無関心は僕らの責任?

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政治 その1

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 いい年をした大人が嘆くキーワード。

 「若者は政治に無関心である」

 なるほど。そうかもしれない。

 私自身も政治に関心があるとは言えない。


 理念を掲げて近隣の市民を扇動などしない。

 高らかな演説をして権力に睨まれることはしない。

 崇高な理念を掲げて人殺しをしない。

 理想のために命を懸けない。

 はい、だから私は政治に無関心である。

 世間の大人(政治に無関心な若者を怒る人)は、どうやら、崇高な覚悟を持って政治に関わっているようだ。


 お国のため?

 安寧社会を維持するため?

 死んでも平気?

 いや、実に素晴らしい人たちだ。

 こんなこと、普通は出来ないだろう?

 自分が死んでもいいと思った瞬間があるだろうか?

 私は少なくとも1回ある。

 
 自由に抑圧されて思考の森に迷い込んだ時。

 人は本当に小さいと実感した。

 死んだら楽になる。

 1度手に入れた自由を返還することで真の自由を手に入れる。

 これは自己中心的な自殺願望である。

 政治に関心のある人の自殺肯定論は少し違う。

 自己中心という人の性を超越している。

 人の集合体、コミュニティーのため。

 小を犠牲にして大を救う。

 そう言った大人を私は大いに尊敬する。 
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