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一五四話
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「そうだな……まずは呼び出した理由から話すとしようか」
「ヨロたん」
「こちらの要件としては、まず報酬の支払いだ」
「報酬?」
「もう忘れたのか? お前が捕まえた賊がいただろ?」
「…………ああっ! あいつらね、思い出した思い出した」
俺が初めてこの世界へとやって来たその日に、ソアラを襲っていた奴らだ。
翌日には全員とっちめて、後日セリカ達騎士団に押し付けたんだったか。
そういえば、賊を生け捕りにしたら賞金が出るとか出ないとか、そんな話をしていたな。
「まず、生き残りが犯罪奴隷として競売に掛けられ、全員無事落札された。
お前にはその売り上げの二割が譲渡される」
二割、と言われても相場なんて知らないから、ふぅ~ん、としか言いようがないな。
って、あれ? 待てよ? 確か捕まえた賊って……
「なぁ? 確か捕まえた賊はみんな獄中で殺されたんじゃなかったか?」
「アグリスタ駐屯騎士団に預けていた分に関しては、な。
セリカはそれとは別に、独自に事情聴取をするために数名を独自に管理していたんだ。
それも聞きたい事も聞いたことで用済みとなり、売りに出したというわけだな」
ああ。そういえばそんな事言って、何人か連れて行ってたっけ。
尋問で何をされたかは知らないが、用済みになったら売り飛ばされて小銭に変えられるって、奴らも何とも世知辛い人生だったな。
まぁ、そこに至る理由を考えれば、同情の余地なんてないんだけど。
それに、別に連れて行かれたグループの奴らは皆殺しになっていたわけだし、むしろ運が良かったと思うべきだろうな。
「プラス、死体の中には生死不問の賞金首が数名いたので、その合算がお前へ支払う報酬となる。合計は325万ディルグだ」
「へぇ~、そこそこな額にはなったんだな」
「そこそこ、か。確かにお前から見たらそうかもしれんが、一般市民から見たらこれはかなりの額だからな?」
確かに、日本円に無理やり換算すれば約五〇〇万円くらいだもんな……そう考えると、結構な額か……
「詳しい内訳が知りたければ明細も出すが?」
「いや、いいや。族が一匹何ディルグになった、とか別に興味もないからな」
「支払いはどうする? 満額現金支給となると、少し待ってもらうことになるが?」
「口座に振り込んでおいてくれ」
「分かった。というか、そう言うだろうと思って既に振り込んである。後で確認しておいてくれ」
「了解」
と、いった感じで、金銭の授受に関しては簡単にサクサクと話が進んで行った。
「で、次がまぁ、お前が聞きたい話しだが……」
そうブルックは切り出してから、何故こんな事態になっているかについて話してくれた。
内容を簡単にまとめると、俺が思った通りセリカ達のことが表に出ない様にする為の工作の一環であるらしい。
それと、敵……つまり、エルフを誘拐している組織、またその協力者に対しての攪乱工作も兼ねているのだとか。
まぁ、簡単な話、表向きには捕らわれたことになっているはずのバハルが、実際は死んでいることを知っている奴は基本怪しい、とこういうわけだな。
子供だましもいいところだが、やらんよりはマシだろうからな。とはブルックの談である。
また、バハルの邸宅からは、バハル以外にもエルフの誘拐、売買に関与したと思しき貴族とのやり取りを記した手紙が数点見つかっており、今回の一件でそちら界隈の奴らはそうとうザワついているんじゃないか、とも言っていた。
とはいえ、手紙一つを証拠にしょっ引くことも出来ない為、暫くは該当貴族の身辺調査を徹底的に行うことになるだろう、とのことだった。
要は、手紙一つを突き付けたところで、知らぬ存ぜぬを通されたら手も足も出せないので、ぐうの音も出ない程の物的証拠を掴む必要がある、ってことだな。
これは、またセリカ達が忙しくなりそうだな、と他人事のように思う。まぁ、実際他人事だしな。
「で、これが一番重要なんだが……やはり娯楽は必要だろう」
「……なんだと?」
勿体ぶったように言葉止め、そしてブルックから吐き出された言葉に我が耳を疑った。
何? 娯楽?
「ここアグリスタは、王国の外れにある小さな街だ。エルフや国外との貿易で人通りこそ多いが、所詮は通り過ぎるだけの街だ。
となれば、娯楽の数も質もそう良くはない。
そんな中、降って湧いた悪徳貴族の懲悪話。これに、住人達が食いつかないわけがない。
そしていつの世も、人々が求めるのは恋愛譚か英雄譚と相場は決まっている。
となれば……な?」
「いやいやっ! な? じゃねぇーよ! な? じゃっ!
つまり何か? 最近面白いことが無かったから、話を盛って面白おかしく広めましたってことかよ!」
「はっはっはっ! まぁ、簡単に言えばな。
お陰で街じゃ大人気だぞ? 今じゃ場末の酒場にだってお前のことを謳う吟遊詩人が居るくらいだからな。
流れの旅人、義憤に駆られ正義の刃で悪を討つ~、ってな」
そりゃ、越後のちりめん問屋の御隠居が、地方地方で悪代官を懲らしめる話は長いこと人気を誇っているが、自分がその当事者になるのは別の話しだ。
ちなみに、ちりめん問屋との“ちりめん”とは“縮緬”と書き、反物なのど布地のことを指している。
決してちりめじゃこのことではない。俺はずっと、ちめりんじゃこ問屋のことだと思っていたがな。
なので、あのご隠居を今風にいうなら“布地ブローカーの元社長”という感じになる。
「やめて……恥ずか死してしまいます……」
一応、アシス君から聞いた話では、俺の容姿についてはまったく触れられていなかったので、街で俺を見て「あいつがスグミだっ!」みたいなことにはならないようだが、それにしたって恥ずかしいものは恥ずかしい。
容姿についてノータッチなのは、俺への配慮だと思いたい……
「安心しろ、人はそんなことでは死なんさ」
「他人事だと思いやがって……」
「まぁ、そう言うな。それに悪い話しばかりでもないぞ?」
「悪い話しでしかないと思うんだが?」
「まぁ、聞け」
そう言うと、ブルックの表情から笑みが消え、真剣な眼差しが俺へと向けられた。
「……真面目な話し、今回の一件で間違いなくお前は連中に目を付けられただろうな」
ブルックが言う“連中”が何を指すのか、敢えて言及はしまい。
「だが、こうしてお前がギュンターを討ったことを大々的に公表すれば、群がる羽虫の数を押さえることくらいは出来るだろうよ。
ギュンターの名は、この国じゃ子どもだって知ってる大悪党の代名詞だ。
そいつを討ったお前さんに、敢えて挑もうというバカもそうはいないだろうからな。
まぁ、お前がチンピラごときにどうこうなるとは思わんが、数が多ければ辟易もする。
そういう意味じゃ、保険の一つくらいはあってもいいだろ?」
売名行為、とは少し違うが、敢えて名を知らしめることで自身の身を守る……ということか。
これも、ブルックなりの俺への配慮なのかもしれないな。
「……分かったよ。そういうことにしておく」
「ああ、そうしておけ。
それに、だ。自由騎士をやっていくなら箔の一枚や二枚は付けておいて損はないぞ」
「というと?」
「お前だって、アグリスタに永住するわけじゃないだろ? 俺としては、お前ほどの男が住み着いてくれると言うなら、大助かりなんだがな」
「そりゃ……まぁな」
今後、ダンジョンの調査をメインに活動すると考えると、一度この街を出たら、むしろ戻って来ることの方が稀になってしまうだろう。
ブルックに会いに来たのだって、ノマドさんが言っていた遺跡を調査しているという国家機関に、渡りをつけてもらうのが目的なわけだし。
「いくら銀級証を持っていたとしても、新しい街に行けばそこじゃ新参者だ。
ナメられもすれば、侮られもする。
だが、こうした語り話の一つもあれば、有象無象の輩を黙らせることが出来る上、良い仕事も取りやすくなるというものだ。
まぁ、俺は自由騎士として活動した期間は短いが、こうした箔が身を助けることもあるっつーことだ」
なんだかんだ言いながら、こうして俺のことを考えてくれている辺り、ブルックという男は実に良い奴なんだよな。
ブルックは昔、一部隊の隊長を張っていたらしいが、きっと部下からも慕われていた上司だったのではないかと、ふとそんなことを思うのだった。
「ヨロたん」
「こちらの要件としては、まず報酬の支払いだ」
「報酬?」
「もう忘れたのか? お前が捕まえた賊がいただろ?」
「…………ああっ! あいつらね、思い出した思い出した」
俺が初めてこの世界へとやって来たその日に、ソアラを襲っていた奴らだ。
翌日には全員とっちめて、後日セリカ達騎士団に押し付けたんだったか。
そういえば、賊を生け捕りにしたら賞金が出るとか出ないとか、そんな話をしていたな。
「まず、生き残りが犯罪奴隷として競売に掛けられ、全員無事落札された。
お前にはその売り上げの二割が譲渡される」
二割、と言われても相場なんて知らないから、ふぅ~ん、としか言いようがないな。
って、あれ? 待てよ? 確か捕まえた賊って……
「なぁ? 確か捕まえた賊はみんな獄中で殺されたんじゃなかったか?」
「アグリスタ駐屯騎士団に預けていた分に関しては、な。
セリカはそれとは別に、独自に事情聴取をするために数名を独自に管理していたんだ。
それも聞きたい事も聞いたことで用済みとなり、売りに出したというわけだな」
ああ。そういえばそんな事言って、何人か連れて行ってたっけ。
尋問で何をされたかは知らないが、用済みになったら売り飛ばされて小銭に変えられるって、奴らも何とも世知辛い人生だったな。
まぁ、そこに至る理由を考えれば、同情の余地なんてないんだけど。
それに、別に連れて行かれたグループの奴らは皆殺しになっていたわけだし、むしろ運が良かったと思うべきだろうな。
「プラス、死体の中には生死不問の賞金首が数名いたので、その合算がお前へ支払う報酬となる。合計は325万ディルグだ」
「へぇ~、そこそこな額にはなったんだな」
「そこそこ、か。確かにお前から見たらそうかもしれんが、一般市民から見たらこれはかなりの額だからな?」
確かに、日本円に無理やり換算すれば約五〇〇万円くらいだもんな……そう考えると、結構な額か……
「詳しい内訳が知りたければ明細も出すが?」
「いや、いいや。族が一匹何ディルグになった、とか別に興味もないからな」
「支払いはどうする? 満額現金支給となると、少し待ってもらうことになるが?」
「口座に振り込んでおいてくれ」
「分かった。というか、そう言うだろうと思って既に振り込んである。後で確認しておいてくれ」
「了解」
と、いった感じで、金銭の授受に関しては簡単にサクサクと話が進んで行った。
「で、次がまぁ、お前が聞きたい話しだが……」
そうブルックは切り出してから、何故こんな事態になっているかについて話してくれた。
内容を簡単にまとめると、俺が思った通りセリカ達のことが表に出ない様にする為の工作の一環であるらしい。
それと、敵……つまり、エルフを誘拐している組織、またその協力者に対しての攪乱工作も兼ねているのだとか。
まぁ、簡単な話、表向きには捕らわれたことになっているはずのバハルが、実際は死んでいることを知っている奴は基本怪しい、とこういうわけだな。
子供だましもいいところだが、やらんよりはマシだろうからな。とはブルックの談である。
また、バハルの邸宅からは、バハル以外にもエルフの誘拐、売買に関与したと思しき貴族とのやり取りを記した手紙が数点見つかっており、今回の一件でそちら界隈の奴らはそうとうザワついているんじゃないか、とも言っていた。
とはいえ、手紙一つを証拠にしょっ引くことも出来ない為、暫くは該当貴族の身辺調査を徹底的に行うことになるだろう、とのことだった。
要は、手紙一つを突き付けたところで、知らぬ存ぜぬを通されたら手も足も出せないので、ぐうの音も出ない程の物的証拠を掴む必要がある、ってことだな。
これは、またセリカ達が忙しくなりそうだな、と他人事のように思う。まぁ、実際他人事だしな。
「で、これが一番重要なんだが……やはり娯楽は必要だろう」
「……なんだと?」
勿体ぶったように言葉止め、そしてブルックから吐き出された言葉に我が耳を疑った。
何? 娯楽?
「ここアグリスタは、王国の外れにある小さな街だ。エルフや国外との貿易で人通りこそ多いが、所詮は通り過ぎるだけの街だ。
となれば、娯楽の数も質もそう良くはない。
そんな中、降って湧いた悪徳貴族の懲悪話。これに、住人達が食いつかないわけがない。
そしていつの世も、人々が求めるのは恋愛譚か英雄譚と相場は決まっている。
となれば……な?」
「いやいやっ! な? じゃねぇーよ! な? じゃっ!
つまり何か? 最近面白いことが無かったから、話を盛って面白おかしく広めましたってことかよ!」
「はっはっはっ! まぁ、簡単に言えばな。
お陰で街じゃ大人気だぞ? 今じゃ場末の酒場にだってお前のことを謳う吟遊詩人が居るくらいだからな。
流れの旅人、義憤に駆られ正義の刃で悪を討つ~、ってな」
そりゃ、越後のちりめん問屋の御隠居が、地方地方で悪代官を懲らしめる話は長いこと人気を誇っているが、自分がその当事者になるのは別の話しだ。
ちなみに、ちりめん問屋との“ちりめん”とは“縮緬”と書き、反物なのど布地のことを指している。
決してちりめじゃこのことではない。俺はずっと、ちめりんじゃこ問屋のことだと思っていたがな。
なので、あのご隠居を今風にいうなら“布地ブローカーの元社長”という感じになる。
「やめて……恥ずか死してしまいます……」
一応、アシス君から聞いた話では、俺の容姿についてはまったく触れられていなかったので、街で俺を見て「あいつがスグミだっ!」みたいなことにはならないようだが、それにしたって恥ずかしいものは恥ずかしい。
容姿についてノータッチなのは、俺への配慮だと思いたい……
「安心しろ、人はそんなことでは死なんさ」
「他人事だと思いやがって……」
「まぁ、そう言うな。それに悪い話しばかりでもないぞ?」
「悪い話しでしかないと思うんだが?」
「まぁ、聞け」
そう言うと、ブルックの表情から笑みが消え、真剣な眼差しが俺へと向けられた。
「……真面目な話し、今回の一件で間違いなくお前は連中に目を付けられただろうな」
ブルックが言う“連中”が何を指すのか、敢えて言及はしまい。
「だが、こうしてお前がギュンターを討ったことを大々的に公表すれば、群がる羽虫の数を押さえることくらいは出来るだろうよ。
ギュンターの名は、この国じゃ子どもだって知ってる大悪党の代名詞だ。
そいつを討ったお前さんに、敢えて挑もうというバカもそうはいないだろうからな。
まぁ、お前がチンピラごときにどうこうなるとは思わんが、数が多ければ辟易もする。
そういう意味じゃ、保険の一つくらいはあってもいいだろ?」
売名行為、とは少し違うが、敢えて名を知らしめることで自身の身を守る……ということか。
これも、ブルックなりの俺への配慮なのかもしれないな。
「……分かったよ。そういうことにしておく」
「ああ、そうしておけ。
それに、だ。自由騎士をやっていくなら箔の一枚や二枚は付けておいて損はないぞ」
「というと?」
「お前だって、アグリスタに永住するわけじゃないだろ? 俺としては、お前ほどの男が住み着いてくれると言うなら、大助かりなんだがな」
「そりゃ……まぁな」
今後、ダンジョンの調査をメインに活動すると考えると、一度この街を出たら、むしろ戻って来ることの方が稀になってしまうだろう。
ブルックに会いに来たのだって、ノマドさんが言っていた遺跡を調査しているという国家機関に、渡りをつけてもらうのが目的なわけだし。
「いくら銀級証を持っていたとしても、新しい街に行けばそこじゃ新参者だ。
ナメられもすれば、侮られもする。
だが、こうした語り話の一つもあれば、有象無象の輩を黙らせることが出来る上、良い仕事も取りやすくなるというものだ。
まぁ、俺は自由騎士として活動した期間は短いが、こうした箔が身を助けることもあるっつーことだ」
なんだかんだ言いながら、こうして俺のことを考えてくれている辺り、ブルックという男は実に良い奴なんだよな。
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