真樹子

MIKAN🍊

文字の大きさ
上 下
5 / 29

間男

しおりを挟む
「ピョンピョンピョン!あなたの町のラパン便!」
そこに居たのは政二だった。
「政二!何やってるのこんな所で?!どうしてここがわかったの?」
「話しててわかった。タコ公園と自転車屋。壊れそうな駄菓子屋と赤い屋根の家。毎日荷物を運んでるんだぜ?この辺は庭みたいなもんだから」
「困った人ね。ストーカーなの?」
「そんなわけねーだろ!」
「冗談よ。上がる?」
「大丈夫なの?」
「よく言うわ。今さら。3時まで誰も帰って来ないわ」

政二は改めて玄関を見渡した。
「綺麗にしてるんだね」
「そう?どのへんが?」
「マットやスリッパが可愛い。壁のも。何ていうの?」
「ああパッチワークよ。マットや壁のはキルト」
「もしかして自分で作ったの?」
「そうよ。上がって。中にもあるわ」
「すげえなあ。じゃお邪魔しまーす」
「鍵を忘れないで」


政二がソファーに座ると真樹子はテレビをつけてコーヒーを二人分淹れた。
お茶菓子とミカンをテーブルに出すとようやく胸の鼓動が治まってきた。
「さてこれからどうするの?お仕事は?」
真樹子は政二を見つめた。
「ごめん俺。なんつーか。こんな事して」
「良いのよ。政二…」
「押しかけて悪かったよ」
愛おしさがこみあげた。真樹子は膝の上に組んだ政二の手に自分の手を重ねた。
「真樹子…」
政二は真樹子を引き寄せ冷えた唇を押し付けた。政二の舌が真樹子の口を塞ぐ。
「あ…」
もつれ合うようにソファーに倒れ込む二人。
交わす口づけが熱気を帯び、こらえていた思いが互いの口許で燃えあがり溶け合った。

「真樹子。愛してるよ」
「ああ… 政二… 政二」
覆い被さっていた真樹子が体勢を変える。ベルトを外すのももどかしくズボンの上から政二の強張りを握りしめる。
「真樹子。ああ…」
政二は口づけを繰り返しながら真樹子のニットの胸元を揉みしだいた。
「ああ… もうダメ」
下着の中から政二自身をつかみ出すと真樹子はそれを口に含んだ。
政二の細い指がブラのカップに潜り込んで真樹子の乳首をまさぐる。
真樹子の濃厚なキスに政二は喘いだ。
「ああ… 真樹子。真樹子… 我慢できないよ」
再び政二は真樹子の唇を求めた。
真樹子の尻を撫で、スカートを払いのけるとパンティーの上から真樹子の秘所を探り当てた。
「真樹子… したい…」
「ああ… 政二… ダメ」

しおりを挟む

処理中です...