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アカデミー飛び級計画
しおりを挟むローズが言っていたアカデミー。
寝る時間に当たり前のように私の部屋にいるユーリスは、私が寝入るまでベッド横で見守らなければ気が済まないらしい。よっぽど頼まなくては先に寝てくれないのでもう諦めたけど、そんな彼はもう11歳で、12歳からというのが事実なら、来年にはもう入学するということだろう。
そんな話全く聞いていなかったけれど、例外なく通わなくてはならないのだろうか。
「ティナ、どうした?」
私が寝ずに見上げていたのに気づいたユーリスが私の頬を撫でる。
「お兄様は来年アカデミーって所に行くの?」
「!」
アカデミーという言葉に驚いたユーリスだったけど、いつまでも隠せないな、と呟いたあと頷いた。
「うん。行かなくても勉強や剣術も人よりできる自信はある。けど、今後この領地を栄えさせる為に、しっかり横の繋がりも作らなくてはいけないって言われてさ。」
「そう…」
「将来、ティナを苦労させない為なんだ…ティナと離れるのが辛くて言い出せなくて、ごめん。」
しゅん、としてしまったユーリスは、どうやら私を理由にアカデミー行きを説得された様子である。
まあ、人との繋がりは大事だと私も思うし、行った方がいいとは思うけど、問題はローズである。現在私が7歳で、ユーリスが11歳、ローズが10歳。
アカデミーは6年制の宿舎制度であるらしく、アカデミーの中で起こったことは外部に伝わりにくい。手助けすると約束したけれど、ローズやユーリスが入学してから大分遅くなって私が入学になるとなると、ローズを見守れないのでは?ということは…
「安心して、ティナは行かなくていいからな?だからオレがアカデミーから帰ってきたらけっ、」
「私も行くよ!アカデミー。」
「えっ、」
「ローズと一緒に行く!」
「ティナ、アカデミーは12歳か、ら…いや待てよ…?」
結論→歳なんて関係ない。早く入学しちゃえばいいじゃない!
飛び級よ飛び級!つまり12歳でなくとも12歳くらいの知識等があればいいんでしょ!ってことで、ユーリスを利用させてもらう事にしました。何せユーリス賢いし、こう言えば分かってくれるだろう。
ユーリスが私をアカデミーに行かせたくないのは、ユーリスが入学してからと卒業してからの何年か私と離れたくないと思ってくれているからで、私がローズと一緒に入学となればその間が狭まるし反対しないだろうと思うし、何しろ…
「ティナは天才だし、年齢なんて…それにオレがアカデミーにいる間はオレが守ってあげられる…宿舎の2人部屋も今日のあの様子の侯爵令嬢なら…うん。」
そう。頭の回転が早いわユーリス。どうやらユーリスの様子からして飛び級制度はない様子だが、彼を味方につけると良いことは、パパへの説得がしやすい。これに限る。
飛び級制度がないなら作ればいい。誰が?パパがよ。
その辺のことはまだ勉強できていないけど、パパがすごく重要な立場の人だということは分かっているし、ローズと一緒に入学したい!ってなったらローズもきっと賛成してくれる気はするので、パパとフラメリア侯爵が手を結べば難しいことではない。多分。
「お兄様、パパに一緒に頼んでくれる?」
「…!もちろん。ティナがオレと離れたくないって思ってくれてるの、嬉しい。」
ユーリスの頭で考えがまとまったであろう瞬間に上半身を起こし、ユーリスを見上げると、感極まった様子で勢いよく抱きしめられて、うっ、と声が出た。すりすりと頬ずりされて、え、私そう言ったっけ?と思わなくもないが、利用した時点で流石にもうこれがただのシスコンでは無いことは気づいていた。
自意識過剰かと思いたくないので気づかないふりをしていたけど、こうステータスに点滅されて、見ろ!と言わんばかりのことされたらお手上げである。
もちろんユーリスの事は嫌いではないし、結婚してもいいとは思っているけど、ユーリスも色んな人を見てから決めて欲しいとは思っている。アカデミーでいい出会いがあるといいね。
〘 称号:ハルティナの兄→ハルティナの虜
状態:魅了⬆ 興奮(性1)〙
※魅了⬆:上限突破されました。
※興奮(性):SEXへの欲求度合いです。
兄の称号無くなったってことは…うん。それにしても…SEXへの欲求はパワーワード過ぎない?この歳でそれとは気づいてないだろうけど、悟られるの嫌だろうな…。見えるのもなんか申し訳ないし、見えないように訓練して設定しよ。
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