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89話 お隣さんちの家事情 その二
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俺は、キッチン周りの魔道具を一通りチェックして、異常がないことを確認する。これでこの家のにある、全ての魔道具の点検は完了だな。
魔道具の点検に掛かった時間は、ものの数十分程だった。
基本的には動作チェックと、魔道具に損傷がないか外観チェックをしただけなので、大した手間ではない。
そのあとは、セルヴィアさんから各種魔道具を使った感想を聞いて、利点、欠点をリスニング。それをメモして、今後の製品開発の参考とする。
ちなみに、セルヴィアさん一押しの魔道具は電子レンジ機能付きオーブンレンジだった。
焼き物が簡単に出来るし、冷めてしまったものでもワンタッチで熱々になると、大絶賛していた。
……別に電子の力で加熱している訳ではないので、電子レンジというのもあれなのだが。
まぁ、機能は似たようなものなので、この際呼び名はどうでもいいか。
要は、食材に対して外部から熱を与えるオーブン機能と、物体そのものを加熱する電子レンジ機能の両方を併せ持ったレンジ、ということだ。こういうのを俗に、コンビネーションレンジともいう。
当然、俺が作った魔道具では電子レンジのようにマイクロウェーブを発生させることは出来ないので--あくまで現状では、だが--、別の方法でなんとか似たような機能を再現することには成功していた。
今ここにテオドアさんはいないのだが、セルヴィアさんが言うには彼もこのコンビネーションレンジが甚く気に入ったようで職場--これは銭湯に設営された食堂のことだな--にも一つ欲しいくらいだ、と言っていたそうだ。
このコンビネーションレンジは、技術的には既に確立されているものなので、そのうち作って食堂に持って行ってあげたら喜ぶかもしれないな。
実をいえば、学校の調理場にも似たようなものが置かれていて、シスターたちからも結構な高評価を頂いている代物だ。
これだけ人気があるなら、研究改良用にもう少し実働データを取ったら、一般販売向けの物を作ってもいいかもしれない。
ここや学校にある物は試作品のため、魔術回路がとっちらかっていて見た目的に美しくないのだ。
俺の感覚でものをいうなら、PCやテレビ、ビデオデッキ……いや、今はDVDプレーヤーとかブルーレイプレーヤーといった方が良いか……の裏の電源ケーブルなど各種コードが結束もされずにバラバラしている感じに近い。
あれ、最初に分けておかないとどれがどのケーブルか分からなくなるんだよなぁ……という話はさておき。
曲り形にも技術者として生計を立てていた身としては、人前に出す物はそれなりに見た目にも拘りたいのだ。
別に回路自体が人目に付くところにある訳でもなければ、ましてや回路を整えて整理したらといって効率や性能が上がる訳でもないのだが、俺としてはこう……ごちゃごちゃしているのが気に入らない、というだけの話だ。
「ロディ? これでお終いですの?」
丁度、俺がセルヴィアさんからの聞き取りを終えたメモを取り終わったところで、シルヴィがどこか不満そうな表情でそう問い掛けてきた。
まぁ、今までは魔道具をパパッと見て回っただけなので、傍から見ていて楽しいものではなかっただろうけど……
恐らくそれは、シルヴィが見たかった光景とは、違う物だったのかもしれない。だから初めに、見ていてもつまらないといったのに。
だが、これで終わりかと問われれば、全然そんなことはない。むしろここからが本題だ。
「いや、今までのはあくまでついで。アフターサービスみたいなもので、本番はこれからだな……まだ、見るか?」
「勿論ですわ!」
なので、俺がそう答えると、シルヴィは即答で返事をした。見たいというなら止めはしない。
という訳で、俺はまたぞろシルヴィを引き連れて別の場所へと移動した。といっても、移動した距離は数歩だけどな。
俺はキッチンからほど近い壁へと近づくと、目の前の壁の一部をコツンと叩いた。すると、叩いた所がボコッとへこみ、今まで隠されていた取っ手が姿を表した。
今度はそれを手に取ると、俺ははめられていた板を丁寧に外す。
「こんな所に隠し戸……ですの?」
俺が板を外すと、シルヴィは好奇心丸出しの表情で隠し戸を覗き込む。
「なんだかピカピカした光るものがあるけど……ねぇロディ、これは一体なんですの?」
「魔力計だな」
「魔力……けい?」
そんな答えに、シルヴィがまたしても不思議そうな顔で俺のことを見返して来た。
ぶっちゃけ、今まで俺が見て回って来た魔道具など、所詮はこの家のおまけに過ぎない。実は、この家の真価は、この家そのものにあるのだ。
魔術とは、魔力を用いて現象を引き起こす技術の総称だ。
例えば、魔力を使って熱を与える、魔力を使って風を起こす、魔力を使って物体に運動エネルギーを付与する、といった感じにだ。
そして、この魔力から魔術(現象)への変異において、実は可逆性があることが今までの研究で分かっていた。
いや、正確に表現するなら、魔術陣を用いた場合にのみ、魔力と魔術(現象)の間に可逆性が発露するのだ。
ちなみに可逆性とは、ある状態の変化において、条件を変えるとその変化と逆の方向に変化が起こってもとの状態に戻ることをいう。
例を挙げるならば、発電機と電動機の関係がそれだ。
電動機に電源(電池など)を繋げば、当然電動機は回転を始める。だが、電源を外し、電動機の回転軸を何かしらの方法で回転させることが出来れば、今度は電気を生み出すことが出来るのだ。
余談だが、この“何かしらの方法”というのが、そのまま発電方式の名前になる。
水の力を使って水車を回すのが水力発電であり、風の力を使って風車を回せば風力発電。熱の力を使って水を沸かし、水蒸気の力でタービンを回すのが火力発電だ。
原子力発電は、過程そのものは火力発電と大差ない。ただし、使っている熱エネルギーが石油や石炭などの燃焼によるものか、ウランの核分裂によって生じるものなのかの違いだな。
話がそれた……元に戻そう。
つまり、魔術陣もまた、この発電機と電動機の関係と同じ、ということだ。
光を発する魔術陣に、逆に光を当てると魔力が生成される。
熱を発する魔術陣に、逆に熱を与えると魔力が生成される。
といった具合にだ。
この家の研究目的は、まさにそこだった。
そして、今、目の前にある魔道具こそ、自然エネルギーから魔力を生成し、それを貯蔵する大型魔術装置の一部なのだ。
では、それらの魔力は何処で生産されているかというと、ずばり屋根である。
太陽光パネルよろしく、屋根に当たる太陽の光と熱を魔力へと変換しているのだ。そのため、この家の屋根には、発光用の魔術陣と発熱用の魔術陣が無数に彫り込まれている。
更に、発熱量を上げるために、わざわざ屋根を黒塗りにしているくらいだ。
余談だが、この村では屋根は木材が剥き出しか、麦藁を敷くかのどちらかが一般的なので、色付きの屋根というのは結構珍しい部類に入る。
とまぁ、この家自体が、一つの魔道具、と表現したのにはそういう意図があったからだ。
ちなみに、貯蔵された魔力は先のコンビネーションレンジのような家庭用魔道具を動かすための動力源として使われている。
そのため本来なら、魔道具は使う際にその都度その都度魔力をチャージしなければいけないのだが、この家の魔道具においてはそういった手間を掛ける必要がないのだ。
……と、いいたいところだが、実際はまだそこまで便利なものでもなかったりする。
この装置はまだまだ自然エネルギーの魔力への変換効率が低く、あくまで補助的な役割しか果たせていないのが実情だ。
しかも、折角生成し貯蔵した魔力も結構な短時間で自然放出されてしまうため、長期間の貯蔵が出来ない、という問題点も抱えていた。
それは先のセルヴィアさんからのリスニングの時にも、はっきりと言われていたことだった。
人間から発せられる魔力なら、そこそこ蓄えることが出来るのだが、どういう訳か自然エネルギーから還元された魔力ではそれがうくいかないのだ。
人間の発する魔力と、変換した魔力では何か違いがあるのだろうか?
これは今後の重要研究課題だな。
とまぁ、このように様々な問題を抱えているから、この家は研究実験用なのである。
と、いうような話をかなり噛み砕いてシルヴィに聞かせると、目をキラキラさせながら食い入るように聞きてっいた。
ふむ。意外とシルヴィはこういった小難しい話が好きなのかもしれないな。
「それで、この“32”というのは何ですの?」
一通りの話を聞いたあと、シルヴィが目の前にあるパネルを指さしてそう聞いてきた。
「ああ、今表示されてるのは、現在の魔力貯蔵量だな。32%貯蔵されてますよってことを表してる。で、これが今までの累計魔力生産量。で、こっちが今まで貯蔵分から使った魔力量。で、これが……」
俺は、パネルを操作しながら次々と表示される数字のメモを取り、またその意味をシルヴィに解説していった。
ちなみに、パネルの表示方式は電卓などでお馴染みのセグメント表示だ。
セグメント表示というのは、複数のパーツから一つの集合体を作り、その一つ一つのパーツを個別に点灯・消灯をすることで、一つの文字表示する方式をいう。
アラビア数字なら七つのセグメント(部分)で“0~9”までの全ての数字を表示することが出来ることから、一般的に7セグメントディスプレイと呼ばれている。
が、生憎とこの世界の数字は十進法なのは同じだが、アラビア数字とは似ても似つかない形をしているため、全ての数字を表示するには九つものセグメントを必要としていた、というのは製作時の苦労話の一つだ。
そうしてこの日は、ほぼほぼシルヴィにご自宅の解説をするだけで、一日が終わってしまったのだった。
魔道具の点検に掛かった時間は、ものの数十分程だった。
基本的には動作チェックと、魔道具に損傷がないか外観チェックをしただけなので、大した手間ではない。
そのあとは、セルヴィアさんから各種魔道具を使った感想を聞いて、利点、欠点をリスニング。それをメモして、今後の製品開発の参考とする。
ちなみに、セルヴィアさん一押しの魔道具は電子レンジ機能付きオーブンレンジだった。
焼き物が簡単に出来るし、冷めてしまったものでもワンタッチで熱々になると、大絶賛していた。
……別に電子の力で加熱している訳ではないので、電子レンジというのもあれなのだが。
まぁ、機能は似たようなものなので、この際呼び名はどうでもいいか。
要は、食材に対して外部から熱を与えるオーブン機能と、物体そのものを加熱する電子レンジ機能の両方を併せ持ったレンジ、ということだ。こういうのを俗に、コンビネーションレンジともいう。
当然、俺が作った魔道具では電子レンジのようにマイクロウェーブを発生させることは出来ないので--あくまで現状では、だが--、別の方法でなんとか似たような機能を再現することには成功していた。
今ここにテオドアさんはいないのだが、セルヴィアさんが言うには彼もこのコンビネーションレンジが甚く気に入ったようで職場--これは銭湯に設営された食堂のことだな--にも一つ欲しいくらいだ、と言っていたそうだ。
このコンビネーションレンジは、技術的には既に確立されているものなので、そのうち作って食堂に持って行ってあげたら喜ぶかもしれないな。
実をいえば、学校の調理場にも似たようなものが置かれていて、シスターたちからも結構な高評価を頂いている代物だ。
これだけ人気があるなら、研究改良用にもう少し実働データを取ったら、一般販売向けの物を作ってもいいかもしれない。
ここや学校にある物は試作品のため、魔術回路がとっちらかっていて見た目的に美しくないのだ。
俺の感覚でものをいうなら、PCやテレビ、ビデオデッキ……いや、今はDVDプレーヤーとかブルーレイプレーヤーといった方が良いか……の裏の電源ケーブルなど各種コードが結束もされずにバラバラしている感じに近い。
あれ、最初に分けておかないとどれがどのケーブルか分からなくなるんだよなぁ……という話はさておき。
曲り形にも技術者として生計を立てていた身としては、人前に出す物はそれなりに見た目にも拘りたいのだ。
別に回路自体が人目に付くところにある訳でもなければ、ましてや回路を整えて整理したらといって効率や性能が上がる訳でもないのだが、俺としてはこう……ごちゃごちゃしているのが気に入らない、というだけの話だ。
「ロディ? これでお終いですの?」
丁度、俺がセルヴィアさんからの聞き取りを終えたメモを取り終わったところで、シルヴィがどこか不満そうな表情でそう問い掛けてきた。
まぁ、今までは魔道具をパパッと見て回っただけなので、傍から見ていて楽しいものではなかっただろうけど……
恐らくそれは、シルヴィが見たかった光景とは、違う物だったのかもしれない。だから初めに、見ていてもつまらないといったのに。
だが、これで終わりかと問われれば、全然そんなことはない。むしろここからが本題だ。
「いや、今までのはあくまでついで。アフターサービスみたいなもので、本番はこれからだな……まだ、見るか?」
「勿論ですわ!」
なので、俺がそう答えると、シルヴィは即答で返事をした。見たいというなら止めはしない。
という訳で、俺はまたぞろシルヴィを引き連れて別の場所へと移動した。といっても、移動した距離は数歩だけどな。
俺はキッチンからほど近い壁へと近づくと、目の前の壁の一部をコツンと叩いた。すると、叩いた所がボコッとへこみ、今まで隠されていた取っ手が姿を表した。
今度はそれを手に取ると、俺ははめられていた板を丁寧に外す。
「こんな所に隠し戸……ですの?」
俺が板を外すと、シルヴィは好奇心丸出しの表情で隠し戸を覗き込む。
「なんだかピカピカした光るものがあるけど……ねぇロディ、これは一体なんですの?」
「魔力計だな」
「魔力……けい?」
そんな答えに、シルヴィがまたしても不思議そうな顔で俺のことを見返して来た。
ぶっちゃけ、今まで俺が見て回って来た魔道具など、所詮はこの家のおまけに過ぎない。実は、この家の真価は、この家そのものにあるのだ。
魔術とは、魔力を用いて現象を引き起こす技術の総称だ。
例えば、魔力を使って熱を与える、魔力を使って風を起こす、魔力を使って物体に運動エネルギーを付与する、といった感じにだ。
そして、この魔力から魔術(現象)への変異において、実は可逆性があることが今までの研究で分かっていた。
いや、正確に表現するなら、魔術陣を用いた場合にのみ、魔力と魔術(現象)の間に可逆性が発露するのだ。
ちなみに可逆性とは、ある状態の変化において、条件を変えるとその変化と逆の方向に変化が起こってもとの状態に戻ることをいう。
例を挙げるならば、発電機と電動機の関係がそれだ。
電動機に電源(電池など)を繋げば、当然電動機は回転を始める。だが、電源を外し、電動機の回転軸を何かしらの方法で回転させることが出来れば、今度は電気を生み出すことが出来るのだ。
余談だが、この“何かしらの方法”というのが、そのまま発電方式の名前になる。
水の力を使って水車を回すのが水力発電であり、風の力を使って風車を回せば風力発電。熱の力を使って水を沸かし、水蒸気の力でタービンを回すのが火力発電だ。
原子力発電は、過程そのものは火力発電と大差ない。ただし、使っている熱エネルギーが石油や石炭などの燃焼によるものか、ウランの核分裂によって生じるものなのかの違いだな。
話がそれた……元に戻そう。
つまり、魔術陣もまた、この発電機と電動機の関係と同じ、ということだ。
光を発する魔術陣に、逆に光を当てると魔力が生成される。
熱を発する魔術陣に、逆に熱を与えると魔力が生成される。
といった具合にだ。
この家の研究目的は、まさにそこだった。
そして、今、目の前にある魔道具こそ、自然エネルギーから魔力を生成し、それを貯蔵する大型魔術装置の一部なのだ。
では、それらの魔力は何処で生産されているかというと、ずばり屋根である。
太陽光パネルよろしく、屋根に当たる太陽の光と熱を魔力へと変換しているのだ。そのため、この家の屋根には、発光用の魔術陣と発熱用の魔術陣が無数に彫り込まれている。
更に、発熱量を上げるために、わざわざ屋根を黒塗りにしているくらいだ。
余談だが、この村では屋根は木材が剥き出しか、麦藁を敷くかのどちらかが一般的なので、色付きの屋根というのは結構珍しい部類に入る。
とまぁ、この家自体が、一つの魔道具、と表現したのにはそういう意図があったからだ。
ちなみに、貯蔵された魔力は先のコンビネーションレンジのような家庭用魔道具を動かすための動力源として使われている。
そのため本来なら、魔道具は使う際にその都度その都度魔力をチャージしなければいけないのだが、この家の魔道具においてはそういった手間を掛ける必要がないのだ。
……と、いいたいところだが、実際はまだそこまで便利なものでもなかったりする。
この装置はまだまだ自然エネルギーの魔力への変換効率が低く、あくまで補助的な役割しか果たせていないのが実情だ。
しかも、折角生成し貯蔵した魔力も結構な短時間で自然放出されてしまうため、長期間の貯蔵が出来ない、という問題点も抱えていた。
それは先のセルヴィアさんからのリスニングの時にも、はっきりと言われていたことだった。
人間から発せられる魔力なら、そこそこ蓄えることが出来るのだが、どういう訳か自然エネルギーから還元された魔力ではそれがうくいかないのだ。
人間の発する魔力と、変換した魔力では何か違いがあるのだろうか?
これは今後の重要研究課題だな。
とまぁ、このように様々な問題を抱えているから、この家は研究実験用なのである。
と、いうような話をかなり噛み砕いてシルヴィに聞かせると、目をキラキラさせながら食い入るように聞きてっいた。
ふむ。意外とシルヴィはこういった小難しい話が好きなのかもしれないな。
「それで、この“32”というのは何ですの?」
一通りの話を聞いたあと、シルヴィが目の前にあるパネルを指さしてそう聞いてきた。
「ああ、今表示されてるのは、現在の魔力貯蔵量だな。32%貯蔵されてますよってことを表してる。で、これが今までの累計魔力生産量。で、こっちが今まで貯蔵分から使った魔力量。で、これが……」
俺は、パネルを操作しながら次々と表示される数字のメモを取り、またその意味をシルヴィに解説していった。
ちなみに、パネルの表示方式は電卓などでお馴染みのセグメント表示だ。
セグメント表示というのは、複数のパーツから一つの集合体を作り、その一つ一つのパーツを個別に点灯・消灯をすることで、一つの文字表示する方式をいう。
アラビア数字なら七つのセグメント(部分)で“0~9”までの全ての数字を表示することが出来ることから、一般的に7セグメントディスプレイと呼ばれている。
が、生憎とこの世界の数字は十進法なのは同じだが、アラビア数字とは似ても似つかない形をしているため、全ての数字を表示するには九つものセグメントを必要としていた、というのは製作時の苦労話の一つだ。
そうしてこの日は、ほぼほぼシルヴィにご自宅の解説をするだけで、一日が終わってしまったのだった。
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