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その7
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私はそれ以降、クリスを自分の死に別れた母親だと思って、接するようにした。クリスの父親は……そうすると、彼もまた上流貴族の血を引いているのだと思った。私は共に、言葉遣いを改めることにした。
「全て思い出した……」
クリスはもう少女ではなく、大人の風格を取り戻していた。
「お父様、私は全て思い出しました」
「そうか……」
父親はもう一度ため息をついた。
「王子様、私はあなたにある意味感謝している。クリスが前を向いて歩こうとするように仕向けたのは君だ」
「いえっ、私はそのようなつもりではありませんでした。ただ、クリスに一目ぼれしただけだったのです……」
「そうなのか」
父親は二度目のため息をついた。
「リチャード。私はあなたの気持ちをそのまま受け止めたいと思います。ですが、私が今あなたと婚約することはできません」
「それはそうでしょうとも……」
転生とは言え、母親と結婚するなんて、そんなの有り得ない。
「私は将来あなたと婚約することをお約束いたします。しかしながら、あなたは将来皇帝になるお方です。今の私が皇妃になる器などありません……」
そういう問題ではない。王族の近親婚は禁止されているのだから、そんなことできないのだ。
「私は自分を磨こうと思います。もう一度あなたが私の前に現れて、それでも私と婚約する気があるのなら、私は喜んでお受けいたしましょう」
「クリス……でもそれは無理ではありませんか?あなたは私の母なのでしょう?」
私は完全に諦めモードだった。
「その件については、今ここでお話しするわけにはいきません」
「どうしてですか?聞くまでもない話でしょう!あなたは父の妻だったのですから!」
私はもうどうでもよくなった。いや、正確に言うと、自分の運命すらまともに操ることができないというのに、転生者、しかも自分の母の運命まで背負い込むだなんて、いくらなんでも無理だと思った。
しかしながら。どこか、私はクリスを諦めたくないという想いがあった。母であるという事実は、この世界にもう存在しない。記憶の中の話なのだ。そんなことばっかに拘って、本当の恋を捨ててしまってもいいのか?
私は答えを出せなかった。
「待ちます……待ちますとも。あなたが私との婚約を受け入れてくれる日まで、私はあなたのことを待ち続けます」
「ありがとう。リチャード……」
クリスは丁重に礼を言った。
「何年かかるか、私の口から言うことはできません。でもね、リチャード。あなたは私のことを本当に待ち続けてくれるような気がするの……ありがとう」
「全て思い出した……」
クリスはもう少女ではなく、大人の風格を取り戻していた。
「お父様、私は全て思い出しました」
「そうか……」
父親はもう一度ため息をついた。
「王子様、私はあなたにある意味感謝している。クリスが前を向いて歩こうとするように仕向けたのは君だ」
「いえっ、私はそのようなつもりではありませんでした。ただ、クリスに一目ぼれしただけだったのです……」
「そうなのか」
父親は二度目のため息をついた。
「リチャード。私はあなたの気持ちをそのまま受け止めたいと思います。ですが、私が今あなたと婚約することはできません」
「それはそうでしょうとも……」
転生とは言え、母親と結婚するなんて、そんなの有り得ない。
「私は将来あなたと婚約することをお約束いたします。しかしながら、あなたは将来皇帝になるお方です。今の私が皇妃になる器などありません……」
そういう問題ではない。王族の近親婚は禁止されているのだから、そんなことできないのだ。
「私は自分を磨こうと思います。もう一度あなたが私の前に現れて、それでも私と婚約する気があるのなら、私は喜んでお受けいたしましょう」
「クリス……でもそれは無理ではありませんか?あなたは私の母なのでしょう?」
私は完全に諦めモードだった。
「その件については、今ここでお話しするわけにはいきません」
「どうしてですか?聞くまでもない話でしょう!あなたは父の妻だったのですから!」
私はもうどうでもよくなった。いや、正確に言うと、自分の運命すらまともに操ることができないというのに、転生者、しかも自分の母の運命まで背負い込むだなんて、いくらなんでも無理だと思った。
しかしながら。どこか、私はクリスを諦めたくないという想いがあった。母であるという事実は、この世界にもう存在しない。記憶の中の話なのだ。そんなことばっかに拘って、本当の恋を捨ててしまってもいいのか?
私は答えを出せなかった。
「待ちます……待ちますとも。あなたが私との婚約を受け入れてくれる日まで、私はあなたのことを待ち続けます」
「ありがとう。リチャード……」
クリスは丁重に礼を言った。
「何年かかるか、私の口から言うことはできません。でもね、リチャード。あなたは私のことを本当に待ち続けてくれるような気がするの……ありがとう」
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