妹に婚約者を奪われたので、田舎暮らしを始めます

その41

「なるほど……ですが、一つだけ申し上げておきましょうか？？？？？？？私は直接、皇帝陛下に進言したということはありませんよ？？？？？？？？？？」

ゲルストマンは非常ににこやかな笑顔で、てきぱきと喋っていた。だからこそ、二人にとっては、余計に腹立たしく感じたのかもしれなかった。

「さあさあ……これから申し上げます通り、私にも様々な手法があるわけでございますから……それを実行したまでのことですよ。ああ、私には優秀な部下が数名おりましてね、それらを皆、王都に派遣したわけでございます。そしてですね……部下たちは、王都で起こっていることを、一つ一つ詳細に調べたわけでございまして。それを逐一、私の元に送らせると、こう言う形をとったわけでございますよ……」

ゲルストマンはそう言って、終始にこやかだった。

「それは……どうして、そんなことになったのだ？？？？？？？？？？？」

「ですから、私の伴侶であるソフィアが、非常に悲しい顔をしておりましたからね、その原因が恐らくは……王都のどこかに隠されているのではないかと思ってですね……調査を開始したわけでございますよ……」

つまり、最初から、ゲルストマンにはお見通しだった、というわけだった。

「そんなことはない！！！！！！！！！！あれは全部、ソフィアの責任なのだ！！！！！！！！！！」

ストークスは何も認めようとはしなかった。