政略結婚のゴールは婚約破棄?それはそれでようございますからとっとと消え失せてくださいこの野郎!

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その3

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「僕は最後まで君が幸せになることを望んでいるよ。相手先の王子が君の敵になるんだったら、いつでもここへ戻ってきなさい。僕はただ平和な世界の訪れを待つだけだ……。そして、君の幸せを」

イサクお兄様との別れが、これがひょっとすると永遠の別れになるような気がした。しかしながら、イサクお兄様は私に帰ってくる権利を託された。もしも、私が世界を平和にすることができたら、あるいは、第二王朝を征服することができたら……その時は、私がイサクお兄様にプロポーズする権利が与えられるのかしら?

私は少しウキウキした。

世界なんてものより、人生を変えるチャンスがやってきた。
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