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もしものふたり
好きな人との子どもを
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※もしものふたり の世界線です。
更新してもどこの章にあるか分かりにくいかな、と最新話だけ一番下に来るよう分けましたが、色々と分かりにくくてすみません。
_________
「あ、あそこのお店見たいです」
零は圭吾の隣を歩きながら、色々なお店をまわる。
小物を買ったり服を買ったり、楽しそうだ。
「そろそろお昼にする?」
圭吾が提案すると、零はふと我に返ったようで、
「あれ、もうそんな時間ですか…?
すみません、僕ばかりお店決めちゃって…」
と申し訳なさそうにする零。
圭吾はテンション上がってる立花くんを見れたから満足、と余裕の顔だ。
大きなデパートなので色々お店があるが、
最終的には圭吾の好きなパンケーキのお店に入る。
「へえ、苺とかバナナとか…色々トッピングがあるんですね」
二人の入った店では、好きなトッピングが選べる。
何種類かのフルーツと、お惣菜パンケーキというなにやら新しいものまである。
「甘いものにしょっぱいもの、意外と合いますよね」
零はお惣菜のトッピングから、ツナマヨとハム、それからレタスを選んだ。
圭吾は甘党なので、生クリームと苺、そしてチョコソースを選ぶ。
それぞれが運ばれてきたパンケーキに自分でトッピングする形なので、好きなものを好きなだけ乗せられるという楽しさがある。
「こういうとこ、将来子どもができたら一緒に楽しめそうですね」
零の何気ない一言で、圭吾の心は飛び跳ねる。
立花くんも子ども欲しいんだな、と。
「…立花くんって、その」
前々から噂には聞いていた。
立花零は子どもが産める男性なのだと。
珍しくはあるが、驚きはしなかった。
零は男性とは思えないほど綺麗な顔立ちで、華奢で、本当に美しい。
子どもを産める男性は通常より女性ホルモンが多いため、中性的な見た目になることが多い。
零もそれは例外でなく、一際目の引く容貌をしていた。
圭吾が惚れたのも、それがきっかけである。
「あ、そうですよね、知ってますよね…」
零が俯く。
「ごめん、いきなりそんなこと聞くなんて失礼だったよね…」
二人の間に沈黙が流れる。
そして、その沈黙を破ったのは零だった。
「変な話ですけど、聞いてくれますか?」
圭吾は黙って頷いた。
「僕、自分が赤ちゃんを産めるってこと、すごく嬉しいんです。
一部の人達は男のくせに気持ち悪いって思ってるみたいですけど」
確かに、そう思って批判する輩は一定数いる。
「でも僕、好きな人の子を産めるってすごく素敵だなって思ってます。
もちろん男性としての機能もあるので、
女性と子どもを作ることだってできます」
「そうだね」
「僕、今すごく好きな人がいて、男性なんですけど…。
いつかその人との子どもを産んで、幸せに暮らせたらなって思ってるんです」
変な話ですね、と零は笑った。
その笑顔が綺麗で、だけど好きな男がいるんだと、圭吾は少し悲しい気持ちになった。
____________
圭吾は好奇心のせいでデリカシーがない男になってますね。
零が優しくなければ今すぐパンケーキで顔面を潰されてました。
まだまだ続きます。
更新してもどこの章にあるか分かりにくいかな、と最新話だけ一番下に来るよう分けましたが、色々と分かりにくくてすみません。
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「あ、あそこのお店見たいです」
零は圭吾の隣を歩きながら、色々なお店をまわる。
小物を買ったり服を買ったり、楽しそうだ。
「そろそろお昼にする?」
圭吾が提案すると、零はふと我に返ったようで、
「あれ、もうそんな時間ですか…?
すみません、僕ばかりお店決めちゃって…」
と申し訳なさそうにする零。
圭吾はテンション上がってる立花くんを見れたから満足、と余裕の顔だ。
大きなデパートなので色々お店があるが、
最終的には圭吾の好きなパンケーキのお店に入る。
「へえ、苺とかバナナとか…色々トッピングがあるんですね」
二人の入った店では、好きなトッピングが選べる。
何種類かのフルーツと、お惣菜パンケーキというなにやら新しいものまである。
「甘いものにしょっぱいもの、意外と合いますよね」
零はお惣菜のトッピングから、ツナマヨとハム、それからレタスを選んだ。
圭吾は甘党なので、生クリームと苺、そしてチョコソースを選ぶ。
それぞれが運ばれてきたパンケーキに自分でトッピングする形なので、好きなものを好きなだけ乗せられるという楽しさがある。
「こういうとこ、将来子どもができたら一緒に楽しめそうですね」
零の何気ない一言で、圭吾の心は飛び跳ねる。
立花くんも子ども欲しいんだな、と。
「…立花くんって、その」
前々から噂には聞いていた。
立花零は子どもが産める男性なのだと。
珍しくはあるが、驚きはしなかった。
零は男性とは思えないほど綺麗な顔立ちで、華奢で、本当に美しい。
子どもを産める男性は通常より女性ホルモンが多いため、中性的な見た目になることが多い。
零もそれは例外でなく、一際目の引く容貌をしていた。
圭吾が惚れたのも、それがきっかけである。
「あ、そうですよね、知ってますよね…」
零が俯く。
「ごめん、いきなりそんなこと聞くなんて失礼だったよね…」
二人の間に沈黙が流れる。
そして、その沈黙を破ったのは零だった。
「変な話ですけど、聞いてくれますか?」
圭吾は黙って頷いた。
「僕、自分が赤ちゃんを産めるってこと、すごく嬉しいんです。
一部の人達は男のくせに気持ち悪いって思ってるみたいですけど」
確かに、そう思って批判する輩は一定数いる。
「でも僕、好きな人の子を産めるってすごく素敵だなって思ってます。
もちろん男性としての機能もあるので、
女性と子どもを作ることだってできます」
「そうだね」
「僕、今すごく好きな人がいて、男性なんですけど…。
いつかその人との子どもを産んで、幸せに暮らせたらなって思ってるんです」
変な話ですね、と零は笑った。
その笑顔が綺麗で、だけど好きな男がいるんだと、圭吾は少し悲しい気持ちになった。
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圭吾は好奇心のせいでデリカシーがない男になってますね。
零が優しくなければ今すぐパンケーキで顔面を潰されてました。
まだまだ続きます。
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