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その9
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キニーネ様がミクリッツ様と婚約したいのは、この国の資源を全て自分のものにするため。彼女はそのことを知っている。しかしながら、大国には服従するしかない。それが運命と言うことか。
「ミクリッツ様……私は不器用な人間ですから、あなた様の力になる事はできそうにありません。でも、どうか生きてください。あなた様のような人間が私は尊いと思います。ですから、死なないでください」
キニーネ様の欺瞞に満ちた野望を打ち砕くしかないと思った。いくら小国とは言え、運命をかけて戦うには充分だと思った。
「少しだけなら力になれます。直接戦うことは不可能ですが、私がキニーネ様を貶めることができたら、あの国は自然に崩壊することでしょう」
ミクリッツ様は、はっと顔を上げた。
「でもそれではあなた様が……」
「私の事はどうか心配なさらないでください。私は既に終わっていますから」
空元気と勇気に任せて、私はキニーネ様への復讐を約束した。
「ミクリッツ様……私は不器用な人間ですから、あなた様の力になる事はできそうにありません。でも、どうか生きてください。あなた様のような人間が私は尊いと思います。ですから、死なないでください」
キニーネ様の欺瞞に満ちた野望を打ち砕くしかないと思った。いくら小国とは言え、運命をかけて戦うには充分だと思った。
「少しだけなら力になれます。直接戦うことは不可能ですが、私がキニーネ様を貶めることができたら、あの国は自然に崩壊することでしょう」
ミクリッツ様は、はっと顔を上げた。
「でもそれではあなた様が……」
「私の事はどうか心配なさらないでください。私は既に終わっていますから」
空元気と勇気に任せて、私はキニーネ様への復讐を約束した。
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