明日の君へ

再び来るサヨナラを

瑠璃 [あれから、どれだけ時が経ったのだろう。]

[あれから、何度、日が経ったのだろう。]

悟 [２度も、娘を失う事になるとは、AIなら、機械なら、長く生きられると思ってたのに。]

[形ある物、いつかは跡形もなくこの世からなくなるんだ。多くは人の記憶に残らない。]

優奈 [ 私のお姉ちゃん。私と同じ体で、私と同じ血が流れていた、。機械だって、AIにだって、痛みもあるし、感情もある。
別れは辛いし、会いたいと思う。]

私達は、後どれくらい、同じ時間を過ごせるのだろう。

悟「なんで、親の俺より２度も、先に行ってしまったんだ。]
[失った物は２度と元には戻らない。」

「後悔するくらないなら、やらなければ良かった。後悔するくらないなら、、そう何度も自分に言い聞かせてた。」

「愛奈はもう居ない。」

優奈「後悔するくらないなら、好きになんて、ならなければ良かった。後悔するくらないなら。生まれて来なければ良かった。」

「そうやって、私は自分自身を壊して行く。」

                          数ヶ月後


幸人「この世に、理想郷なんてない。夢を叶えるために動いたって、叶う事なんて。ほとんどない。動かなければ失敗なんてしない。ただ成功もしない。」

「この世にもし、理想郷や。夢物語があるのだとしたら。神様はどれだけ残酷なのだろう。しかし、僕らは何度も願う。」

別れに言葉はいらない、いずれ来る別れの日に、何を願うのか。何度も挫けそうになるだろう。

手を伸ばせば届くはずなのに。もう会えないのだろか、いずれ叶えてみせる。

                  再び来る再開を