ヒロインだと思ったらモブだったけど転生した悪役令嬢と仲良くやってます

はるのひなた

文字の大きさ
27 / 41

精霊さん 2

しおりを挟む
ハルティナ7歳ファーストキスを綺麗なお姉さん(精霊)に奪われる。
冷静に見出しっぽく考えてみてるけど、急すぎて頭が真っ白です。

「な、何を…」

「加護。ハルティナの中に私の魔力吹き込んでおいたから、いつでも呼んでいいよ!最近は暇してたからさ、ハルティナを助けてあげる!」

『初めて見たの!』

『誓いの口付けなの!』

にこにことはしゃぐ妖精さん達と満足そうなウンディーネさんに思わず口が空いてしまいそうになるが、わなわなと震えているユーリスのおかげで冷静さを取り戻してきた。

「つまり、ウンディーネさん、」

「ウンディーネでいいわよ!」

「ウンディーネ、私と契約したってことですか?」

「そう!その分ハルティナの魔力も貰ったけど、すごいね!どんどん力が溢れてくる。」

「溢れて…?」

「うん!普通は魔力を交換しても、属性や耐性が増えるだけで魔力の量は増えないんだけど、相性のいい魔力は混ざることで増えるの。」

「なるほど…?」

妖精さん達と同様、精霊は魔力について詳しそうで、レベルアップ願望のある私を助けてくれそうである。
しかし…

「ファーストキスだったのになぁ…」

「「「!?」」」

「な、なに?ファーストキスが私とじゃ不満だっていうの?」

慌てるウンディーネに素直に頷く。

「こういうのって、お互いが愛し合って同意あってのものだと思うんです。」

ふう、と頬に手をあてて憂いポーズ(7歳)をとってみると、王子様は真っ赤な顔をしてあ、愛…と言っていた。初心なのだろう。ユーリスは今のはキスに入らないから大丈夫だ、忘れようと慰めてくれている様子であり、当のウンディーネはわなわなと震えていた。
どう考えても強者の精霊であろうウンディーネが、格下の人間からこう言われては怒りもするか?と様子を伺うと、ばっと顔をあげたウンディーネは涙を流していた…泣いてる!?

「な、何よ!私はこんなにハルティナのこと好きなのに!」

「え!?」

「ハルティナは私の事好きじゃないっていうの!?」

えーんえーんと子供みたいに泣き出したウンディーネに唖然としてしまう私達に、妖精さん達が、ふよふよとウンディーネを慰めるように漂いながらも私に囁いてくる。

『ハルティナ、精霊も恋するの!』

『魔力でよく一目惚れするの!』

『精霊も妖精も魔力で相性わかるの!』

『ウンディーネ、ハルティナに一目惚れしたの!』

「だ、だって、ひっく、ハルティナ、いい匂いしたし、一緒にいたかったんだもん!私だって初めて、なのにっ、!」

泣きじゃくるウンディーネにピキーン、と頭に針がささったような痛みが走る。
ウンディーネも初めて…なの?勝手に長く生きてるのかと思ったけど、その大事な初めてを私が貰ったことの方が重大ではないか?

「えっと…ああ、ウンディーネ、泣かないで、あなたが嫌いってことではないの…」

「ほ、ほんとに?」

「うん、ウンディーネの心配もしてたの。今日会ったばっかりの私でいいのかなって。」

「いいよ!嫌いじゃないってことは好きってことでしょ?じゃあ、もっと好きになって欲しいからいいこと教えてあげる!」

嫌いじゃないのは好きってことなのかな…とユーリスを見上げたけど、まださっきのは数えなくていいからという説得をしてた。これ多分ユーリス私のファーストキス狙ってたなと正直わかるよね。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された際もらった慰謝料で田舎の土地を買い農家になった元貴族令嬢、野菜を買いにきたベジタリアン第三王子に求婚される

さら
恋愛
婚約破棄された元伯爵令嬢クラリス。 慰謝料代わりに受け取った金で田舎の小さな土地を買い、農業を始めることに。泥にまみれて種を撒き、水をやり、必死に生きる日々。貴族の煌びやかな日々は失ったけれど、土と共に過ごす穏やかな時間が、彼女に新しい幸せをくれる――はずだった。 だがある日、畑に現れたのは野菜好きで有名な第三王子レオニール。 「この野菜は……他とは違う。僕は、あなたが欲しい」 そう言って真剣な瞳で求婚してきて!? 王妃も兄王子たちも立ちはだかる。 「身分違いの恋」なんて笑われても、二人の気持ちは揺るがない。荒れ地を畑に変えるように、愛もまた努力で実を結ぶのか――。

妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~

サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→

AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」 ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。 お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。 しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。 そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。 お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。

【完結】竜王の息子のお世話係なのですが、気付いたら正妻候補になっていました

七鳳
恋愛
竜王が治める王国で、落ちこぼれのエルフである主人公は、次代の竜王となる王子の乳母として仕えることになる。わがままで甘えん坊な彼に振り回されながらも、成長を見守る日々。しかし、王族の結婚制度が明かされるにつれ、彼女の立場は次第に変化していく。  「お前は俺のものだろ?」  次第に強まる独占欲、そして彼の真意に気づいたとき、主人公の運命は大きく動き出す。異種族の壁を超えたロマンスが紡ぐ、ほのぼのファンタジー! ※恋愛系、女主人公で書くのが初めてです。変な表現などがあったらコメント、感想で教えてください。 ※全60話程度で完結の予定です。 ※いいね&お気に入り登録励みになります!

【完結】転生したら悪役継母でした

入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。 その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。 しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。 絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。 記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。 夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。 ◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆ *旧題:転生したら悪妻でした

好感度0になるまで終われません。

チョコパイ
恋愛
土屋千鶴子(享年98歳) 子供や孫、ひ孫に囲まれての大往生。 愛され続けて4度目の転生。 そろそろ……愛されるのに疲れたのですが… 登場人物の好感度0にならない限り終わらない溺愛の日々。 5度目の転生先は娘が遊んでいた乙女ゲームの世界。 いつもと違う展開に今度こそ永久の眠りにつける。 そう信じ、好きなことを、好きなようにやりたい放題… 自覚なし愛され公女と執着一途皇太子のすれ違いラブロマンス。

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

処理中です...