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もしものふたり
デートの約束
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二人でカフェに行き、距離が縮まったあの日から、
特に何事もなく数週間が経っていた。
圭吾の仕事が忙しくなったのもあり、最近は少し雑談するのさえ難しいくらいだ。
そんなこんなでなかなかでかけることができなかったのだが、漸く仕事も一区切りついた。
『立花くんこんにちは。
急でごめんね、今週の日曜日空いてたりしませんか?』
緊張して文字を打つ手が少し汗ばんでいる。
何度かメールでやり取りをしたが、それでも誘うのには勇気がいる。
相手は大学生で忙しく、断られる可能性は高い。
それに、急な誘いは嫌がられるかもしれない。
圭吾はそんなことをぐるぐると考え、
ぐるぐると考えている間に返信が来た。
『花嶺さん、お久しぶりです。
日曜日ですね、特に予定は無いので空いてます!』
文末のビックリマークだけで、相手が嫌に思っていないのが伝わる。
そんな些細なことまで気にしてしまうほど、
圭吾は零を特別に思っていた。
日曜日、圭吾は目が覚めるとすぐに支度を始めた。
コーヒーを入れ、食パンを焼く。
その間にフライパンで目玉焼きを作り、
レタスを食べる分だけ洗っておいた。
食パンが焼けたら、裏柄の中心に包丁で切れ目を入れ、表側に具材を挟む。
それを食べながらコーヒーを飲むのが、
圭吾の休日の朝だ。
普段はここから本を読んだり駅前までふらっと行ってみたり、だらだら過ごす。
だが今日は念願の零とのデートなので、早速服を着替えることにした。
___________________
二人をどこに行かせるか、まだ決めていません。
さて、どこへ行くのやら…
特に何事もなく数週間が経っていた。
圭吾の仕事が忙しくなったのもあり、最近は少し雑談するのさえ難しいくらいだ。
そんなこんなでなかなかでかけることができなかったのだが、漸く仕事も一区切りついた。
『立花くんこんにちは。
急でごめんね、今週の日曜日空いてたりしませんか?』
緊張して文字を打つ手が少し汗ばんでいる。
何度かメールでやり取りをしたが、それでも誘うのには勇気がいる。
相手は大学生で忙しく、断られる可能性は高い。
それに、急な誘いは嫌がられるかもしれない。
圭吾はそんなことをぐるぐると考え、
ぐるぐると考えている間に返信が来た。
『花嶺さん、お久しぶりです。
日曜日ですね、特に予定は無いので空いてます!』
文末のビックリマークだけで、相手が嫌に思っていないのが伝わる。
そんな些細なことまで気にしてしまうほど、
圭吾は零を特別に思っていた。
日曜日、圭吾は目が覚めるとすぐに支度を始めた。
コーヒーを入れ、食パンを焼く。
その間にフライパンで目玉焼きを作り、
レタスを食べる分だけ洗っておいた。
食パンが焼けたら、裏柄の中心に包丁で切れ目を入れ、表側に具材を挟む。
それを食べながらコーヒーを飲むのが、
圭吾の休日の朝だ。
普段はここから本を読んだり駅前までふらっと行ってみたり、だらだら過ごす。
だが今日は念願の零とのデートなので、早速服を着替えることにした。
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二人をどこに行かせるか、まだ決めていません。
さて、どこへ行くのやら…
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