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番外編、〇〇とゆい
ままとゆい
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※今回の唯は一歳半~二歳いかないくらいを想像してください。
「ゆい~そろそろ起きますよ~」
唯の母親、花嶺零は毎朝洗濯が干し終わると同時に唯を起こす。
父親の圭吾はとっくに仕事へ行っているので、平日の昼間は唯と零だけだ。
「まぁま」
「なぁに」
「まぁま」
「はぁい」
ままがだいすきな唯は、こうして毎朝目覚めるたびにきゃっきゃと喜ぶ。
きっと頭の中では、
「ままだ~!!!今日もかわいい~!!!!!僕のまま~だいすき!!!!!」
と言葉にならない感情で溢れているのだろう。
唯は零に抱っこされてリビングに連れていかれ、
赤ちゃん用の椅子に座った。
零は離乳食を作り、それを食べさせる。
わかめを混ぜ込んだご飯を唯の一口サイズに丸めたものや、小さく刻んだバナナ。
そして、唯のだいすきなままの母乳だ。
卒乳が近いので少しずつ与える回数を減らしているが、この調子だと二歳の誕生日に卒乳できるか心配だ。
というのも、唯は零の睡眠中、勝手に服を捲り、
勝手に乳を飲む。
まるでドリンクバーだ。
ゲップもさせないといけないが、唯は零の乳を飲み終わると、慣れた様子でゲップをする。
圭吾はその一連の流れを初めて見た時、
とても感心して動画に収めた。
(これは見つかると零に怒られそうなので、圭吾だけの秘密だ。)
朝食が終わったら、零がお皿を洗っている間、
唯はテレビを見せてもらえる。
わんにゃんワールドという、唯のお気に入りの番組が丁度やっている時間なので、唯をソファーに座らせ、零は黙々と家事を済ませた。
さて、零の家事が終わると、唯のだいすきなお散歩の時間だ。
日に焼けないよう、零は日焼け止めを自分と唯に塗り込み、熱中症対策に帽子を被らせる。
ベビーカーに乗せ、出発だ。
ベビーカーの荷物入れには、唯がぐずった時用の赤ちゃんせんべいや、おむつ替えセット、そして着替えもある。
飲み物は唯に水筒をぶらさげ、
好きな時に飲めるようにしている。
柔らかいシリコン素材のストローがついている、かわいい水筒だ。
いつものお散歩コースは3パターンあり、
1つは駅の方まで行くコース、もう1つは少し遠いパン屋さんまで行くコース、最後の1つは公園までの短いコースだ。
今日は明日の朝食べる食パンを買うため、
パン屋さんコースで行くことに。
眩しい陽射しの中、零は唯とおしゃべりしながら歩く。
「まぁま」
「ん~?」
「あれなあに」
唯が指す方向には、たくさんの黄色い花が咲いている。
「きれいだね、あれは向日葵かな?大きいねえ」
その向日葵は零よりも高く、立派だ。
またしばらく歩いていると、今度は犬の散歩をする人に出会った。
「まま!わんわん!」
唯が犬に興奮し、きゃっきゃと喜んでいる。
犬に靴をぺろぺろされ、唯はご機嫌だ。
犬の飼い主さんにお礼を言って、またしばらくベビーカーを押しながら零は歩いた。
坂を上ったところに、そのパン屋がある。
ふー、と一息付き、店内へ入ると、女性店員に話しかけられる。
「あれ?唯くん!来てくれたの??」
女性店員は唯の前にしゃがみ、挨拶をしてくれる。
「今日はまた唯と朝の食パンを買いに来たんです、
ここのパン、美味しいですから」
そう、ここは唯を妊娠していた時、たまたま入ったあのパン屋さんなのだ。
少し遠いけれど、唯も圭吾も零も、ここのパンが一番すきだ。
ふわふわと雲のように柔らかく、しっとりとしている。
バターの甘い香りがふわっと口の中に広がり、
それはそれは美味しい。
カフェスペースで唯とメロンパンを半分こし、
唯は牛乳、零はアイスミルクティーを飲んだ。
そして、明日のおやつにスコーンも買う。
食パンは三斤買い、おまけにパンの耳をもらった。
ここのパンは耳まで美味しいと評判で、零もとても気に入っている。
パン耳はサンドイッチを作る時に切ったもので、一袋30円で売られている。
零と唯は常連なので、こうしておまけを貰うことがあり、有難く頂いたパン耳は多めのバターでカリカリにし、砂糖をまぶしてラスク風にする。
女性店員にお礼を言い、お店を出ると、外はやや涼しくなっていた。
夕飯の買い物をして、帰宅する。
唯はちょっと遅めの昼寝をするため寝室へ連れて行き、零は夕飯の支度をする。
今夜は餃子がいいと圭吾からリクエストがあったので、餃子のタネを作り、皮に包む。
零はこういう地味な作業がたのしくて、
沢山作ってしまった。
今夜食べない分はタッパーに入れて冷凍しておく。
あとは圭吾からの連絡を待つだけなので、
洗濯物を取り込み、圭吾のYシャツにアイロンをかける。
それが終わると掃除を始め、お風呂を洗ってあとは沸かすだけの状態にした。
ピロン、と零のスマホが鳴り、圭吾がもうすぐ帰ってくるということなので、
すぐに炒飯を作り始める。
材料はもう用意してあるので、炒めるのみ。
唯のすきな卵スープも作り、
圭吾が帰ってきた。
「おかえりなさい~」
圭吾から鞄を受け取り、スーツも脱がせる。
圭吾は手を洗い、零にぎゅーっと抱きついた後、
寝室へ向かう。
「ゆい~ただいま~」
「ぱぁぱ」
寝起き早々天使な息子に、圭吾はため息を漏らす。
「はあ…なんでこんなにかわいいんだろうね…
零がままだからだね…」
まだ眠そうにしている息子を抱き上げ、
リビングに連れて行く。
すると零は既に今日の夕飯をテーブルに並べていたので、あとは食べるだけだ。
圭吾は零の手作り餃子を絶賛し、ほとんど食べてしまった。
唯は餃子よりもままのおっぱいが飲みたいと泣くので仕方なく授乳した。
唯が卒乳できる日は、来るのだろうか。
________________
「ゆい~そろそろ起きますよ~」
唯の母親、花嶺零は毎朝洗濯が干し終わると同時に唯を起こす。
父親の圭吾はとっくに仕事へ行っているので、平日の昼間は唯と零だけだ。
「まぁま」
「なぁに」
「まぁま」
「はぁい」
ままがだいすきな唯は、こうして毎朝目覚めるたびにきゃっきゃと喜ぶ。
きっと頭の中では、
「ままだ~!!!今日もかわいい~!!!!!僕のまま~だいすき!!!!!」
と言葉にならない感情で溢れているのだろう。
唯は零に抱っこされてリビングに連れていかれ、
赤ちゃん用の椅子に座った。
零は離乳食を作り、それを食べさせる。
わかめを混ぜ込んだご飯を唯の一口サイズに丸めたものや、小さく刻んだバナナ。
そして、唯のだいすきなままの母乳だ。
卒乳が近いので少しずつ与える回数を減らしているが、この調子だと二歳の誕生日に卒乳できるか心配だ。
というのも、唯は零の睡眠中、勝手に服を捲り、
勝手に乳を飲む。
まるでドリンクバーだ。
ゲップもさせないといけないが、唯は零の乳を飲み終わると、慣れた様子でゲップをする。
圭吾はその一連の流れを初めて見た時、
とても感心して動画に収めた。
(これは見つかると零に怒られそうなので、圭吾だけの秘密だ。)
朝食が終わったら、零がお皿を洗っている間、
唯はテレビを見せてもらえる。
わんにゃんワールドという、唯のお気に入りの番組が丁度やっている時間なので、唯をソファーに座らせ、零は黙々と家事を済ませた。
さて、零の家事が終わると、唯のだいすきなお散歩の時間だ。
日に焼けないよう、零は日焼け止めを自分と唯に塗り込み、熱中症対策に帽子を被らせる。
ベビーカーに乗せ、出発だ。
ベビーカーの荷物入れには、唯がぐずった時用の赤ちゃんせんべいや、おむつ替えセット、そして着替えもある。
飲み物は唯に水筒をぶらさげ、
好きな時に飲めるようにしている。
柔らかいシリコン素材のストローがついている、かわいい水筒だ。
いつものお散歩コースは3パターンあり、
1つは駅の方まで行くコース、もう1つは少し遠いパン屋さんまで行くコース、最後の1つは公園までの短いコースだ。
今日は明日の朝食べる食パンを買うため、
パン屋さんコースで行くことに。
眩しい陽射しの中、零は唯とおしゃべりしながら歩く。
「まぁま」
「ん~?」
「あれなあに」
唯が指す方向には、たくさんの黄色い花が咲いている。
「きれいだね、あれは向日葵かな?大きいねえ」
その向日葵は零よりも高く、立派だ。
またしばらく歩いていると、今度は犬の散歩をする人に出会った。
「まま!わんわん!」
唯が犬に興奮し、きゃっきゃと喜んでいる。
犬に靴をぺろぺろされ、唯はご機嫌だ。
犬の飼い主さんにお礼を言って、またしばらくベビーカーを押しながら零は歩いた。
坂を上ったところに、そのパン屋がある。
ふー、と一息付き、店内へ入ると、女性店員に話しかけられる。
「あれ?唯くん!来てくれたの??」
女性店員は唯の前にしゃがみ、挨拶をしてくれる。
「今日はまた唯と朝の食パンを買いに来たんです、
ここのパン、美味しいですから」
そう、ここは唯を妊娠していた時、たまたま入ったあのパン屋さんなのだ。
少し遠いけれど、唯も圭吾も零も、ここのパンが一番すきだ。
ふわふわと雲のように柔らかく、しっとりとしている。
バターの甘い香りがふわっと口の中に広がり、
それはそれは美味しい。
カフェスペースで唯とメロンパンを半分こし、
唯は牛乳、零はアイスミルクティーを飲んだ。
そして、明日のおやつにスコーンも買う。
食パンは三斤買い、おまけにパンの耳をもらった。
ここのパンは耳まで美味しいと評判で、零もとても気に入っている。
パン耳はサンドイッチを作る時に切ったもので、一袋30円で売られている。
零と唯は常連なので、こうしておまけを貰うことがあり、有難く頂いたパン耳は多めのバターでカリカリにし、砂糖をまぶしてラスク風にする。
女性店員にお礼を言い、お店を出ると、外はやや涼しくなっていた。
夕飯の買い物をして、帰宅する。
唯はちょっと遅めの昼寝をするため寝室へ連れて行き、零は夕飯の支度をする。
今夜は餃子がいいと圭吾からリクエストがあったので、餃子のタネを作り、皮に包む。
零はこういう地味な作業がたのしくて、
沢山作ってしまった。
今夜食べない分はタッパーに入れて冷凍しておく。
あとは圭吾からの連絡を待つだけなので、
洗濯物を取り込み、圭吾のYシャツにアイロンをかける。
それが終わると掃除を始め、お風呂を洗ってあとは沸かすだけの状態にした。
ピロン、と零のスマホが鳴り、圭吾がもうすぐ帰ってくるということなので、
すぐに炒飯を作り始める。
材料はもう用意してあるので、炒めるのみ。
唯のすきな卵スープも作り、
圭吾が帰ってきた。
「おかえりなさい~」
圭吾から鞄を受け取り、スーツも脱がせる。
圭吾は手を洗い、零にぎゅーっと抱きついた後、
寝室へ向かう。
「ゆい~ただいま~」
「ぱぁぱ」
寝起き早々天使な息子に、圭吾はため息を漏らす。
「はあ…なんでこんなにかわいいんだろうね…
零がままだからだね…」
まだ眠そうにしている息子を抱き上げ、
リビングに連れて行く。
すると零は既に今日の夕飯をテーブルに並べていたので、あとは食べるだけだ。
圭吾は零の手作り餃子を絶賛し、ほとんど食べてしまった。
唯は餃子よりもままのおっぱいが飲みたいと泣くので仕方なく授乳した。
唯が卒乳できる日は、来るのだろうか。
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