24 / 47
本編
みんなで楽しくお風呂屋さん
しおりを挟む
「ぷかぷか~」
涼介と陽日は、2人で仲良くお風呂に浮かんでいる。
夕方、お風呂の順番はどうしようかと話していたところ、
「この人数だと時間かかるし、みんなで銭湯行こうよ」
と次男の啓太が提案し、全員で近所のスーパー銭湯に来た。
母親と長女の舞は2人で女湯に行き、それ以外の全員で男湯に入っている。
「涼介くんバタ足できるー?」
6歳の陽日が背もたれに座って足をバタバタと動かし、それを涼介に見せた。
「こら、ここはプールじゃないからダメだよ」
すかさず啓太が止めに入り、拗ねた陽日が林田に慰められに行った。
「ふふ、まだまだはるくんも甘えん坊だね」
林田の膝の上でぎゅ、と抱きついて甘える陽日を見て、啓太が呆れたようにため息をついた。
「兄ちゃんと母さんにだけだよ、俺と舞には反抗してくるからね」
お調子者な三男は、ぷく、と頬を膨らませて啓太に威嚇した。
そして、傍で林田と陽日の様子を見ていた涼介が寂しそうに
「ママ…」
と呼ぶ。
「ん?涼介くんも抱っこしようか、おいで」
林田が手を広げると、嬉しそうに陽日の横に入った。
啓太は甘える2人を見て、小さい頃のことを思い出す。
林田が小学6年生の時に生まれた啓太は、舞が生まれるまで4年間兄を独り占めしていた。
どこへ行くにも兄の後をついてまわり、初めての弟に小学校が終わるとダッシュで帰宅して遊びにも行かず啓太を眺めていた林田にそれはそれは可愛がられ。
抱っこもたくさんしてもらったし、おやつも分けてもらった。
寝る時はかならず一緒の布団に入り、お風呂で頭を洗ってもらう。
大好きな兄にそうしてもらった日々を思い出すと、なんだか寂しい気持ちになった。
大学を出ると同時に家を出て、それからは数ヶ月に1回しか会えなくなった。
ほぼ長男のような気持ちで、毎日妹と弟の面倒を見ている。
「啓太も昔はこうやってぎゅーするの好きだったよね、それが今は俺より大きくなったなんて」
林田はそんな啓太の気持ちに気がつき、
「抱っこはできないけど、頭撫でるくらいならしてもいい?」
と言って片腕で2人を支えて啓太の頭を撫でた。
啓太は涙が出そうになるのを堪え、久しぶりに弟として可愛がられる気持ちを思い出す。
何年経っても温かい林田の手を、きっといつまでも忘れないのだ。
お風呂から上がると、先に出て着替えを済ませた舞が母親の横でコーヒー牛乳を飲んでいた。
「洸希たちも飲みな~」
母親は全員分のコーヒー牛乳と、陽日と涼介の牛乳を買ってくれる。
「ありがとうございます、いただきます」
全員分自分で払おうと思っていた西條は、申し訳なく思ったがありがたくいただくことにした。
瓶を開け、ごくごくと喉に流し込む。
涼介と陽日がちょこん、と木の椅子に並んで飲む姿を写真におさめる。
2人は口の周りを白くさせ、
「ぷは~」
と言ってみんなを笑わせた。
帰りは暖まって眠気に負けた陽日と涼介を、西條と啓太が抱っこして夜道を歩いた。
林田は舞と手を繋ぎ、舞は嬉しそうにスキップをしている。
その様子を、1歩後ろで母親が目を細めて眺めていた。
涼介と陽日は、2人で仲良くお風呂に浮かんでいる。
夕方、お風呂の順番はどうしようかと話していたところ、
「この人数だと時間かかるし、みんなで銭湯行こうよ」
と次男の啓太が提案し、全員で近所のスーパー銭湯に来た。
母親と長女の舞は2人で女湯に行き、それ以外の全員で男湯に入っている。
「涼介くんバタ足できるー?」
6歳の陽日が背もたれに座って足をバタバタと動かし、それを涼介に見せた。
「こら、ここはプールじゃないからダメだよ」
すかさず啓太が止めに入り、拗ねた陽日が林田に慰められに行った。
「ふふ、まだまだはるくんも甘えん坊だね」
林田の膝の上でぎゅ、と抱きついて甘える陽日を見て、啓太が呆れたようにため息をついた。
「兄ちゃんと母さんにだけだよ、俺と舞には反抗してくるからね」
お調子者な三男は、ぷく、と頬を膨らませて啓太に威嚇した。
そして、傍で林田と陽日の様子を見ていた涼介が寂しそうに
「ママ…」
と呼ぶ。
「ん?涼介くんも抱っこしようか、おいで」
林田が手を広げると、嬉しそうに陽日の横に入った。
啓太は甘える2人を見て、小さい頃のことを思い出す。
林田が小学6年生の時に生まれた啓太は、舞が生まれるまで4年間兄を独り占めしていた。
どこへ行くにも兄の後をついてまわり、初めての弟に小学校が終わるとダッシュで帰宅して遊びにも行かず啓太を眺めていた林田にそれはそれは可愛がられ。
抱っこもたくさんしてもらったし、おやつも分けてもらった。
寝る時はかならず一緒の布団に入り、お風呂で頭を洗ってもらう。
大好きな兄にそうしてもらった日々を思い出すと、なんだか寂しい気持ちになった。
大学を出ると同時に家を出て、それからは数ヶ月に1回しか会えなくなった。
ほぼ長男のような気持ちで、毎日妹と弟の面倒を見ている。
「啓太も昔はこうやってぎゅーするの好きだったよね、それが今は俺より大きくなったなんて」
林田はそんな啓太の気持ちに気がつき、
「抱っこはできないけど、頭撫でるくらいならしてもいい?」
と言って片腕で2人を支えて啓太の頭を撫でた。
啓太は涙が出そうになるのを堪え、久しぶりに弟として可愛がられる気持ちを思い出す。
何年経っても温かい林田の手を、きっといつまでも忘れないのだ。
お風呂から上がると、先に出て着替えを済ませた舞が母親の横でコーヒー牛乳を飲んでいた。
「洸希たちも飲みな~」
母親は全員分のコーヒー牛乳と、陽日と涼介の牛乳を買ってくれる。
「ありがとうございます、いただきます」
全員分自分で払おうと思っていた西條は、申し訳なく思ったがありがたくいただくことにした。
瓶を開け、ごくごくと喉に流し込む。
涼介と陽日がちょこん、と木の椅子に並んで飲む姿を写真におさめる。
2人は口の周りを白くさせ、
「ぷは~」
と言ってみんなを笑わせた。
帰りは暖まって眠気に負けた陽日と涼介を、西條と啓太が抱っこして夜道を歩いた。
林田は舞と手を繋ぎ、舞は嬉しそうにスキップをしている。
その様子を、1歩後ろで母親が目を細めて眺めていた。
40
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる