150万ドルの領収書

ペロスタッペン

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肝試し

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 「こんな所に廃墟の高級ホテルなんてあんの?」
 「あるのは確かだけど、ちょっと怖くなって来た」
  「馬鹿まだ着いてないのに怖がるなって」
 「芳岡は物知りだけど小心者なのよね本当」
 僕、芳岡 昇(よしおか のぼる)は大京美大の2年で漫画家になりたかったのでとりあえずデッサンを専攻している。そして紅一点気の強い女は千滝 葉摘(せんだき はつみ)、この廃墟肝試しを提案した人物だ。全く余計なことをする。そして今3人の乗っているミバイースを運転しているのが飯田 貴利(いいだ たかとし)、朝でも夜でもサングラスを掛けている。3人は同級生なのだが専攻はそれぞれ別である。どこでであったかというと僕が講師の堺先生とたまたま昼食を食べていた時のことだ。ちなみに堺先生とは堺 二之助(さかい にのすけ)先生のことで、デッサンを師事するおじいちゃん先生だ。
 「芳岡くん、今日のデッサンはどうだったね?」
 「はい、大変ためになりました」
 「馬鹿たれ、あんな男の筋肉美なにが面白い」
 「へ?」
 そこに千滝と飯田がそれぞれ蛸の乗ったトレイを持って来て言った。
 「堺先生、私たちも同席していい?」
 「星3つです!かまわんよ」
 「何の話してたんですか?」
 2人着席しながら聞いてくる。
 「デッサンのモデルは女の方がいいって話だよ」
 「先生がそんなこと言っちゃ駄目ですよ」
 「そうかな。おうそうだ、キミたちの例の問題は彼なら解決できるんじゃないかと思うぞ」
 「え、僕?」
 って訳で偶然にも引き合わされた2人の例の問題って言うのが単なるマッチ棒パズルで、自分にも無理かと思ったけど意外と簡単に解けた。その後も事あるごとに呼び出され今に至るのだ。
 キキキー!
 「どうしたの、急ブレーキ踏んで」
 「あったぞ、多分ここだろ?」
 林の中に少し見える古びた洋館がどうやら茨中(いばらなか)ホテルらしい。
 「ここからは歩きみたいね」
 「嘘だろ」
 僕は完全に怖気付いていた。3人は各々手に懐中電灯を持ちリュックを背負って下草の生い茂る道を上って行った。なぜ千滝が肝試しを思いついたのか、それは不明だ。本人曰く最近廃墟を荒らす若者が多いというニュース映像を見てピンときたらしい。とんでもない人だ。そうこう言ってる間にホテルであったろう建物の入り口に着いた。
 「よかったね、じゃ帰ろう」
 「何言ってるの、中を見ないと」
 「そうだ」
 仕方なく入って行く、最後尾で。
 「わりと広いわね、でもあちこち落書きがしてある」
 「センスの欠片もないな」
 一様に黒のスプレーで何かのサインがそこかしこにしてある。飯田の言う通りあまり綺麗なものではない。
 「ねぇお腹空かない?」
 「空いた」
 「なんで肝試しで腹が減るんだよ」
 千滝と飯田は入ってすぐのロビーらしき広い場所に座り込んでリュックを開け水を飲み始めた。
 「母さんがおにぎり多めに作ってくれたからよかったら食べて」
 「山登りじゃないんだから⋯」
 内心変だと思いつつもそこで夜食を食べた。辺りを見回すと美術品らしきものが置いてあるが、だいたいのモノにスプレーが吹き付けられていた。正直美大に通ってはいるが、全ての芸術品に精通している訳ではない。なので置いてある彫刻や絵画もまず本などで見たことのないものである。だから汚していいと言う理由にはならない。
 「階段だ、上いくぞ」
 もう何の意味もわからなくなった肝試しは各階部屋を回る、ただそれだけになりそうだった。
 「この辺り落書き少ないわね」
 「こんなに階段登らないって普通」
 ロビーの中央大階段を登り、三階から小部屋が左右に数個並び四階五階と続き終いには六階があるのみとなった。
 「階段はここで終わりだ、このでっかい扉の先が大広間じゃないか?」
「宴会場ね」
 こんなバリバリの洋館に宴会場があるのか。と思いながら扉を開け中に入ると洋風の宴会場だった。
 「さすがに6階に宴会場作ったら料理運ぶの大変だったろうな」
 「いやいや今でこそ歩きだけどエレベーターが付いてあるから」
 飯田が馬鹿すぎてつい口を出してしまった。実際エレベーターの跡が左右端2箇所に付いていたのだが、飯田はサングラスで見えなかったのだろう。そして最後の部屋であろう宴会場は天井が高く壁には大小豪華な額が掛けられ何とも素晴らしかった。
 「サイゼリヤみたいね」
 「ナイス例え!」
 人が感動してるのに何て感性してんだこの2人は。じっくり絵を見ていると千滝と飯田は奥の一段上がったホコリだらけのカラオケセットがある場所で飛び跳ねている。肝試しはどうなったのか歌までうたっている。
 「おい、お前も来いよ」
 呼ばれたが無視した。そして、ある一つの絵に目が行った。これって⋯
 「受呆告知(じゅたいこくち)じゃないか?」
 「どうしたんだ」
 飯田が近くにきて僕の顔を見ていた。僕は踊っていた千滝も呼んでこの絵について知ってることを話した。
 「これはヘガモレコの『受呆告知』って絵で本物だったら大変な価値があるはずなんだ」
 「凄いな、持って帰ろうぜ」
 「ちょっと待って、本物だったらってどういうこと?」
 「盗まれたらしいんだ、この絵」
 「だったら偽物じゃないか」
 「そうとも限らないんだよ、同じヘガモレコの盗まれた絵が何年か前に出てきて⋯」
 「なるほど本物だったわけか、じゃ持って帰ろう」
  3人意見が一致していざ持って帰る段になりガタガタと絵を壁から外すと額の裏に紙が張り付いていることに気づく。
 「なんだこりゃ?」
 「領収書じゃないの?」
 そんな訳あるか!と心の中で突っ込んでいた、が領収書だったようだ。
 「なんかこの絵を買いましたって書いてるような」
 「そうだな、俺もそう思う」
 全体英語で書かれているが中央色が変わってる部分に金額が書かれていていた。その額150万ドル、当時の値段と言っても当時がいつか分からないのでハッキリしないが、ざっと換算しても20億は下らないだろう。
 「20億?冗談キツイって」
 「早く持って帰りましょう」
 「でも、⋯窃盗になるんじゃ」
 「何言ってるの!」
 「お前が言い出したんだろ!」
 僕は何かいけないことをしているような気持ちで飯田と共に額を運んで車のトランクに積み込んだ。これは気持ちだけでなく行動全てがいけないことだ。
 「帰りはナビ大丈夫だ」
  行きは新型のナビに廃墟が出てなかったことや木々に隠れてホテルが見えなかったことで到着にかなりの時間が掛かった。助手席に乗せた絵に片ひじを掛け後ろを振り返りながら飯田は聞いた。
 「さぁこれから何処に行く?」
 「私のウチに」
 「え?」
 「なんでだよ」
 「まずは安全な場所に絵を降ろすに決まってるじゃない」
 「納得いかないな」
 「僕も」
 「じゃあ何処に行くのよ?」
 3人考えた挙句、仕方なく千滝の家に隠すことにした。
 
 家に着いて飯田は上着を脱ぎ絵の上に被せた。家の人に見せないためだ。それを見て僕はこう言った。
 「ちょっと待ってよ」
 「なんだ?」
 「携帯で写真撮らせてくない」
 「そうだな、俺も撮っとく」
 「心配症ね獲ったりしないわよ」
 写真を一通り撮り終わるとそれを持って千滝は自宅に入っていく。
 「やられたな」
 「何が?」
 「20億に決まってるだろ」
 
 そして1週間後、僕が飯田と学食で蛸を食べていた時だった。
 「最近千滝見ないな」
 「女子だからいろいろあるよ」
 「分かったようなこと言うな」
 「やっぱり20億持ち逃げかな?」
 「たぶんな」
 そこに千滝がカツカツ足音を鳴らしながらやって来た。
 「芳岡!」
 「なんだよ」
 「よくも偽物掴ませたな!」
 そう言うや僕は襟元を掴まれガタガタ揺すられていた。意味が分からない。どうやら千滝はあの日帰宅後すぐ家族に見せて会議したのち鑑定に持って行ったらしい。そこで偽物と言われて早速文句を言いに来たようだ。
 「そうカッカすんなよ」
 「鑑定にいくら掛かったと思ってんのよ、いい加減にしなさい!」
 「いくら掛かったんだよ?」
 「18万よ!」
 「そりゃお前が馬鹿だな」
 興奮した目で飯田を睨みつける千滝は、何か反論したげに両の拳を握りしめた。
 「いくら20億だって言ったって鑑定に18万円はさすがにないよな」
 「なんで18万なわけ?」
 僕は単純に信じられなくて聞いた。
 「それはいろいろ専門的な分析がいるって言うから」
 「なんだよそれ?」
 「レントゲンとかよ!」
 「お前病院でX線検査して18万も取られるか?」 
 ぐうの音も出ないようだった。
 「で、絵はどうしたんだ?まさか置いて来たとか言うなよ」
 「一応持ち帰ったけど売ってもタダ同然よ」
 「じゃ俺にくれよ」
 「嫌よ」
 みにくい争いだ。
 「お前のモンじゃないだろ!」
 「あんたのモンでもね!」
 そう、廃墟ホテルの物だ。
 「なに喧嘩してるんだ?」
 久しぶりに会う堺先生だが何だかお疲れのようだ。この感じだと「レッツ、ホニャララ」とか言ってもらえそうにない。先生は蛸の入ったトレイを置いて僕の横に座った。
 「ここの学食は蛸しか出さん」
 「栄養が偏りますよね」
 僕は話を合わせたのだが先生は気に入らなかったようだ。
 「で、なんで喧嘩してたんだ?」
 「それは⋯」
 理由を言いそうになった千滝を2人は無言で止めた。これ以上他人に知られてはいけない。
 「先生は蚊帳の外か、寂しいな」
 俯いた先生を見て気を利かせたのか飯田はやさしくこう言った。
 「堺先生、お疲れのようですけどテーブルクロス引きの練習でもしてたんですか?」
 「そうそう、ってするか!」 
 軽いノリツッコミを決めた堺先生はドヤ顔でキメている。
 「先生ナイスです」
 先生は満足げである。
 「ところでこの前先生の描いてるって言ってた絵は完成したんですか?」
 唐突に千滝が訪ねたが僕には何の話か分からない。
 「いや、似たように描くのは簡単なんだが似たような絵の具がなかなか手に入らなくてな」
 「何の話ですか?」
 「お前には教えてやらん」
 完全に嫌われたようだ。
 「俺には教えてくださいよ」
 「仕方ないな~」
 話によると昔の有名なフレスコ画、『きりきり舞いのキリスト』の複製を描いているようだ。要するに贋作だ。
 「なんで偽物なんて作るんですか」
 「こんなジジイになっても向上心だけはあってな、まだ画力を伸ばしたいんだ」
 「ずっとやってるんですか?」
 お前には教えてやらんと言いたげだったが話してくれた。学生時代に模写を習い、同じように学んだ友と切磋琢磨して自分は講師に友は画商になったもののお互い絵は描き続け今にいたるのだとか。
 「今までに描いた絵の大半が茨中ホテルにまとめて展示しておったんだが20年近く前に経営不振で潰れたんだよ」
 「もったいないですね、取りに行かなかったんですか?」
 「あぁ、あそこは車でないと行けないからな。」
 どうもおかしいと気付いたのは僕だけではなかったようだ。
 「俺たち実はこの間その茨中ホテルに肝試しがてら行ったんですけど」
 「なに、肝試し?」
 「でそのとき絵を沢山見たんですけど、この芳岡が1枚どうしても気になるって言った絵があって⋯」
 「なんだ?」
 「ヘガモレコの受呆告知です」
 「描いた覚えないがな」
 僕は携帯に撮った絵の画像を見せた。すると、堺先生は何かを思い出したようにこう聞いた。
 「この絵の裏に何か紙のようなものは付いてなかったか?」
 「それがどうかしたんですか?」
 しらじらしく言った。
 「画商を長年やっておった友人のリンファーストが前に来日したときこの絵をどこかに置いていくと言って見せてくれたんだ。そののち数年経って手紙が届いた。『私の人生に成功を与えてくれたキミにささやかなプレゼントを~受呆告知に小切手~』と」
 「それってリンファーストさん画商だから受呆告知も本物の確率が高いってことかしら?」
  僕は千滝と飯田を連れて学食の隅に行くと声を殺してこう言った。                  「違うよあの時見た20億の領収書は僕たちが英語読めなかっただけで、あれ小切手だったんだよ!」
 「えーっ!」
  先生は聞こえてるのか聞こえてないのかモクモクと蛸を食べている。
 「ってことは価値があるのは絵じゃなくてあの紙なのか?」
 「そうなるね」
 「今誰が持ってる?」
 この飯田の質問に僕が答えた。
 「ゴメン」
 「捨てたのか?」
 「いや、落とした。と言うか正確には失くした」
 「どういうことなのよ!」
 「ずっとあの紙持ってたんだけどホテルから車まで歩いてる途中でおしっこしたくなって⋯」
 「そういえば1人で草むらに入って行ったな、あの時失くしたのか?」
 「そ」
 「そじゃねーよ、探しに行くぞ!」
 僕は堺先生の許可を貰って小切手を探しに茨中ホテルに戻った。何の許可かって?授業を抜ける許可に決まってるだろ。

―終わり―
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