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精霊さん 2
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ハルティナ7歳ファーストキスを綺麗なお姉さん(精霊)に奪われる。
冷静に見出しっぽく考えてみてるけど、急すぎて頭が真っ白です。
「な、何を…」
「加護。ハルティナの中に私の魔力吹き込んでおいたから、いつでも呼んでいいよ!最近は暇してたからさ、ハルティナを助けてあげる!」
『初めて見たの!』
『誓いの口付けなの!』
にこにことはしゃぐ妖精さん達と満足そうなウンディーネさんに思わず口が空いてしまいそうになるが、わなわなと震えているユーリスのおかげで冷静さを取り戻してきた。
「つまり、ウンディーネさん、」
「ウンディーネでいいわよ!」
「ウンディーネ、私と契約したってことですか?」
「そう!その分ハルティナの魔力も貰ったけど、すごいね!どんどん力が溢れてくる。」
「溢れて…?」
「うん!普通は魔力を交換しても、属性や耐性が増えるだけで魔力の量は増えないんだけど、相性のいい魔力は混ざることで増えるの。」
「なるほど…?」
妖精さん達と同様、精霊は魔力について詳しそうで、レベルアップ願望のある私を助けてくれそうである。
しかし…
「ファーストキスだったのになぁ…」
「「「!?」」」
「な、なに?ファーストキスが私とじゃ不満だっていうの?」
慌てるウンディーネに素直に頷く。
「こういうのって、お互いが愛し合って同意あってのものだと思うんです。」
ふう、と頬に手をあてて憂いポーズ(7歳)をとってみると、王子様は真っ赤な顔をしてあ、愛…と言っていた。初心なのだろう。ユーリスは今のはキスに入らないから大丈夫だ、忘れようと慰めてくれている様子であり、当のウンディーネはわなわなと震えていた。
どう考えても強者の精霊であろうウンディーネが、格下の人間からこう言われては怒りもするか?と様子を伺うと、ばっと顔をあげたウンディーネは涙を流していた…泣いてる!?
「な、何よ!私はこんなにハルティナのこと好きなのに!」
「え!?」
「ハルティナは私の事好きじゃないっていうの!?」
えーんえーんと子供みたいに泣き出したウンディーネに唖然としてしまう私達に、妖精さん達が、ふよふよとウンディーネを慰めるように漂いながらも私に囁いてくる。
『ハルティナ、精霊も恋するの!』
『魔力でよく一目惚れするの!』
『精霊も妖精も魔力で相性わかるの!』
『ウンディーネ、ハルティナに一目惚れしたの!』
「だ、だって、ひっく、ハルティナ、いい匂いしたし、一緒にいたかったんだもん!私だって初めて、なのにっ、!」
泣きじゃくるウンディーネにピキーン、と頭に針がささったような痛みが走る。
ウンディーネも初めて…なの?勝手に長く生きてるのかと思ったけど、その大事な初めてを私が貰ったことの方が重大ではないか?
「えっと…ああ、ウンディーネ、泣かないで、あなたが嫌いってことではないの…」
「ほ、ほんとに?」
「うん、ウンディーネの心配もしてたの。今日会ったばっかりの私でいいのかなって。」
「いいよ!嫌いじゃないってことは好きってことでしょ?じゃあ、もっと好きになって欲しいからいいこと教えてあげる!」
嫌いじゃないのは好きってことなのかな…とユーリスを見上げたけど、まださっきのは数えなくていいからという説得をしてた。これ多分ユーリス私のファーストキス狙ってたなと正直わかるよね。
冷静に見出しっぽく考えてみてるけど、急すぎて頭が真っ白です。
「な、何を…」
「加護。ハルティナの中に私の魔力吹き込んでおいたから、いつでも呼んでいいよ!最近は暇してたからさ、ハルティナを助けてあげる!」
『初めて見たの!』
『誓いの口付けなの!』
にこにことはしゃぐ妖精さん達と満足そうなウンディーネさんに思わず口が空いてしまいそうになるが、わなわなと震えているユーリスのおかげで冷静さを取り戻してきた。
「つまり、ウンディーネさん、」
「ウンディーネでいいわよ!」
「ウンディーネ、私と契約したってことですか?」
「そう!その分ハルティナの魔力も貰ったけど、すごいね!どんどん力が溢れてくる。」
「溢れて…?」
「うん!普通は魔力を交換しても、属性や耐性が増えるだけで魔力の量は増えないんだけど、相性のいい魔力は混ざることで増えるの。」
「なるほど…?」
妖精さん達と同様、精霊は魔力について詳しそうで、レベルアップ願望のある私を助けてくれそうである。
しかし…
「ファーストキスだったのになぁ…」
「「「!?」」」
「な、なに?ファーストキスが私とじゃ不満だっていうの?」
慌てるウンディーネに素直に頷く。
「こういうのって、お互いが愛し合って同意あってのものだと思うんです。」
ふう、と頬に手をあてて憂いポーズ(7歳)をとってみると、王子様は真っ赤な顔をしてあ、愛…と言っていた。初心なのだろう。ユーリスは今のはキスに入らないから大丈夫だ、忘れようと慰めてくれている様子であり、当のウンディーネはわなわなと震えていた。
どう考えても強者の精霊であろうウンディーネが、格下の人間からこう言われては怒りもするか?と様子を伺うと、ばっと顔をあげたウンディーネは涙を流していた…泣いてる!?
「な、何よ!私はこんなにハルティナのこと好きなのに!」
「え!?」
「ハルティナは私の事好きじゃないっていうの!?」
えーんえーんと子供みたいに泣き出したウンディーネに唖然としてしまう私達に、妖精さん達が、ふよふよとウンディーネを慰めるように漂いながらも私に囁いてくる。
『ハルティナ、精霊も恋するの!』
『魔力でよく一目惚れするの!』
『精霊も妖精も魔力で相性わかるの!』
『ウンディーネ、ハルティナに一目惚れしたの!』
「だ、だって、ひっく、ハルティナ、いい匂いしたし、一緒にいたかったんだもん!私だって初めて、なのにっ、!」
泣きじゃくるウンディーネにピキーン、と頭に針がささったような痛みが走る。
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「うん、ウンディーネの心配もしてたの。今日会ったばっかりの私でいいのかなって。」
「いいよ!嫌いじゃないってことは好きってことでしょ?じゃあ、もっと好きになって欲しいからいいこと教えてあげる!」
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