遠すぎた橋 【『軍神マルスの娘と呼ばれた女』 3】 -初めての負け戦 マーケットガーデン作戦ー

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39 ナイグン守備隊の被害と寒い国から帰ったスパイの恋

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「『マルス』より『学者』へ。作戦目標を達成した。これより帰投する」

「マルス」隊は、拠点を守備して疲労の無い「デブ」と「道化師」の二つの小隊と土手の拠点の守備を交代し、「詐欺師」が救助しきれなかった負傷兵2名を伴って拠点に引き上げた。

 土手を後にした当初こそ兵たちもまだ興奮から覚めきれずにいた。たった1個小隊で三倍もの敵を殲滅とは行かないまでも撃退し、その半数以上の戦力にダメージを与えたのだ。大金星と言ってもよかった。最後まで冷静にいられたのはやはりリーズルぐらいで、ほとんどの兵は昂奮して小銃を撃ちまくり、特に最後の川の対岸に敗走する敵の背中を滅多やたらに叩いた時などは皆奇声を発しながらアドレナリンの分泌が増大するに任せていた。

「死ね、コノヤロ!」

「まだか、まだ死なねーのか、コンチクショッ!」

「やった、やったわ! バッカ野郎! ザマーミロッっての!」

 昂奮し野卑な言葉を口々に叫びながら槓桿を引き、引いては銃身に弾を送り込み引き金を引いていた。皆、目が異様に血走っていた。

 そんな兵たちも、戦闘を終えて倒れた味方をを収容し、屍を晒す敵兵たちの姿を見るにつれ少しずつテンションを下げ、拠点のタオの家に着くころには皆一様に押し黙ってしまっていた。

 いつもと変わらずに銃の手入れをしているのはリーズルくらいで、皆カードに興じたり戦闘で汚れた軍服やブーツの泥を払ったり風呂に入ったりしながらも誰一人として口を利く者はなかった。

 ヤヨイにしてからが呆然としていた。

 敵味方の戦力はほぼ互角だった。いや、むしろ敵の方が士気で圧倒していた。第一段階の我が方の擲弾攻撃。あれだけの爆発を敵兵たちはどうやって耐えたのか。そして突撃に対する逆襲。中には爆弾を抱いて自爆攻撃をする者も・・・。

 もしあの時、内なる声に励まされずに退却していたらどうなっていたか。

 あの声に励まされなかったら。今ごろはこの東の拠点にまで敵兵を肉薄させていただろうし、「鍛冶屋」と「詐欺師」の退却も援護できず壊乱させていたかもしれないし、無傷のヤヨイの「マルス」にしても意気阻喪して今後戦場に出るのを躊躇うようになっていたかもしれない。

 指揮官としては三倍の敵を相手に勇戦した部下たちを賞賛し、褒めてやるべきだった。しかし、出来なかった。部下たちの心中を案じケアすることよりも、自分のしたことが空恐ろしくなってしまったのだった。

 もし、あの声に励まされなかったら。

 そう思うほどにゾッとして、無口になってしまうのだった。レオン少尉の事件とミカサ事件。過去二度の作戦ではたった一人で敵を相手にしていたヤヨイなのに、急に臆病になってしまったかのような自分に驚いてさえいた。

(案ずるな、ヤヨイ)

 呆然としているとまたどこからか声がした。

(兵たちのことは案ずるな。今はそっとしておいてやるのが最良のクスリになる。お前はよくやった)

 そうだろうか。

「あなたは、レオン少尉なのですか?」

 声はヤヨイの問いかけには沈黙してなにも答えなかった。

「ヴァインライヒ少尉、いいか?」

 カーツに呼ばれて我に返った。

 二階に上がった。

 南と北とに開け放った窓にはそれぞれグレタともう一人の「マルス」の兵が双眼鏡を構えて歩哨に立っていた。

「鍛冶屋」と「詐欺師」の二人の指揮官がすでに来ていたのをヤヨイは知らなかった。ボーっとし過ぎていて気付かなかったのだろう。二人ともやはり呆然としていたが、カーツとヤヨイが上がって来たのを認めるや顔を上げた。二人とも顔に疲れが出ていた。無理もないと思った。たった半日の戦闘でそれぞれ30余名の小隊員のうちの六分の一ほどの損害を出していた。「詐欺師」の方が致命傷を受けた兵がいて被害が大きかった。

「やあ、ご苦労」

 カーツが声を掛け、四人は車座になった。

「ヴィッセルとエッケルトの具合はどうだ?」

 カードが得意なのを兵たちに揶揄われ「詐欺(いかさま)師」の小隊名を贈られたゼーバッハ少尉は力なく首を振った。

「ヴィッセル二等兵は腹を、エッケルトは頭をやられました。まだ意識は戻っていません。脈は辛うじてあるようですが、衛生兵の話では今夜が峠では、と・・・。ツィマーマン上等兵は出血も止まって今モルフィンを打たれて眠っています。他の兵たちの士気も下がってしまいました」

 座に重い空気が舞い降りた。

「まあ、今は兵を休ませることだ」

 カーツはゼーバッハ少尉の肩を叩いた。

「正直言いまして、やはり慢心があったのだと思います。反応が、休戦前とは段違いに違いました」

 ゼーバッハ少尉は両手で顔を覆った。

「慢心があったというなら小官もです」

 実家が鍛冶屋のハーゲンドルフ少尉が同僚を庇った。

「最初の擲弾筒攻撃で確かに敵の四分の一には打撃を与えていました。でもまさかそれだけの被害を受けてさらに突撃してくるなんて・・・。思ってもみませんでした」

 そう言って顔を伏せた。

「いや、責めているのではない。君たちは、よくやった」

 カーツは慰めるしかなかったかもしれない。

 ふと「鍛冶屋」が顔を上げた。

「でも、『マルス』が突っ込んでくれたおかげで退却できた。ありがとう、ヤヨイ。きみは二つの小隊を全滅から救ってくれた」

 実家が鍛冶屋のハーゲンドルフ少尉が目に涙さえ溜めて何度も頷いた。敵のあまりな頑強さに怖気づき、気弱になってしまっているのだろう。

「そうだ、その通りだな。オレたちにはアイゼネス・クロイツの『マルスの娘』がいたんだっけな」

「いいえそんな・・・。わたしも無我夢中だったので」

 ヤヨイにしても、あの内なる声が無かったらどうなっていたかわからない。そう答えておいた。

「その通りだとも!」

 ここ一番、カーツが声を励まして言った。

「おかげで戦略目標を達成できた。これで完全包囲は免れたわけだ。敵はあの東の土手を無視してこれ以上南進できない。側面を晒すことになるからな。今『でぶ』と『道化師』が土手沿いに塹壕を掘っている。我々は貴重な拠点を手に入れたぞ!」

 落ち込みかけた指揮官たちを鼓舞しようとしているのだ。だが、指揮官たるもの、マイナス要因も頭に入れておかねばならない。

「一方、天嶮を利用できた東に比べ西の『優等生』は苦戦しているようだ。西岸の市街地への敵の連絡を妨害するのは難しかったらしい。損害も君らより多かったようだ。ヨハンセン中尉には無理押しせずに引けと伝えたが・・・。

 機甲部隊も未だにアイホーを抜けずにいる。それどころか戦車も第十一軍団もだいぶ大きな損害を出したらしい。アイホーもナイグンも、どうも休戦前までの敵とは違うということを念頭に置かねばならなくなったようだな」

「まさか爆弾を抱いて突っ込んで来るとは思わなかったんです。『カミカゼ』と言うんでしたっけ? しかも、あの擲弾筒の攻撃を耐えて、ですからね。やつら、人間じゃない・・・」

「いいや、少尉。敵も人間だ。休戦交渉の間に何があったのかは知らんがな」

 カーツは冷静に戦闘を講評した。

「いささか窮鼠になっているのは認める。第一段階の擲弾攻撃で敵の三分の一ほどはやったのだ。それは事実だ。だが敵はその被害を顧みずに逆襲に転じてきたのだ。通常なら考えられぬが、それもまた事実だ」

「ナイグンがこれでは、アルムはもっと酷いのでしょうね」

「それが・・・」

 ヤヨイの問いにカーツが答えようとしたその時、

「アラート(alert)!」

 南を監視していたグレタが突然大声で叫び、蹲った。

「伏せろっ!」

 二階にいた四人の士官と二人の歩哨は皆一斉に床に伏せた。

 ボムッ、ボムボムッ! という遠い砲声に続いて、

 ぐわあーんっ・・・!

 家全体を揺るがすほどの凄まじい爆発が起き、二階の東南の一角が吹き飛んだ。

 壁の漆喰や柱が吹き飛ばされ、天井の土や埃が部屋の中に散乱したが、幸いにして屋根はなんとか持ちこたえた。

 頭に降り積もった埃を払って起き上がったのはハーゲンドルフ少尉だった。

「・・・みんな、大丈夫か」

「な、なんとか・・・」

「あー、耳が、なんかヘン・・・」

「お前何言ってるの? 全然聞こえない」

「詐欺師」のゼーバッハ少尉も、グレタももう一人の歩哨も、皆埃を払って起き上がった。

「でも、爆発の割に被害が小さかったような、気がするな・・・」

 崩れた壁の間からハーゲンドルフが周囲の拠点を確認した。

「煙が上がっているところもある。他も攻撃されたようだ。だが、ここが一番ひどそうだな」

 大丈夫ですか! 

 一階にいた「マルス」の兵たちがドカドカと上がって来た。

 彼らの顔を見て、指揮官たちはみな人心地がついた。

「この前のとは違って信管が鋭敏過ぎたんだろう。屋根か壁を掠っただけで起爆したんだろうな。おかげで南の市街の見晴らしが格段に良くなったぞ。ハハ・・・」

 カーツ大尉が言いそうなタフな言葉が、落ち込んでいたはずのゼーバッハ少尉から出た。

 ふと、ヤヨイは大隊長の姿を探した。

「・・・大尉は?」

 カーツは一人壁に凭れて虚空を見つめながら親指をしゃぶっていた。

「大隊長? カーツ大尉!」

 彼の肩を揺さぶった。だが、反応は、なかった。

 突然の砲撃の被害はやはり大きかった。ヤヨイはそれを、知った。


 


 


 

 指定されたクンカーの街の誰もいない一室で待った。凍り付いた部屋だったが木枯らしの吹きすさぶ外に比べればまだましだった。住民はいくさを避けて逃げ出したものらしかった。

 鋳物のストーブは冷えきっていて腹の中には質の悪い石炭の燃え滓が溜まっていた。それを掻き出し木の桶に入っている石炭をくべ直して火を点けた。タールの臭いが鼻をついた。それがようやくストーブの腹を温めだし掌に温もりを伝え始めたころ、使者は再びやって来た。やって来た時と同じ緑色の分厚い綿入れの外套を着ていた。

「我がドン一族は貴国との会談に応じる用意がある」

 使者はそう告げた。彼の茶色い毛の付いた大仰な帽子にはまだ粉雪が張り付いていた。

「では追って時を知らせる。場所はこの東の我が軍の宿営地。信号弾を上げたら来られよとお伝えあれ」

「わかった」

「ストーブを点けてしまった。消しておいてくれ」

「ふん」

 と、使者の男は言った。

「放っておけば、いずれ消える」

 リヨンは立ち上がった。

 宿営地に戻り、第二軍の司令部から平文でモールスを打った。

「マーキュリーより鷲の巣へ。

 イノシシは鷲の爪にかかった」

 それで彼の北の任務は終わった。

 ハットン中将に首尾を報告し司令部を辞した。来た時と同じように待たせていた偵察機に飛び乗って帰路についた。

 これでいい。

 これで少なくともチナ本国の主力は北への警戒のため南への増援を躊躇するだろう。あとはドンという豪族がどれだけ「ホネ」のある者達なのかによる。

 第二軍の一部の軍団が撤退を開始すれば、彼らもクンカー南に配置した軍の一部を撤収させ、南へ、チナ本国への移動を開始する。それが確認出来たら第二軍は全面的に軍を引き、元の国境の線まで下がることになっていた。元々そういう予定だった。北の第二軍は元の線を維持し、南の第三軍は大きく侵攻する。それにこのまま春を迎えれば北の野蛮人たちの勢力を警戒せねばならなくなる。帝国とドン一族の利害は必ず一致するはずだ。そしてドンにとっては目の上のタン瘤であったミン一族はチナ本国への影響力を失いすでに自領の防衛にかかりきりになっている。

 ドン一族がチナ本国にどれだけ迫れるか。チナの王に諫言して帝国への降伏を促すか、それともドンがチナを乗っ取るのか。

「ドンがどれだけホネのある者達か」

 それはそういう意味だった。

 そして、それが実現すれば少なくともアイホーとナイグンの空挺部隊への圧力は小さくなる。エアボーン部隊は救われるのだった。それがヤヨイを助けることに繋がる。

 リヨンはゴーグルを透かして右手に見えるチンメイ山脈のさらに南、そこからは見えるはずの無いナイグン橋のあたりに目を凝らした。

 今年の春、帝都の新兵訓練所で初めてヤヨイに会ってからもう半年が過ぎた。

 はじめは「可愛い子だな」としか思わなかった。だが、共に任務に当たるにつれ、彼女の美しい外見とは裏腹な非凡な戦闘能力に惹きこまれた。天空を飛ぶ白馬に跨り、煌めく甲冑に身を包み、ブルネットの髪をなびかせ、鋭い剣を振りかざす。ワーグナーの楽劇に出て来るワルキューレのように大空を縦横無尽に飛翔する美しい戦士。リヨンは、そんなヤヨイのイメージにずっと囚われていた。

 それだけに彼女が偵察部隊の兵と恋仲になっていたのはショックだった。ミカサの任務を終えた彼女に勇気を振り絞ってそれを打ち明けた。その時の彼女の素っ気ない反応もまた彼を悩ませた。そして今回も、任務とはいえ敵地のど真ん中にパラシュートで舞い降りるために彼女は行ってしまった。心配するリヨンになど一顧だに与えもせずに。

 どうしたらヤヨイはぼくに振り向いてくれるんだろう。

 ああ、もっと速く飛ばんのかな、この飛行機!

 思わず防寒グラブをした手で機体の縁を叩いた。

「どうしました、中尉!」

 副操縦士が後ろを振り返って怒鳴った。

「いや、蚊がいたような気がしたから!」

「蚊? あっはっは! ここは四千メートルの空の上ですしもうすぐ冬ですよ、中尉」

「きっと、任務を終えられてホッとされたんでしょうな」

 と、機長が言った。

 

 飛行場からクィリナリスに直行した。

「只今戻りました」

「うむ。首尾よくいったようだな。少し前に統合参謀本部から連絡があった」

 オフィスのウリル少将に復命すると、飛行機で考えていた一句を口にした。

「閣下、十日ほど休暇をいただけませんか」

「かまわん」

 ウリル少将はデスクから顔も上げずに言った。

「十日と言わず、ひと月ぐらい休んで来い。年が明けたら出て来い」

 とも言った。長年仕えているから、それが死線を超えた任務を成し遂げたリヨンに対する最大級の温情であることはわかった。

「東でも南でも北でも帝都でもいい。骨を休めて来い。ただし、西に行ってはいかん」

「・・・なぜですか」

 少将はやっと顔を上げた。

「今のお前はなにをしでかすかわからんからだ」

「休暇中に何をしようと、小官の自由だと思います」

「なんだと!」

「雑役でもなんでもいいです。第三軍に行かせてください。役に立ちたいのです」

「いかんと言ったら、いかん!」

「お言葉ですが、行きます」

 リヨンは初めてボスの意に逆らった。

「この、大馬鹿者めが!」

 そう吐き捨てて、ウリル少将は電話を取った。

「・・・ああ、私だ。第三軍の近衛戦車師団宛ての電文がある。取りに来てくれ」

 閣下は電話を切った。

「お前に機甲部隊のフロックス少将の司令部で連絡将校の任務を与える。勝手にウロチョロされるよりは、いいからな」

「ありがとうございます、閣下!」

「・・・ったく。この、愚か者めが!」

 ウリル少将は額に手を当てて、ボヤいた。
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