完結 転生転移秀吉 異世界行っても天下取る!!

カトラス

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第6話 アレクサンドリアの魔法使い ②

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「右腕、いや軍師になる前に、そなたに聞きたい事がいろいろあるんじゃが、まぁ、その為にフレドから物知りだと評判のそなたの所に参った次第でもあるからいいかな」

「勿論ですよ。私に分かる事ならよいのですけど」
 
 いや、軍師になろうとも者なら、なんでも答えてもらわないと困るからな。

「では、早速に。この世界で天下統一してるものはおるのか。誰が一番の権力者なんじゃ」

「世界を説明する前に、まずはこれを!」

 メリルは空中に指先で箱を描くような仕草をした。すると、宙にこの世界の地図が映し出された。

「な、なんと!?」
 
 こ、これが魔法というものなのか!? なんとも摩訶不思議だ。
 メリルは更に手元に細長いステッキを持つと浮かんだ地図の右側を指した。

「ここが私たちのいるアレクサンドリアです」

 楕円形をした大地には平地に山や川などが大雑把に記されていはいるが宙に浮かんでいるので立体的にみえる。アレクサンドリアは地図上では東の端にあった。

「そして、ここがパラメキア帝国の首都であるシャングリラです」
 
 メリルは地図のど真ん中をステッキで指している。どうやら、地図はパラメキアを中心に描かれているようだ。

「パラメキアの西側には広大な平野からなるパール教国、北には周囲を山々に囲まれたフェイザー国、南にはオマーン国、東には私たちのいるアレクサンドリアがあり大きく分けると5つの地域から成り立ちます。そして、この国々がある大陸をプロメキアスと呼んでます」
 
 なるほど、プロメキアスと言う名の大地にはパラメキアを中心にして周囲には4つの国々があるのだな。立体的な地図で示されているので分かりやすい。

「それで、ヒデヨシ様のこの世界で天下統一してる者はおるのか? ですが、それは現時点ではパラメキアの皇帝であるフリードリヒ3世となります。パラメキアからしたら、このアレクサンドリアも領地の一部で皇帝に任されたものが統治してるだけです。つまりは元々、この国を支配してた王様や諸侯等がパラメキアに征服され屈した歴史があると言う事です。また、このアレクサンドリアも各地に有力者がいてその地域の領民を支配しております。但し、まもなくパラメキアが頂点にした世界が変わります。その事は私が転生した時に見たビジョンや時々見る夢から必ず起きると思います。現にヒデヨシ様も私に会いに来られたのが証拠ですから……。だからヒデヨシ様がこの世界に来た意味もそこにあるかと……私は思います。あっ、フリードリヒの変わりになるのがヒデヨシ様って意味じゃないのであしからず」
 
 うむむ、なんとも意味深な物言いをメリルはしてくる。
「もうすぐ、そのフリードリヒとかいう者の天下じゃなくなると申すか」

「はい、そうですヒデヨシ様」

「で、誰が代わりになるんじゃ? ワシではないようじゃが」
 

 この質問に対してメリルの口は躊躇したかのように微妙な間が空いた。

「実は分かる範囲でお答えしたいのですが、ここに連れてくるきっかけになった神様がヒデヨシ様自らの目で確認して判断して貰うように言われております。神様の聖約は絶対なので……今はスミマセンお答えできません。が、何れ近いうちにご自身の目で確認されるかと……」
 
 なんだと、コーディネーターの奴、一体全体何を企んでおるのか見当もつかないな。
 
 それはさておき、この世界における支配者と国の配置は地図とメリルの説明でだいたいは分かった。まぁ、どこの世界も皇帝であろうが諸侯であろうが強い者が支配者になるのが道理のようだ。
 と言う事はだな。
 俺も近いうちにアレクサンドリアの王様や諸侯あたりに仕官して立身出世の侍大将からの天下取りをすることになりそうな予感がする。

「この世界のおおまかな情勢はそなたのおかげで分かったけど、せっかちな性分故にメリル軍師としてはこの先どう立ち回ればよいのじゃ。あのアレクサンドライト城にいる御殿様にも仕官したら良いのかな?」
「それが、この世界では明確な身分が確立されておりまして貴族は貴族、騎士は騎士、領民は領民なんです。ですから領民とステータスにあるヒデヨシ様がアレクサンドリアの王様に会う事すら難しく、まして仕官などは絶望的かと……」

「さすれば、どうする?」

「そうですね。この世界におけるわたくしの父は貴族でアレクサンドリア王のお側で仕えております。そして王様はわたくしの知識と魔法を高く評価されておりますので来たるべき時がくればヒデヨシ様の道も開けるかと。それまではこの世界の文化、歴史、言葉などをこのメリルがお教えいたします。ですから、時が来るまではこの屋敷にお住まいになってください。父はお城にいて滅多な事では帰ってきませんし、母は妹である双子のトレマシーとドーラを出産した時に他界してしまいました。それ以降、父はお城のメイドに気に入ったのがいるみたいで……」
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