転生してきた最高位モブ令嬢が離婚された王子からものすごく好かれる理由

モブの馬鹿力

「あなた……ひょっとして、私と戦おうだなんて思っていませんか？そんなバカげたことはとっとと止めた方がいいと思いますけど？」

私はもう何も恐れなかった。本当に、このエミリーという女を下手したら殺してしまうくらいの衝動に駆られ、本気で殴り飛ばした。私は無慈悲だった。エミリーが最後まで泣き続けても、私は止めなかった。そんな私を制止する人間がいるのかと思いきや、それもなかった。みんなが私の味方をしているようだった。挙句の果てには、婚約者であるクロイツ様まで。みんなが私の味方をしてくれた。

「お姉様！頑張って下さいまし！」

私は初めて人助けをした。あんなに夢中になって、感謝されたことは未だかつてなかった。だから……私はエミリーを打ちのめし続けた。