王子は婚約破棄を泣いて詫びる

tartan321

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策略 その1

 静かなる夜更けに響きわたる銃声の余韻。私はエドワードを呼び、他者の意志など全く介入しない世界において下された決断を言いつけた。

「それでよろしいのでございますね。王様。いかなる人も生涯の伴侶と離散することなかれ……そこまでしても、あなた様の正義が優先ですか?」

「すまない、エドワード。全ては私のミスだ。これが終わったら、私は王の座を退こうと思う。エドワード、私は君を次の王に推挙するぞ……」

 王が自らの最後を悟ったとき、なおかつ、有効な継承者が存在しない場合、王の推挙が可能になる。私が知る王の器はエドワードしかいない。

「いいえ、私はそれほどの重責を果たす資格がありません。王様、これ以上王国を続ける必要なんて、もうないのかもしれませんよ……」

 私は一度でもエドワードに王を譲ることを考えた。それは決して間違いではなかった。

 エドワード……君はいつも私の期待を裏切るな……。負けた。

「キャシーのこと、頼んだぞ」

「王様、承知いたしました」

 エドワードはキャシーの元へ向かおうとした。

「ああ、そうだ。王様、最後までどうか生きてください……」

 そう言い残して、颯爽と消えていった。

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