく偵察をしながら来た。しかし、公国軍は全く見当たらなかった。
「もし、補給がないのであれば、我々の採る手段は公国の首都を落とすか、撤退するかない。わが軍と街壁の前に展開する敵軍はほぼ同数。それとは別に、街の中にも敵兵が居ると見ていいだろう」。
「敵はこちらの食料が少ないというのは知らないはずです。まずは、城外の敵本体をせん滅し、その後、首都に降伏勧告をしてはどうでしょうか?」
「なるほど、以前、共和国にやったことと同じか」。
「その通りです」。
「よし、その案を採用しよう」。
ソローキンは、膝を打った。キーシンは話を続ける。
「では、敵本隊への攻撃の方法ですが、敵は左右に広く陣を展開しています。各旅団が左右の端から攻撃し、徐々に中央に向かって移動しながら攻撃します。敵は幅広く薄く分散されている形になりますので、こちらが有利に戦闘を進めることができるでしょう」。
「うむ。気になるのは、城から援軍が出てきた場合だな」。
「おそらく、城内の援軍はそう多くないでしょう。逆に、私が気がかりなのは本隊が城に逃げ込んで、籠城に転じた場合です。我々の食料は少ないため、籠城されると当方に不利です」。
「短時間で決着を付けないといけない、ということだな」。
「そうです。先ほどの、端から中央に進みつつ攻撃するという作戦で進め、敵が城に逃げ込んだら、我々も撤退する。そもそも、我々の目的は公国軍の帝国への侵入を防ぐことでした。公国のカタパルトを減らし、騎兵も数百討ち取りました。当初の目的はすでに達成されていると考えてもよろしいのでは。そして、今のところこちらの損害はわずかです。明日の戦いで公国にある程度被害を与えることができれば、わが軍が撤退することになっても勝利したと言えるのではないでしょうか」。
「なるほど、その通りだな。しかし、ここまで進軍してきたのだ。敵を少しでも多く叩いて帰国しないと、命令を背いてここまで来た甲斐がない。とりあえず、キーシンの案で明日早朝攻撃を開始する」。
「わかりました」。
キーシンと上級士官達はそう返事をして、解散した。
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