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出会い〜恋人になるまで
嬉しい涙
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久しぶりに会ったしのは、相変わらずかわいらしい顔をしていた。
俺と違って、健康的な生活を続けているのだろう。
一週間、という期日を破られることは、なんとなくわかっていた。
もしかすると、もう戻ってこない、とも。
でも、俺はそうされても文句を言えないほどの酷いことをした。
だから、仕方がない。
そう思っていた矢先、しのの兄と名乗る男が現れた。
しのほどではないが、こちらもスラッとした美形だ。
その男はしのの近況を、再開するまでの一週間毎日教えてくれた。
今日はハンバーグを作ってくれただとか、今日は週一の大掃除を手伝わせてくれただとか…。
正直、嫉妬する。
嫉妬なんてしている場合ではないが、しのが元気に暮らしていると知った今、もうあの数週間のような不安はない。
とりあえず、その男に言われたように部屋を綺麗にした。
しのほどではないが、ゴミを捨て、洗濯をした。
もう、あんな過ちは犯したくない。
そう思っていた。
でも、結局こうだ。
せっかく会えたというのに、拒絶された。
戻れないと、言われてしまった。
追ってきたしのの兄に慰められる。
子供に戻ったみたいだ。
「ほら、あれでも驚いてるからさ、ね…。
またちゃんと話し合ってみようか…」
「でも…俺はああ言われても仕方がないと思います。
それだけしのを傷つけてしまった」
もう終わりだ。
しのとの暮らしは人生で一番幸せだった。
本当は、もっとちゃんと大切にしたかった。
愛してると、伝えたかった。
「…榊さんっ!」
突然、後ろから抱きつかれた。
俺も、しのの兄も驚いて固まっている。
「ごめん、榊さん…。
あの言い方はずるかった。何も言わずに手紙だけ残して出ていったのも、ごめん…
でも俺、どうしても榊さんに言いたいことがあって…」
しのの兄は何かを察したのか、先部屋戻っとくね、と言い残しマンションに戻ってしまった。
「えっと…とりあえず公園でも行く?」
しのは、俺の手を引いて公園まで案内してくれた。
先程とは、全く違った態度だ。
「それで、しの…話って」
「あ、それだけどね、まず…」
しのは、俺に抱かれるのは不本意だったこと、それでも抱かせてくれたのは見放されたくなかったからだということを話した。
確かに、あの状況でそうしない選択肢はなかったのだろう。
「でも、本当はね。
榊さんとちゃんと恋愛がしたかった。
セックスが嫌だったんじゃない。
あの頃のお客さんと、榊さんが同じみたいで…それが嫌だった。
ちゃんと、恋人同士になりたかった…」
コツン、と肩に頭を乗せてくる。
かわいい。
いつものしのだ。
「そうか。俺もあの時はおかしくなってた。
他のやつに抱かれたと思うと、気が狂いそうだった。
でもそれは、俺もしのと同じ気持ちだったからだ。
そこに間違いはない」
しのを見ると、泣いている。
でも、悲しいようには見えない。
「そっか…そうなんだ…よかった、もう榊さんに会えないって…思った…。
さっきはびっくりして、あんなこと言っちゃってごめんね」
ぎゅ、と抱きつかれる。
しのの嬉しい涙が、俺の服に染み込んでいく。
「…しの、ずっと一緒にいてほしい。
もう俺から離れるな」
「うん、うんっ…ずっと一緒がいい」
俺と違って、健康的な生活を続けているのだろう。
一週間、という期日を破られることは、なんとなくわかっていた。
もしかすると、もう戻ってこない、とも。
でも、俺はそうされても文句を言えないほどの酷いことをした。
だから、仕方がない。
そう思っていた矢先、しのの兄と名乗る男が現れた。
しのほどではないが、こちらもスラッとした美形だ。
その男はしのの近況を、再開するまでの一週間毎日教えてくれた。
今日はハンバーグを作ってくれただとか、今日は週一の大掃除を手伝わせてくれただとか…。
正直、嫉妬する。
嫉妬なんてしている場合ではないが、しのが元気に暮らしていると知った今、もうあの数週間のような不安はない。
とりあえず、その男に言われたように部屋を綺麗にした。
しのほどではないが、ゴミを捨て、洗濯をした。
もう、あんな過ちは犯したくない。
そう思っていた。
でも、結局こうだ。
せっかく会えたというのに、拒絶された。
戻れないと、言われてしまった。
追ってきたしのの兄に慰められる。
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「ほら、あれでも驚いてるからさ、ね…。
またちゃんと話し合ってみようか…」
「でも…俺はああ言われても仕方がないと思います。
それだけしのを傷つけてしまった」
もう終わりだ。
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本当は、もっとちゃんと大切にしたかった。
愛してると、伝えたかった。
「…榊さんっ!」
突然、後ろから抱きつかれた。
俺も、しのの兄も驚いて固まっている。
「ごめん、榊さん…。
あの言い方はずるかった。何も言わずに手紙だけ残して出ていったのも、ごめん…
でも俺、どうしても榊さんに言いたいことがあって…」
しのの兄は何かを察したのか、先部屋戻っとくね、と言い残しマンションに戻ってしまった。
「えっと…とりあえず公園でも行く?」
しのは、俺の手を引いて公園まで案内してくれた。
先程とは、全く違った態度だ。
「それで、しの…話って」
「あ、それだけどね、まず…」
しのは、俺に抱かれるのは不本意だったこと、それでも抱かせてくれたのは見放されたくなかったからだということを話した。
確かに、あの状況でそうしない選択肢はなかったのだろう。
「でも、本当はね。
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セックスが嫌だったんじゃない。
あの頃のお客さんと、榊さんが同じみたいで…それが嫌だった。
ちゃんと、恋人同士になりたかった…」
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でもそれは、俺もしのと同じ気持ちだったからだ。
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しのを見ると、泣いている。
でも、悲しいようには見えない。
「そっか…そうなんだ…よかった、もう榊さんに会えないって…思った…。
さっきはびっくりして、あんなこと言っちゃってごめんね」
ぎゅ、と抱きつかれる。
しのの嬉しい涙が、俺の服に染み込んでいく。
「…しの、ずっと一緒にいてほしい。
もう俺から離れるな」
「うん、うんっ…ずっと一緒がいい」
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