妹に婚約者を奪われたので、田舎暮らしを始めます

その21

「とにかく、まずは色々なお話をするのがいいかと思いますよ……」

ゲルストマンは、今まで他の女と交流を持ったことがなかった。だから、メイドたちに話を聞いて、どうすれば、もっと、女心をくすぐることができるのか、様々な質問を重ねることにした。

「これからしたいこと、好きなこと、色々質問をしてみたらいいと思いますよ？？？？？？？？？」

みな、一様にそう答えるので、ゲルストマンは、困惑してしまった。勿論、そんなことは分かっているのだ。しかしながら、どういうわけだか、ソフィアは一向に口を開かないのだ。だから、そのようなありきたりの方法では、問題を解決することはできないのだった。

「それでしたら、いっそのこと、夜眠っているソフィア様の元に出向いて、無理やり襲い掛かるというのはいかがでございましょうか？？？？？？？ゲルストマン様は見た目通り、肉食系でございますから、夜の交わりを何度も何度も重ねればいいのではないでしょうか？？？？？？？案外、見かけによらず、ゲルストマン様は奥手なのですよね？？？？？？勿体ないですよ！！！！！！もう少し背を伸ばして、ソフィア様と一緒に身体を触れ合えば、これでもうイチコロじゃないですか！！！！！！！」

そう言う、爺クサいロマンスをバカ真面目に語るメイドもいるものだから、ゲルストマンは本気で悩んでしまった。問題を解決しない以上、子作りなんてものは無理だし、その前に、真面な夫婦の語らいすら機能しない段階なのだ。だからこそ、それを乗り越える方法が早急に必要だったのだ……。