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第18話 逃げてきた聖騎士と追ってきた魔道士
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「ヒデヨシ様が天下人まで立身出世されたのにはそれなりの努力と理由があります。その一つが培われた人を見る目です。その類まれなる力がこの世界に来られた際にスキルとして反映されておりますよ」
なんでも、メリルは【ライブリ】と言う魔法を唱える事が出来るようで、その魔法は他人の能力値、この世界で言うところのステータスを見れるのだ。
それによると俺には【人たらし】と言う名前の固有スキルが付与され転生しているとの事。
使い方は能力の持ち主でないと分からないようだが、きっとライブリの魔法の上位互換ではないかと言う事だった。
試しに、その辺りの人で中身を見るように念じてみたら分かるかも知れないとメリルは言う。
それでは、目の前にいるメリルにスキルを使うつもりで念じてみた。
だが、彼女の目がクリクリしてカワイイだけで何も浮かばない。
「ヒデヨシ様、もしかして私にスキルを試されました? だったら何も変わりませんよ。だって魔法でステータスが読まれないようにしてますから。あ、双子も同じですよ。万が一に悪意のある術者に見られてしまうと厄介ですからね! ステータス=弱点の可視化と言っても間違いないですから……」
なるほど、自ら強くもない者が弱さを見せるような事はしないだろうからな。まぁ、そもそも平和な世界でわざわざ他人のステータスを見る悪趣味な奴は滅多にいないだろうし、そんな魔法やスキルを持つものは稀有な存在と言える。
と、言う事はメリルは……。
俺に覗かれるのを警戒してたって事だよな。
だから、俺は自身の能力に気が付かなかったのだ。いつも顔合わせているのはメリルにトレマシーとドーラの3人だからな。
まぁ、一応に3人とも女の子だから年頃ってことだ。
そうなると、実験材料は先ほど見つけたメリル達の父親で試してみよう。
王が玉座に座り話をしているので全員が正面を向いているから、メリルの父親は後ろ姿になっている。
俺は禿げた後頭部に向かってスキルが発動するように念じてみた。
すると、視覚の上部に文字が重なって表れだした。
【ステータス アレクサンドリアの子爵】
体力5 力3 素早さ3 運15 弱っちい スキル ゴマすり 性質性質 知的に見せているが金と女には弱いタイプ 単的にスケベだ! ただ悪い人間ではない――。
うーん なんか、この視覚の情報は確か。
この世界に来る途中にコーディネーターなるものが自身のステータスは見れると言っていたのを思いだした。
ただ、何かふざけた表示だな。
だが、その時に見たステータスより他人のは細かく色々と情報が入ってきている。
スキル名が人たらしと言うだけあって以前の世界では戦わずとも勝利する武将の調略で己の才覚でしていたものがコツが反映されているのかも。
そんな折、謁見の間に新たな来客が登場する。
「世は帝都パラメキアが陥落したとはにわかに信じ難いのじゃが。アレクサンドリアにその一報を知らせてくれたのが聖騎士団の者達でな。まずはその者達の話を聞いてくれ」
ジェラルミン王は軽く右手を挙げて衛兵に合図を送る。
先ほど王が現れた扉が開き3人のパラメキア兵が諸侯達の見つめる中、顔を見せた。
同じ場所から登場するなら一緒に出てきたら良いのにと思ってしまうが、そうもいかないのだろうな。
聖騎士と呼ばれたパラメキア兵は、甲冑騎士のような重装備ではなく、白を基調に膝、肘、胸当てのみ金属で先ほどの通路で見た兵士のように全身を武具で覆い隠すようないでたちでは無かった。
そのかわり、肩からマントと呼ばれる布地のものを羽織っていて見てくれは一目で他の騎士や兵士とは一線を画している。
「ヒデヨシ様、あれがパラメキアの精鋭と呼ばれる聖騎士達です。別名パラディンとも呼ばれ、中には簡単な魔法を使える者もいるという事です。聖騎士の武具や防具は白金のように輝く貴重なミスリル金属で出来ていてそれが聖騎士の目印ですね。マントの色が赤いのが聖騎士長で隊長をはじめ全てのパラディンはナイトの称号、つまり貴族なのですよ。だからジェラルミン王は聖騎士の話を信じてるし、本来は城から逃げ出す兵士は極刑ですが聖騎士は許されます」
メリルの説明を聞いている途中に頭の中で何かを告げる音が鳴り響いた。
【スキル人たらしがレベルアップし更新されました。識別色簡易判定】
また視界に被せて文字が表れた。
どうやら、先ほど使ったスキルが時間差で強化されたようだ。
識別色簡易判定? なんだそりゃ?
【これは、確認したい相手の心の色を識別出来るもの。良い者ほど明るく表示される】
ご丁寧にスキルの説明まで表示してくれている。
しかし、こんなスキル強化何かの役にたつのだろうか。
まぁ、いずれ使える時が来るのだろうぐらいに思っていたが、この後すぐに役立つ事になる。
「それでは、聖騎士団長のルークよ。パラメキアで起こった出来事をかいつまんで話してくれたまえ」
王からルークと呼ばれた赤マントの男が敬礼して、聖騎士達が並んでいる列から一歩前に出た。
俺はせっかくレベルアップしたスキルを試すべき赤マントのルークを凝視する。
【ステータス パラメキア国パラディンLV31 聖騎士団 団長 体力 220 力50 素早さ36 運15 まあまあ強し スキル ホーリプロテス 聖騎士斬り かばう 性格性質 責任感強く正義感あり ただし、こいつもスケベ!】
なんでも、メリルは【ライブリ】と言う魔法を唱える事が出来るようで、その魔法は他人の能力値、この世界で言うところのステータスを見れるのだ。
それによると俺には【人たらし】と言う名前の固有スキルが付与され転生しているとの事。
使い方は能力の持ち主でないと分からないようだが、きっとライブリの魔法の上位互換ではないかと言う事だった。
試しに、その辺りの人で中身を見るように念じてみたら分かるかも知れないとメリルは言う。
それでは、目の前にいるメリルにスキルを使うつもりで念じてみた。
だが、彼女の目がクリクリしてカワイイだけで何も浮かばない。
「ヒデヨシ様、もしかして私にスキルを試されました? だったら何も変わりませんよ。だって魔法でステータスが読まれないようにしてますから。あ、双子も同じですよ。万が一に悪意のある術者に見られてしまうと厄介ですからね! ステータス=弱点の可視化と言っても間違いないですから……」
なるほど、自ら強くもない者が弱さを見せるような事はしないだろうからな。まぁ、そもそも平和な世界でわざわざ他人のステータスを見る悪趣味な奴は滅多にいないだろうし、そんな魔法やスキルを持つものは稀有な存在と言える。
と、言う事はメリルは……。
俺に覗かれるのを警戒してたって事だよな。
だから、俺は自身の能力に気が付かなかったのだ。いつも顔合わせているのはメリルにトレマシーとドーラの3人だからな。
まぁ、一応に3人とも女の子だから年頃ってことだ。
そうなると、実験材料は先ほど見つけたメリル達の父親で試してみよう。
王が玉座に座り話をしているので全員が正面を向いているから、メリルの父親は後ろ姿になっている。
俺は禿げた後頭部に向かってスキルが発動するように念じてみた。
すると、視覚の上部に文字が重なって表れだした。
【ステータス アレクサンドリアの子爵】
体力5 力3 素早さ3 運15 弱っちい スキル ゴマすり 性質性質 知的に見せているが金と女には弱いタイプ 単的にスケベだ! ただ悪い人間ではない――。
うーん なんか、この視覚の情報は確か。
この世界に来る途中にコーディネーターなるものが自身のステータスは見れると言っていたのを思いだした。
ただ、何かふざけた表示だな。
だが、その時に見たステータスより他人のは細かく色々と情報が入ってきている。
スキル名が人たらしと言うだけあって以前の世界では戦わずとも勝利する武将の調略で己の才覚でしていたものがコツが反映されているのかも。
そんな折、謁見の間に新たな来客が登場する。
「世は帝都パラメキアが陥落したとはにわかに信じ難いのじゃが。アレクサンドリアにその一報を知らせてくれたのが聖騎士団の者達でな。まずはその者達の話を聞いてくれ」
ジェラルミン王は軽く右手を挙げて衛兵に合図を送る。
先ほど王が現れた扉が開き3人のパラメキア兵が諸侯達の見つめる中、顔を見せた。
同じ場所から登場するなら一緒に出てきたら良いのにと思ってしまうが、そうもいかないのだろうな。
聖騎士と呼ばれたパラメキア兵は、甲冑騎士のような重装備ではなく、白を基調に膝、肘、胸当てのみ金属で先ほどの通路で見た兵士のように全身を武具で覆い隠すようないでたちでは無かった。
そのかわり、肩からマントと呼ばれる布地のものを羽織っていて見てくれは一目で他の騎士や兵士とは一線を画している。
「ヒデヨシ様、あれがパラメキアの精鋭と呼ばれる聖騎士達です。別名パラディンとも呼ばれ、中には簡単な魔法を使える者もいるという事です。聖騎士の武具や防具は白金のように輝く貴重なミスリル金属で出来ていてそれが聖騎士の目印ですね。マントの色が赤いのが聖騎士長で隊長をはじめ全てのパラディンはナイトの称号、つまり貴族なのですよ。だからジェラルミン王は聖騎士の話を信じてるし、本来は城から逃げ出す兵士は極刑ですが聖騎士は許されます」
メリルの説明を聞いている途中に頭の中で何かを告げる音が鳴り響いた。
【スキル人たらしがレベルアップし更新されました。識別色簡易判定】
また視界に被せて文字が表れた。
どうやら、先ほど使ったスキルが時間差で強化されたようだ。
識別色簡易判定? なんだそりゃ?
【これは、確認したい相手の心の色を識別出来るもの。良い者ほど明るく表示される】
ご丁寧にスキルの説明まで表示してくれている。
しかし、こんなスキル強化何かの役にたつのだろうか。
まぁ、いずれ使える時が来るのだろうぐらいに思っていたが、この後すぐに役立つ事になる。
「それでは、聖騎士団長のルークよ。パラメキアで起こった出来事をかいつまんで話してくれたまえ」
王からルークと呼ばれた赤マントの男が敬礼して、聖騎士達が並んでいる列から一歩前に出た。
俺はせっかくレベルアップしたスキルを試すべき赤マントのルークを凝視する。
【ステータス パラメキア国パラディンLV31 聖騎士団 団長 体力 220 力50 素早さ36 運15 まあまあ強し スキル ホーリプロテス 聖騎士斬り かばう 性格性質 責任感強く正義感あり ただし、こいつもスケベ!】
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