レナのレッスン ~スレイブのおけいこ(^-^)~

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 スミレさんの都合が付く日はほぼ毎日、土日に関係なく、レナは事務所に通った。そうでない日は新幹線口のすぐ近くの一等地にあるビルの弁護士事務所に行った。

「これって、本当にお勤めされてたんですか? もしかして、橘すみれって、スミレさんの、本名?」

「バカね、この子は。仮にもあなたの学校にに提出した公文書なんだよ。連絡だって来る。フェイクなわけ、ないでしょ。今月から、あなたもここの職員だからね。電話番号ぐらいは暗記しなさい」

 スミレさんから貰った青色の名刺のケースの中には、弁護士事務所の名前の下に、しっかり自分の本名が印字された名刺が百枚、詰まっていた。

 スミレさんが忙しいときは、この弁護士事務所で独りぽつんと電話番をしながら持ち込んだパソコンで覚えた事柄の復習をし、度々居眠りしたりした。

 しかし、レナが電話番を始めてから掛かって来たのは番号間違いが三件と勧誘が二十件ほどで、弁護の依頼とか仕事に関係しそうな連絡は一本もなかった。FAXも営業用のものだけ。この事務所の代表弁護士という人にも一度も会ったことはない。そのほかにいるはずのイソ弁やスタッフにも。

 TVドラマくらいでしか見たことがないが、普通は数々の事件のファイルとか、六法全書とか、そういうのが棚にズラッと並んでいたりするのではないかと思うが、そういう装飾は全くない。

 そのフロアで一番狭いスペースのその事務所には、一組の応接と、三つのデスクと電話、それに簡単なロッカーと、そして異常なほど大きな、大人でも二人はラクに入れるぐらいの巨大な黒い金庫があるだけだった。観葉植物すらなかった。

 金庫の組み合わせ番号は知らされてない。

「秘書のレッスンが終わって、わたしがこの事務所からいなくなる日に教えてあげる」

 と、スミレさんは言った。中に何があるのかもその時教える、とも。

 あまりにも殺風景なのでせめてもとラジオを持ち込んだ。レナが事務所や銀行に行くときと帰る時にはラジオを消し、電話応答を代行会社に切り替える。折り返しが必要な要件は、スミレさんのスマートフォンに連絡が入ることになっているが、そんな必要は恐らくないに違いない。


 

「毎月二十日に全部の口座をチェックして支出金額をまとめてこのサイトにログインする。そしてここの、このフォームに金額を入れる。すると、このリストにある口座に分散して入金がある。全部ドル建てだから、その都度必要な分だけ円に替えてこっちの、この口座に移す」

「どこから振り込まれるんですか」

「世界中から」

 あの農園の中の事務所で、スミレさんはキッチンのテーブルの上に頬杖を突きながら涼しそうにそう言い、ペリエのボトルを口に運んだ。

「使った分は使った分だけ翌月振り込まれる。この五つの会社の口座にね。あなたは弁護士事務所の職員でもあり、この五つの会社の役員でもある」

「役員て、何するんですか」

「何も」とすまし顔でスミレさんは言う。

「ダミーだから。あなたの仕事はそれぞれの会社の性格に合わせて架空の支払いや請求を作ること。いい加減にやっちゃダメだよ。わたしが作った過去例を参考にしてね。

 それぞれの会社は一年半か二年おきくらいに順番に解散する。解散したらまた新しい会社を設立して法務局に登記する。登記したらさっきのサイトに会社名と口座番号を入力して同じことを繰り返す。

 今、一つ会社解散させて、一つ、会社を新しく作る。やり方、よく見てなよ。新しい会社の代表取締役、あなたにするからね」

 スミレさんのパソコンにある、登記用のデータファイルには上から下まで様々な名前の会社のリストがある。上から日付順に設立と解散の文字が入った社名が続き、中ほどには設立のみのものが五つ。これが現在稼働中の会社というわけだ。その下に、まだ日付がない社名がいくつかある。これからこの中の一つが新しく設立されるということになる。

 そのまだ設立されていない一つの会社の本店の場所に見覚えがあった。

「スミレさん、ここの、この会社の住所って・・・」

「そ。あなたのプレイルーム。やっとわかった? サキさんはダテにスレイヴたちにプレイルームをプレゼントしてるわけじゃないんだよ。解散したのはわたしのプレイルームが本店所在地だったところ。そういうことなの」

 スミレさんはそう言って美しい唇を舌なめずりした。

「明日、ドアに看板、出してきなさいね」

 

 こうして一日五六時間、みっちりレッスンを受けると、どっと疲れる。今にして思えば、これよりはまだ学校の授業の方が数段ましだったかもしれない。

 先週、自分の個人の口座に初めての給料が振り込まれた。

 弁護士事務所の職員としてのもので、金額にして二十万円ほどだった。高校を中退した女の子の初任給としてはだいぶ高い。レナはその金額をあらかじめ知っていた。パソコンで入金手続きをしたのが、スミレさんだったからだ。

「来月からは、これ全部、あなたがやるのよ」

 給料はそれだけではない。他に新しく設立された会社法人の代表取締役としての役員報酬。そして、それ以外の四つの役員としてのそれ。合計したひと月分の金額は弁護士事務所の給料の約一年分になった。その金額が印字された通帳をスミレさんから貰っていた。さらに投信用の口座、国債のそれ、そして、

「はいこれ。お給料の一部」

 スミレさんはレナの掌に小さな白い封筒を折りたたんだものを置いた。危うく落とすところだった。ずっしりと、重い。

「現物支給。その日の相場は経済新聞かネットで見れるよ。ちなみに今日は、・・・グラム五千飛んで二十三円、かな」

 封筒の中身は鈍く金色に光る板だった。表側に500gと印字されている。もちろんレナは見るのも触るのも初めてだった。この小さな金属の板が二百五十万円以上の価値があることに、新鮮な驚きを覚えた。

「弁護士事務所と役員報酬の分は、この会計事務所が申告やらやってくれるから。それ以外のものは、申告しちゃダメ。名義があなたじゃないから。

 わかる? これ、立派な、脱税だからね」

 全てを合わせると、スミレさんが言っていた秘書の報酬の十分の一より少し小さい金額になりそうだった。

 眩暈がした。

 本館やほとんどの警備員に十分顔も知られたから、スズキさんには事務所の前まで車を入れてもらった。先に帰ったスミレさんに代わって事務所を施錠し警備を開始する。玄関のアプローチを降りると、スズキさんがいつもの寸分も隙のない出で立ちで、車のそばに佇立している。エンジンはまだかかっていない。

「お疲れさまでした」

 レナは彼に一礼し、彼の立つ後部座席ではなく、いそいそと車のフロントに回る。そのトップに飾られている女神のエンブレムを触るためだ。

 銀色に輝く女神像は、レナが触れたとたん、しゅん、とボディーの中に引っ込んで蓋をして隠れてしまう。エンブレムの盗難防止用の仕組みだが、レナがこれをやりたがるのを知って、スズキさんはわざわざエンジンを切って待っていてくれるのだ。

 レナは満足して座席に着いた。

 エンジンがかかる。女神像がまた、ムクムクと出て来る。ユーヤのペニスを思い出す。

「今日も、いつものルートでよろしいでしょうか」

「はい。お願いします」

 スズキさんはゆっくりと車を発進させた。


 

 この政令指定都市に隣接した小さな町の、高校生たちの世界は狭い。スマートフォンやLINEの登場がそれをもっと、狭くした。

 レナの醜聞は瞬く間にその狭い世界に広まった。ヨウジの居場所も汚染された。このままそれを放置すれば、彼は引き籠りになってしまうかもしれない。

 その事態を危惧したレナは一計を案じた。

 スキャンダルなんか、逆手に取ればいいのだ。高校を辞めたレナに、もう怖いものはなかった。

 朝、わざとヨウジに弁当を渡さず、それを届けに行く。

 黒塗りの高級外車で、運転手付きで。しかも、彼女の装いがまた、振るっていた。

 ハイティーンにしては大人びて、キャバ嬢やホステスよりもはるかに上品でエレガントに、セレブリティよりも親しみを感じさせる、装い。

 気にしていた太腿は露にし、身体にフィットしたラインはセクシー過ぎ、歩く度にブラジャーをしておらず、ショーツさえ穿いていないことが、見る人が見ればはっきりわかる。化粧だけは控えめに、ファウンデーションなどは使わず、十七歳のナチュラルな艶のある肌をそのままにし、軽くリップだけを注した。そんな装いで、堂々と職員室を尋ね、担任を呼び出す。

「ササキヨウジの姉です。先月高校を中退しまして、こういうところに勤めております。弟がお弁当を忘れて行ったものですから。どうしましょうか、教室まで届けてもいいですか」

 目の前の、レナが差し出した名刺を受け取った担任だけではない。その場にいた、特に若い男性教師の注目を一身に浴びる。女性の、まだ若い教師の大半は眉を顰め、敵意を露にする。

 許可を得て教室に向かい、わざとゆっくりと廊下を歩く。授業中の開いたドアからの視線を楽しみながら、一年生の弟の教室に向かう。コンコン。数学の授業の最中に教師を呼び出す。そうして職員室で言ったセリフを繰り返す。教室の後ろで項垂れていたヨウジが、恥ずかしそうに下を向いてやってくる。

「ごめんね。今朝渡すの忘れちゃったから・・・」

 また別の日には、道場で乱取り中のヨウジを訪ねる。

「ササキヨウジの姉です。いつも弟がお世話になっております。そこまで来たものですから一緒に帰ろうと思いまして。その隅で待たせていただいてもいいでしょうか」

 カビ臭くて汗臭いその畳敷きの広間を、艶やかな香水の匂いを振りまきながら、生足に赤いペディキュアをしたエロくて若い女が歩けば、当然、その場にいた全員の視線が集中する。一気に戦闘的な気が薄れ、あちこちから唾液を飲み下す音が聞こえてくるような気がする。

 レナは壁際に正座し、胸を張り、男たちの視線を全て見返した。

 どう? なんか、文句ある?

 そこまですれば、当然、話題になる。

「なにあれ、ササキの姉ちゃん?」

「先月学校でエッチしてるの見つかって、高校退学になったっていうじゃん」

「やべ、それ、めっちゃ、エロくね?」

「しかも、運転手付きでロールスロイスかよ。彼女、何者?」

「どっかの金持ちオヤジの二号さん?」

「でも、法律事務所勤めてるって・・・」

「高校中退でか? ウソだろ」

「じゃあ、あれ、どうやって説明すんだよ」

「いいなあ、あんな姉ちゃん。俺だったら、毎晩パンツ嗅いでオナニーしちゃう」

「まんこ、舐めてー」

「つーか、一回ヤラしてもらいてー」

「がー! 我慢できねえ。ヨウジに頼んでさ、手コキだけでもやってくれねーかなー」

「今度、アイツんち行くべよ。勉強とか言って。チャンスあるかも」

「あー、たまんねー! もう勉強、手に着かねえよォ・・・」

 男子たちが寄る度にそんな話題で盛り上がれば、当然女子たちにもそれは知れる。職員室での反応と同じように、やはり反感や嫌悪を抱く者が多かった。

 しかし女子の一部には、

「あれで同じ十七歳?」

「あれ、ノーブラじゃね」

「あの服、カワイイくね?」

「セレブしてる。いいなー」

「エロ過ぎじゃね?」

「エロカッコイイ?」

 そんな感想を持つ者が少なからずいた。

 ヨウジに向けられた蔑みの目が、徐々に、しかし確実に反対方向へ、羨望へと変わっていった。

 当初、ヨウジは激怒した。

「なんであんなことすんの! 余計に立場悪くなるじゃんか!」

 それが、

「あの、運転手付きはやめてよ」

 となり、そしてついに、

「ただいまー。ヨウジぃ、帰ってたの?」

「お帰りなさい、お姉さん」

「あ、どうも」

 狭い玄関は踵の潰れたローファーで埋め尽くされ、たたでさえ男臭いヨウジの部屋からはむんむんする熱気さえ漂っていた。

「お邪魔してます。ボクたち、ヨウジ君の同級生で・・・」

「あ、あの今日はしゅ、しゅ、宿題を・・・」

 どもりながらレナのそばで鼻をヒクヒクさせているコまでいる始末だった。

「いつもヨウジがお世話になって。ごゆっくりね」

 このチャンスを生かさない手はない。そう思い、急いで部屋に行って着替え、トレーにコーラのグラスを捧げてヨウジの部屋に行った。

 ピチピチのチビTシャツの下はもちろん、ノーブラ。ピアスした勃起済みの乳首がくっきりと浮き出ている。ホットパンツの生足は赤いペディキュアはもちろん、グラスを配り終わった後にワザとベッドに腰掛け、

「あななたち、ヨウジと同じクラスなの?」

 などと言いながら、ムチムチに成長してしまっている太腿を何度も組み直す、なんてコトまでやった。男の子たちの一人は股間を抑え、あるコは急にトイレに立ち、あるコは、無遠慮にレナの胸や太腿を凝視した。それから大胆にも、

「姉ちゃん、汗かいたからシャワー浴びるね。皆さんは、ごゆっくり」

 今言わなくても、今しなくてもいいことをし、風呂上りにバスタオル一枚で浴室を出て、ワザとヨウジの部屋を開け、

「コーラのお代わり、欲しい?」

 などと言って年下の男の子たちを挑発しまくった。レナの出て行った後の部屋で、ヨウジは袋叩きに遭ったらしい。

「この野郎! あんなスケベな姉ちゃんと一緒の家かよ、くそー」

「この鼻血、どうしてくれるんだ」

「ゆるせん! お前は死刑だあ!」

「頼む。一晩でいいからお泊りさせてくれ」

 レナは自分の作戦が大成功を収めたことに、満足した。


 
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