霧の異世界物語(ミスティアストーリー)

みうけん

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第一章 旅の準備編

第六話 神器の使い方

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見知らぬ人「はじめましてシャウル。私はモログ、三百年前の森の賢者です。」
シャウルはそれを聞き驚いてその場で静止したが冷静にならなければと思い。頭に浮かんだ疑問を一つずつ投げかけていった。
シャウル「あなたは三百年間ここで生きながらえているのですか?」
モログ「いいえ私は魂だけの霊体の状態です。」
シャウル「と言うことは霊体でここに三百年間いたと言うことですか?」
モログ「その通りです。」
シャウル「そんなに長い間待ち続けて飽きなかったのですか?」
モログ「大樹ヨルフ様が長い間私の話を聞いていてくれました。ヨルフさまの計り知れない知恵を聞くにはもう三百年は必要ですがそんな楽しい時も今日で終わりです。あなたのことはヨルフさまから聞いています。私が若かった頃に匹敵する才能を持っているとヨルフさまは高く評価していました。」
シャウル「私に何を教えてくれるのですか?」
モログ「その神器の使い方と邪神ファボールについてです。よく聞いてください。」
そう言うとモログは説明を始めた。
モログ「神器にはそれぞれ名前があります。マント、本、犬、弓矢の順に 風の力を宿したマント(オーギル)、ヨルフの知恵を集約した本でその題名は(大樹の知恵)、常に主人に従い主人を守る巨犬(ユニユル)、込めた魔力に伴って威力の上がる弓矢(ミトルス)。これが私がそれぞれの神器につけた正しい名前です。」
シャウル「その神器は全てあなたが作ったのですか?」
モログ「これは三百年前私が今のあなたと同じように旅に出ようとしていたときに当時のオウルの王が旅の無事を祈って与えてくださった四つのアイテムをヨルフさまと私で5日かけて魔力を注ぎ込み加工したものです。」
シャウル「それで神器はどのように使うのですか?」
モログ「まず風のマント(オーギル)の使い方ですが、これはその名の通り風を生み出すことのできるマントです。内側についている腕輪に手を通し腕輪から魔力を送り込むとマントがそれに呼応し内側から風を発生させてくれます。風の強さは送り込んだ魔力の大きさに比例し、魔力の大きさ次第で空中浮遊をも可能にします。」
シャウル「発生させた風は操ることができるのですか?」
モログ「もちろんできます。このマントから発生する風は特別で風自体にも直接魔力を送り込むことができます。しかし風を発生させることは簡単ですが操るのは困難を極め、風に魔力を送り込むのと大気に魔力を放出するのとは別です。私は風を操るのに1週間かかりました。」
シャウル「他の神器はどのようなものなのですか?」
モログ「それでは次に知恵の本(大樹の知恵)についてですがこれは元はオウルの王が与えたたった1ページの白紙の本でした。ここには自らの記憶を書き残すことがすでき、また必要な情報だけを引き出すことができます。当時私はこれにヨルフ様の持つ膨大な記憶をこの本に入れていただきました。本来これは私が旅で発見したものを書き残すためのもので私の知恵と記憶も入っています。君は主にこれを辞書のような使い方をするでしょう。この本はこの本に書いてあることの範囲のことであれば君の疑問に答えてくれる。」
シャウルは長い説明に頭が追いつかなくなってきた。
シャウル「どうやって使うのですか?」
モログ「使い方は簡単で辞書として使いときは指輪をはめたまま本を開くとページ数の書かれていないページがお前が求めているものです。記憶を保存するには本に手を触れ魔力を流し込みながらあったことを思い出すだけです。」
シャウルはもう限界と思い失礼と思いつつも言った。
シャウル「申し訳ありませんが集中力が切れてきました。」
モログ「まあこんなに長い話をしていれば無理もないでしょう。ここにいるのは今日で最後と思っていましたが。あと三日間ほど待ちましょう。一度家に帰り話を整理するといいでしょう。私はいつでもここで待っています。また神器を持ってここに来てください。」
そう言うとモログはだんだん透明になって消えた。
シャウルはとりあえず今日あったことを「大樹の知恵」に収めるために大樹の知恵に手を触れひとつひとつモログの話を思い出しながら魔力を注ぎ込んだ。
最後に確認のために指輪をはめ本を開くと今入れ込んだ記憶がちゃんと記載されて、その時の光景を写した絵まで書かれている。
求めればその内容が出ると言うのも本当だったそうだ。
シャウルはマントと本だけに触れて指輪に呪文を唱えた。
シャウル「マートル(導け)」
シャウルは家の前に神器ごとワープした。時刻は昼過ぎになっていた。
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