王子は婚約破棄を泣いて詫びる

tartan321

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策略 その2

「きっといつか、私を失ったことを後悔する日がやってきますわ……」

「キャシー……。私はそんな日がやってこないように努力するのみだ……」

 エドワードがキャシーを強引に連れてきて、私の前に座らせた。あの時の従順な伴侶は、血眼になって新しい世界を創造しようとしていた。しかしながら、その方法はきっと間違っている。

 だから、これで全部終わらせるのだ。

「エドワード……キャシーをあそこへ送ってやりなさい」

「結構です」

「君はあそこの場所を知っているのかい?」

「おおよその見当はついています。戦いのために、フィールドワークは念入りに行いましたから……」

「そうだ、私は君のことを少し侮っていたが……君は相当の戦略家だな……」

 私はキャシーを皮肉った。

「まあ、いい。どのみちこれで終わるんだ。それでは、お元気で……」

 結局のところ、帝国を維持するための犠牲だけ強いられて、自分は何も得ていない。

 この世界の終わりを見届けることはもうないだろう。

                  終わり

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