親友に婚約者を寝取られて〜婚約破棄は辛くても仕方がない〜辺境に移り住んで自由気ままなスローライフを満喫します

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その11

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「いやいや、待たせてすまなかったね。マリア。私の兄弟たちをこれから紹介しようじゃないか」

王子様はそう言って、王族の3人を部屋に招き入れた。

私の腹が痛くなる理由と言うのは、この3人が負けず劣らず美男美女の組み合わせであるということに限らなかった。私は人間を避けるのが得意だったから、少し観察すれば、人となりと言うものが良くわかる。

彼らはみな、毒された貴族とは違う教育を受けてきたはずだ。だからこそ、人を馬鹿にせず、自分に正直であると思う。まあ、それならば歓迎されるはずなのだが、一方の私はというと……やはり、王家に嫁ぐほどの器ではないと考えてしまう。

「まずは次男で第二王子のレイだ。さあ、挨拶して」

王子様が促すと、

「なんだか恥ずかしいですね……」

と言いつつ、レイは私のほうに歩み出た。

「第二王子のレイと申します。このたびは、兄が色々とお騒がせした模様で……」

レイがそう言った途中で、王子様が話を遮った。

「レイ!その話はやめなさい!」

王子様は、口の軽そうなレイを厳しく叱りつけた。

お騒がせ……レイの言葉をまに受けて、私はある考えが浮かんだ。


やはり、この婚約は元から計画されていなかった事態なのだと。

そして、私はこの王宮では招かれざる客人であるのだと。

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