婚約破棄のち魔法使いに愛されて復讐します〜悪役令嬢が処刑されても生きていた件〜

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マルサスと対峙を試みるも……転生の秘密?

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私は5人の近衛騎士を殺害した。マルサスはこのことをなぜか不問にした。そして、被害者のエリーナもハーレムから解放された。私もようやく、魂を解放することができそうだった。これでやっと十字架を背負うことができる。私は心から喜んだ。

さて、私は一層マルサスの寵愛を受けることになった。これも罰だった。でも私は喜んでマルサスの犠牲になった。

マルサスはやがて、12人の貴族たちを城に召集した。私が自分を含め13人の男たちと交わる光景を見たかったそうである。私は何も言わず、13人の子種を全て受け取った……。




城に戻ったのは3日ぶりである。1週間地下牢獄にいた。だから、城の上から陽の光を拝むのは10日ぶりである。私はまず、マルサスに会おうとした。玄関の守衛を突破するのは、それほど難しくはなかった。

私は現在、王宮に通じる長い廊下の入り口にいる。ドアを開ければ、そこには多くの兵士、あるいは、将軍がいる。このまま正面突破したら、捕まって終わるだけである。でも……それ以外に方法がないと言えば、そうである。

ギギギギギギギギギギギギ…………………。

ドアの開く音がした。まるで、私を迎え入れるかのように。

「待っていたぞ。生き恥を晒した亡霊よ!」

いやあっ……マルサスが出てきちゃった。しかも、周りには多くの軍勢が……。

あっ、これってもう一回殺されるパターンかしら?

「おや?どうして私が生きてるのが分かったの?みたいな顔しているな?私を甘く見ないことだ。君が城の玄関をくぐったのを、ちょうど私が見ていたのだ!」

なんとまあっ、タイミングが悪いこと……。

「それでだ。私は君がとっくに死んだものだと思っていたのだが、どうもそうではないらしい!はははっ、大した生命力だよ!君は本当にユフィ―なんだよな?」

マルサスが問いかけてきたので、私は、

「はい」

と答えた。

「そうか、そうか!」

マルサスはなぜか分からないが、上機嫌だった。

「すると君は生き返ったというわけか?ああっ、実に素晴らしいことだ!」

何が素晴らしいのかよく分からない……マルサスは一体何を考えているのだろうか?

「ユフィーよ!私は君に頼みがあるんだ!」

頼みですって?ふざけてるのかしら?

「私は今ここで君をもう一度殺す!」

殺すって……どうして?

「それで、君が生き返ったら、私は君に今までの無礼を全て詫びることにする。それだけで足りないのはこちらも承知している。君をこの世界の聖者として、未来永劫崇めることにしよう!」

未来永劫って……そんなの無理でしょう?

「君が生き続けるのならば、私にもその生き続ける方法を教えてもらいたいのだ!頼む!望むものなら全てくれてやるぞ!」

……とかなんとか言って、とりあえず私を殺すのね?はあっ、これじゃ、まるで試し切りだよ……。私はマルサスの聖剣の試し切りか……?

「ユフィー!我が聖剣をうけてみよー!」

バサッバサッと鈍い音が響いた。確かに切り刻まれたようだった。最初はまだ意識があった。でも、次第に呼吸が苦しくなって……あっ、これ、確実に死ぬパターンだ。

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