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婚約破棄

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でも、アンネだったら、仕方がない。そうも思いました。

何よりも、それを本人が望んでいるのだとしたら、私が何か言ったところで、全く意味がないのですから、仕方がありません。

「承知しました。私はこれ以上、何も言いません」

私がこう申し上げますと、アーサー公爵は、

「おお、そうか。分かってくれたか。ああ、ありがとう!!!!」

と言って、手を握ってくれました。別れるってなった途端に、優しくなるのは、これも何かのイジワルでしょうか?

まあ、そんなことは置いておいて、私は特に書類とかそんなものは求めずに、婚約破棄を了承してしまいました。

ああ、問題だったでしょうか?本当は、両家を通して、正式に婚約破棄すればよかったのでしょうか?でも、私にとって、それは大した問題ではありませんでした。

「どうか、お幸せに……」

私はこう言い残して、アーサー公爵の元を離れました。

ああ、2人はこれからどうなっていくのやら……。

少し心配になりました。余計なお世話ですかね???

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